Sea of Stars
※本記事は、作品プレイ当時にXへ投稿した文章の転記です
(2023年12月8日)
今日から Sea of Stars
(2024年1月7日)
Sea of Stars をクリアしました(金の星)。
とても惹き付けられたキャラ、そのほか印象深かったキャラたち、エンディングまで見て残った疑問とそれへの個人的考え、などを文章にしたのですが濃い目のネタバレ満載だったので、それらは本作1周年ごろに改めて語るとします^o^
ネタバレにならない範囲だと、願いのシーンがとても良かったですね。そこで効いてくるのか…!となりました。とても良いシーン。あとは扉が開かれたあの場面。あそこで私の本作に対する熱が一気に上がりました。それとやっぱりラストカットね。ああいうの大好き。泣かせますね。
バトルはスキルロックのシステムが楽しかった! 月ロックをムーメランで一挙破壊するのが一番の快感でした^o^
強ヒット強ブロックの気持ち良さも! 特に強ブロックは、決めようとしてフェイントかけられてまんまと失敗したりするのが、子供同士でおふざけのチャンバラをやってる感じというか、失敗しても「くそー」となりながら笑えたりする楽しい要素になっていて素晴らしかったですね。強ヒットはともかく強ブロックの方はいつまで経ってもあんまり上達しなかったので、いつか2周目をやる日が来たとしても「匠の一手」を使うことはないであろう^o^
あと「山はいい。」には笑いました。話しかけた瞬間に理解した^o^
(2024年12月8日 追記)
発売1周年! ※パッケージ版発売より
ということで、クリア当時に書いたネタバレあり感想を追記します。
【2024年1月7日 記】
Sea of Stars をクリアしました(金の星)
本作で最も心動かされたものは何だったかと問われれば、私はガールの存在だったと答えます。劇中のあらゆる人々がそうだったように、私もあの人柄に惹かれた者の一人でした。
ガールって、本作のメインメンバーの中で唯一の一般人なので、自分だけが特別な力を持たず、特に幼なじみ3人の中で自分だけが選ばれし人間ではないという現実があり、更に昔の過ちによって左目に傷を負ってしまったという過去を持っていたこともあり、いつかこういった要素が"闇"として浮かび上がってくるキャラクターなんじゃないかと思っていました。
しかし彼はただの一瞬も自身のそんな境遇を嘆いたりせず、他人の才能を呪ったりせず、いかなる時も眩しい人であった。そればかりか、その人柄という天賦の才によってマルコマッドと友達になったり眠り竜を鎮めたりと、この旅は元々は「至点の戦士のみが成し遂げられるもの」だったはずが、実は「ガールを欠いても成し遂げられなかったもの」だったという。
そんな、偉大で愛すべきキャラでしたから、いなくなった時の喪失感たるや。最後に願いを叶えたシーンの泣けること。そしてそれ以上に、帰って来る展開になったのには非常に驚きました。あの後の晩餐会のシーンも良かったですね…すべての人を好きでいるから、すべての人から好かれる存在。この旅で育まれた大きな絆の最終形がそこにあって、とてもグッときた場面でした。それにやっぱりラストカットもですよ。いつまでも親友であり続ける3人の美しさが。あれも泣けました。
ガールと言えば、時計じかけ城においてフレッシュマンサーに食ってかかった結果、命を落としてしまいましたが、あそこでレシュアンの忠告に従って声を挙げず、死ななかったらどうなっていただろうかと想像もしましたね。これは恐らく、もしああなってなかったとしたら、ガールを失わなかった代わりにゼイルが守護神ソレンの力に目覚めなかったと思われるので、終末へ向かっていくことになったのでしょう。
ここで重要なのは、本作には数多の並行世界が存在すると示されていますが、作中で描かれている世界はレシュアンが「閉ざされた扉」を開けた初めてで唯一の世界であるということです。つまり、至点の戦士一行が大書庫に踏み込んで以降の出来事はどの世界にも前例のないものであり、その中で、至点の戦士が旅を完遂するに至る恐らくたった一つの道へと正しく導いたガールのあの勇気もまた、まさしく「欠いては成し遂げられなかったもの」だったと。考えれば考えるほど、一般人のはずのガールが最も特別な人間だったように思えてきます(そしてもちろん、諍いに棲まう者へ薬瓶を投げ付けたセライのあの判断も欠くべからざるものだったことを忘れてはなりません)。
人の魅力という観点で言うと、至点の戦士たちそれぞれに異なる背景と物語があったところにも惹き付けられましたね。初め私は、ゼイルとヴァレアが、長年にわたって盲信されてきた「至点の戦士の宿命」に思い悩んで(或いは慣習に反発して)異なる方向から戦いを終わらせることを目指すような物語になると予想していたので、2人が終始一貫して己の使命を真正面から受け止めていたことがまず私にとって前向きに裏切られた形であり、これが実に格好良く見えました。
一方で「使命の重圧に負けること」へ感情移入できる準備ができていた訳なので、エルリナとブルガバスのことを単に悪と切り捨てる気にはなれない自分もいたり。2人が辿り着いた結論は、とても肯定できるものではありませんでしたが。
また、モレーンが至点の戦士としての荷を下ろしたシーンがかなり印象的でした。思想としてはエルリナと真っ向から対立していながら、「使命を受け止め切れなかった」「舞台から降りることを選んだ」という点においてはエルリナと同じ決断をしたあの姿に、とてつもない哀愁を感じてしまって。良いキャラでしたね。
エンディングまで見て気になったことをもう1点、レシュアンとエフォラルについて。
至点の戦士たちとエフォラルの決着はついたけど、レシュアンとエフォラルの因縁はその後どうなったのだろうか。2人のイタチごっこはこれからも続いていく? それともエフォラルが初めて敗北を喫したことによって何かが変わる? 或いは新たな監視者が生まれたことによってすべてが解決した? 非常に知りたい疑問ですが、ただ実はこれ、個人的には答えがはっきり描かれなかったことに納得はしていて、つまりこの作品はあくまでもゼイルとヴァレア、それとこの世界のことを描く物語だから、レシュアンや「他の世界」について深掘りされないのは道理が通っているとも言える訳です。彼らの言葉を借りれば「それを語らないことが"ルール"」なのだろうなと。
まだ本作に見落とししている要素があるかもしれないので、これは大勘違いの可能性も存分にありますが、今時点の私が思うこの疑問の着地点は「ゲーム内に答えを求めるのはルール違反なので、今こそ我々自身の想像力で補完すべき」だと思っています。ただもちろん、レシュアン・エフォラル側の物語を描く続編とかスピンオフの企画が今後あったりするなら、それは見たい。
クロノトリガーオマージュについても触れておきましょう!
ワールドマップ⇔フィールドの構成とかコンボ技(連携技)とか、あともちろん音楽とか、クロノトリガーを連想させる要素がいくつかあった中で、ガール復活のくだりにもクロノを感じましたが、あれは意図して寄せた展開だったのかな? 考え過ぎかな。
あと、一個だけ悔しかったことがあって、お粗末なハンマーの使い道が分からなくてそこだけ攻略情報に頼ってしまったこと。あれって自力で見付けられるようなヒントがどこかにあったのだろうか…あとそうだ、全滅回数1回だったのもかなり悔しい(使徒4人戦にて)^o^
【2024年12月8日 記】
来春にDLCが来ると発表されてましたね! これは楽しみ :)