●テニス トロフィーポーズ

はじめにこちらを読んでください

前提
テニスを理論で考える場合、動作をパーツに分けて考えることを勧める。

サービスにおいては上半身と下半身を分けて考える。
そして、下半身のことはまず忘れてよい。
ボールを打つこともしない。
まずは素振りから始めるとよい。

アタマの中で描いている上半身の得たい動作を、まず意識して体に刷り込ませ、意識しないでも(=無意識下でも)同じ動作を得られるように何度も繰り返すとよい。

総論
よくもらうアドバイスの例として、
身体が開かないように
体重を前に移動させる膝でタメをつくるが挙げられる。

これらのアドバイスは正しい。
しかし、多くのプレイヤーが、これらのアドバイスを実践しているにも関わらず、得たい動作や得たい結果が得られなかったことを経験しているのではないだろうか。これは、
コーチがアタマの中で考えている動き、プレイヤーがアタマの中で考えている動き、プレイヤーがカラダで表現する動き、の3者でミスマッチが起きているからだ。

正しいとされるアドバイスを聞き、実践しているにもかかわらず、理想とされる動作が得られないのであれば、動作に対して別の角度から見直すプロセスが必要になってくる。そうでなければ、いつまで経ってもテニス技術が向上しない。
このアイディア集では、この「別の角度」を、動作そのものを、再現性高く自然に得るための「要素」に注目していく。

各論:動作を得るための「要素」

身体が開かないようにする
(右利きの場合)トスアップ後に、左手のひらを返して、左手のひらをネット方向に向けると、自然と左肩が(ネット方向に対して)閉じるようになる。

ここで、注目したいのは、身体が開ないように「する」(英語の表現で言うとDO動作)という動作を行うのではなく、左手のひらをネット方向に向ける(DO)ことで、体が開かないように「なる」(英語の表現で言うとBE動作)という点である。

しかも、左手のひらをネット方向に向けると、様々な動きをする肩(外転・内転、外旋・内旋、屈曲・進展)の自由度が制限されて、「安定感」が生まれる(これをここでは「ロックされる」と表現する)。

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