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読んで良かった「おうち性教育はじめます」

子どもを産んでから考えていたことの1つに、時代の流れに合った「性」についての教育をしていきたいなという思いがありました。

理由としては、
・LGBTなどの言葉が広がり、性的指向や性自認についてオープンに話せる環境になってきた
・子どもの生きたいように生きてほしいと思っている
・自分自身が無知で、危ない目にあったことがあった

といったことが挙げられます。

ただ、何から話せば良いの?
正しい伝えかたや接しかたが分からない。
という思いを抱えたまま子どもたちは5歳と3歳になってしまいました。

そこで今回評判の良かった「おうち性教育はじめます」を手に取ってみたのです。
結論、とても分かりやすく読んで良かった!と思ったので備忘録として書いておこうと思います。

とにかく読みやすい

全編がコミックエッセイになっていて、最低限の文字数に大切なことが盛り込まれているので、読書が苦手な人でも問題ありません。
私は全部読むのにかかった時間は30分程度でした。

親として抱える疑問や、各家庭の環境によって違う悩みや対処法などが具体的に書かれているので「そうそう!そこが知りたい!」という、まさに痒いところに手が届いている内容です。

この本は絶対に両親で共有しておきたい

読み始めたときは、私が子どもにしてあげられることを知りたくて読んでいたのですが、夫にも絶対読んでもらわなければと考え直しました。
というのも、

・子どもの年齢や内容によっては、できるだけ同性から話すべきと書かれている
・家庭内で子どもへの対応や、性教育への認識を統一しておく必要があると感じた
・「男らしく」「女らしく」という発言を頻発する夫になぜそれが良くないのか説明してくれる内容があった

からです。
できるだけ同性からという部分は、母子家庭や父子家庭ではどうすれば良いかという疑問にもきちんと回答されていました。

両親で対応や発言が違っていると、子どもは混乱してしまいます。
性教育に限らず、どういった方針で子育てをするか話し合うことの大切さを再認識しました。

日ごろからよく泣く息子に、「かっこわるいぞ」と言ったり、プリンセスが好きと言うと「最悪だな」といった発言を無意識にしている夫。
子育てにも積極的で子どもにも優しいのですが、そういった「性」への固定概念があるなと感じていました。
その都度、「何が好きでも良い」「性別にとらわれる時代じゃない」と注意してきましたが、私自身がなぜダメなのか、なぜやめてほしいのかきちんと説明できておらず、イマイチ伝わっていない気がしていました。

この本の後半では、性(別)役割についての話も書かれていて、私がうまく言葉にできていなかった部分をしっかりと説明してくれていました。
そもそも人間を性別で分けることが違う、1人1人個性があるように性に関しても非常に多種多様であることを学ぶことができました。

夫にも本を共有して、理解してもらえれば良いなと思っています。

性教育は今日からできる

内容がとにかく具体的なので、今日から実践しようと思っています。
かわいくてかわいくて触ってしまっていたお尻、今日からお別れです。

3歳じゃまだ早いだろうと思っていましたが、性器を自分で洗う練習は初めて良いそうなので、今日のお風呂から実践するつもりです。

かわいいから触るのではなく、かわいいから子どもを守るために親から線引きしてあげなければならないのだと心に刺さる内容でした。

私たちが子どもたちにできること

昭和のど真ん中を生きてきた私たちの親世代が、正しい性教育ができなかったのはそういった常識や手本が無かったのだと思います。
ですが教えてもらえなかったことで、自分が「性」の対象であることを認識したのは大人になってからでした。
それまでは今考えるととても無防備で、実際に危険な目にあい、警察を呼ぶこともありました。

今、こういった分かりやすい性教育の本や情報を手軽に入手できることは、とてもありがたいことだなと感じています。
非常に遅れていると言われる日本の性教育、学校での指導内容が変わるのにはまだまだ時間がかかるのではないかと思います。

だからこそ家庭で、できることをできる範囲でして、正し知識をつけてあげることが、子どもたちを守ることに直結するのではないかと思います。

性についての説明に悩んでいる方、ぜひ一読してみてください。


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