Voice of Cards できそこないの巫女
※本記事は、作品プレイ当時にXへ投稿した文章の転記です
(2023年9月2日)
今日から Voice of Cards できそこないの巫女
(2023年9月9日)
Voice of Cards できそこないの巫女 をクリアしました。
ラティが「できそこないの巫女」ならば、一体自分は。
この「一体自分は何なのか」を繰り返し自問することとなったお話でした。中盤から次第に明かされていくラティの背景に対して、彼女のことをただ「おっちょこちょいで感情豊かで可愛い」と思い「不出来ゆえに使命を全うできない」のかと思っていたこんな自分は。悩みの国の女王が吐き捨てた「ラティのことを何も分かっていない」という言葉に対して、完全に図星で返す言葉も見付からなかったこんな自分は。理由はどうあれ非情な仕打ちを受けてきたのに、真実を知ってなお何者をも憎むことなく受け入れた彼女に対して、村人の行いに憤っていたこんな自分は。
その上であの最後の場面。私は1つ目2つ目の選択肢を選んだのですが、これもまた、「こんな自分なんかのことを選んでほしい」と願ってしまった独りよがりさが、心に重しとして残ることになりました。不出来なのは私の方だった。あの後、主人公(私)はその後悔も抱きながら生きたんだろうと思います。
本作の仕組み的な部分で印象的だったことをひとつ。各種コンポーネントや人物/エネミーデザイン、基本ルールなどの多くの部分で前作と共通しているのを見て、私はこれを「共通の道具一式を使って異なるシナリオで遊んでいる」と捉えていました。まさにボードゲーム的な雰囲気になってるんだなと。これにより、前作と似た人物がいることも「共通のカードセット使ってるからかな」と思っていたので、あのシーンで大層驚きました。こういう観点から驚いた人ってどれくらいいたんだろ^o^
連携スキルのシステムも良かったですね。終盤のボス戦ではこれがしっかり決め手になっていて、熱いバトルを演出した存在でした。終盤戦と言えば、最終戦で私は黒を選択して戦いました。しかし惜しくも一敗。あの青白に戦いを任せるところで。ああ、無理に前には出ず我々に戦わせてほしかった^o^
裏ボスも倒しましたが、こちらでは青を選択しました。とは言え、ここに至ってはもう回復をほぼすべてアイテム頼りにするという、金にモノを言わせた戦略を取って押し切ったので、どれを選択していようと大勢には変わりがなかったかもですね^o^