刀ステ一挙無料配信「虚伝 燃ゆる本能寺」感想

はあ。終わってしまった。虚伝初演がうっかり48時間無料配信とかしてくるから、生配信は苦手な自分でも見てみようとか思ってしまったのが運の尽き。今や刀ステ沼にどっぷり浸かってしまいましたよ。
というわけで、バラバラにツイートしてたり、ふせったーに投げてたりした長文を、改めてまとめておきたいと思います。
※ゲームもアニメもミュも何も知らないガチ初心者です
※ほぼ自分のために書いてる感想なので悪しからず

それではまず１記事目は虚伝（初演）から。
ツイートした断片のまとめに追記・補足したものです。

刀ステ無料配信見ちゃったよ…だって12振り中10振りのキャスト知ってたらそら見るわ…

信長という直接出てこないけれど影響力の大きい人を巡って愛憎が交錯しあう、桐島部活やめるってよ方式の物語が12振り＋2人分丹念に練り上げられてて、さすが末満さん面白かった。自分はTRUMPで末満信者にされてしまってるので…。
マンガ原作とは違ってゲームだからストーリーもオリジナルなのかな？だとしたら今後も期待大。

物に対して思われた心が物の心になるとか。信長が好きだからこそあるがままの信長の姿を守るために殺すとか。好きな要素が結構あった。彼らに光秀を守らせるなんて、ほんと、なんの因果。

元織田勢にわざわざ本能寺に行かせるのは「強くあれ」という主の願いかも、かあ。いいなあ。
ところで時間遡行軍が強くなってる、ってのはこれから何か解き明かされるのかな？
（※注：一週間走り抜けた今はそれどころじゃないとわかるがこのときはこの程度の感想だったのです）

結局、信長を直接出すでもなく、一つの解釈を正解とするでもないところが、やっぱり末満さん信頼できるなあ、と思った。それぞれのしんどさを描きつつ、それらを正解と不正解に振り分けるのではなく、ただそのしんどいままを見せてくる。まあだから見てる側は、私はこの人だ、っていうのをもれなく見つけて、全員沼に溺れて死ぬわけですが。

俺たちは刀なのになんで心を持った、って山姥切が三日月に問うたときの会話が好き。月を美しいと思えば月にも心が宿るように。
あとやっぱり不動と宗三のやりとりですね…死をもって人は完成する、じゃないけど…宗三の、好きではないけれど愛着もゼロではない、みたいなのが切なすぎた。やっぱり魔王でしかない、っていう、愛憎入り混じった感情ってまさにこういうのを言うんだなあって。

荒牧くんと染谷さんを最初に知ったのがお江戸のキャンディーなんだけど、二人の役柄が真逆で笑った。江戸キャンでは染様が儚い美しさであらまっきーがチャラい現代っ子なんだけど、刀では染様がイケイケやりたい放題であらまっきーが苦悩する美形という。おもしろいなあ。あんたはどっからどう見ても美しいよ！

荒牧くんほんとにいろんな顔するね～！リアフェとか江戸キャンではあんなにふわふわ現代っ子してたのに、こないだ見たリモート演劇サイレントヴォイスではあんなに大人びて苦悩してて、そして今回、いやあんたどっからどう見ても美しいわ！こじらせすぎでしょ！おはぎ軍議噛んじゃうところかわいかったなあ。

山姥の苦悩もリアルだったなあ。結局自己否定しているところが不動と似たもの同士だったわけでしょ…それを解き放てるのは自分だけなんだよねえ
（※注：一週間走り抜けた今は以下略）

左文字兄弟のしんどい感じが好き。 納谷くんこれがデビュー作なのやばくない？文字通り小さな身体に復讐を背負わせて負傷させたり兄さまと呼ばせたり、これが母性本能くすぐられるってやつ…？そして徹頭徹尾ずっと小夜なのがすごかった…いやずっと役なのはみんなそうなんだけど、全部が復讐の殺気に満ちてた…

宗三が切なかった…最後元織田勢がみんな脱いでくるときも肌脱ぎに刻印の美しさよ…三日月といい、あの重い袈裟みたいな衣装で戦うの大変そうだけど、綺麗だった…
江雪は嫌だと言いながら戦ってしまうのが、あれだ、鬼滅の岩柱の人みたいなイメージだった（あんまり知らないので的外れだったらすみません）。数珠持ってるし。キャストは江戸キャンで知った輝馬くん。存在感がナイスでした。

薬研の北村くんも今まで見たことあるのとはまた違う感じ。まあ映画でも見たけどそれともまた違う役割でしたね。いろんな人の信長がいる、っていうテーマを下支えするかのような役回り。 何かを言いたげだけど後半に語るまでずっと見守るばかりで何も言わなかったその秘めた感じがよきでした。

あと東くんの存在感…これも末満作品（グランギニョル、マリーゴールド）を思い出しましたね。

ただ、セリフの端々から、光秀謀叛の理由は衆道のもつれ疑惑をずっと感じてた(笑)自分は老いた、必要とされたかったってのもつまりそういうこと…？って思ってしまうな(笑)まあ、それもまた一つの解釈ということで。刀剣男士たちも、史料に残る歴史以上の解釈はわからなくとも、ただ守り続けているわけだし。正解を求めるのは野暮というもの。

Twitterで見たけどやっぱり三日月の殺陣は日本舞踊ベースなんだね。歩き方からしてすごかった。重心が低いやつ。カテコでもそれだった。

しかし末満さんもよく燃やすね！燃えたね！（注：TRUMPネタ）夕陽伝でも燃やしてたし…その中での殺陣というね。あと妖怪シンメトリー。
そして再演で左右反転してたと聞いて死んだ。末満、鬼か。シンメと２バージョンの鬼。（注：これもTRUMPネタですが「２バージョンの鬼」ははからずも金曜日の予告にもなってましたね）

……うん、今読み返すとだいぶマイルドな感想ですね！

ここから再演は見逃すも、義伝からどっぷりはまっていきます。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
よろしければ次の記事にもおつきあいください。