刀ステ一挙無料配信「慈伝 日日の葉よ散るらむ」感想
終わって…しまった…。仕事中も刀ステのことが頭から離れず、早く、早く次をくれ、と思っていたあの異常な日々が。いや完全に精神異常をきたしていましたね…
土日はずっと、午前中に前夜見たものに出てきた刀剣男士のことを調べ、午後は前夜の配信視聴中に書き殴ったメモとすら呼べないものを解読し、感想や考察を書いていました。もはや狂っている。
そんな中で一昨日の慈伝は、Twitter諸姉諸兄のおっしゃる通り、癒しでしたね…まさに疲弊しきった我々を慈しむような作品。
というわけで、感想を書いていきたいと思います。
なんていうか、この作品はあれですね、各刀剣男士がただただかわいいなって…。何度でも見ていたい…。
・全体
これまであんまり見ることのなかった内番衣装(っていうんですよね?)を、長義とまんばちゃん以外全員拝めてめちゃくちゃ楽しかった!刀派の違いがよりはっきりわかる。
誰のセリフだったか、「この本丸にも物語がある!」っていうの、めっちゃ好きです。一週間こうして駆け抜けた今だからこそ、なおさらその思いが強い。
・山姥切長義
いやあの、美。美の圧。
だってあれほどまでにまんばちゃんを積み上げてきた荒牧まんばの、その本歌。ゲームでもでしょうけど、期待高まりまくってるところに、よくぞ、よくぞ梅津瑞樹を見つけてきてくれた…!
あれってあれでしょ、戦隊の追加戦士のごとく、最初めちゃくちゃツンだけど、仲間になったときのデレが半端ない、かつ頼りになっちゃうやつでしょ?知ってます。色も白・銀で追加戦士っぽいもんね(?)
次作に出演されるようなので楽しみです。
・鶯丸
なんなの大包平との絶妙コンビ。ずっと見てられる。この二人だけのスピンオフをくれ。
ずっと鶯丸役の前ちゃんの身長に注目してたんだけど、
内番衣装:シークレットシューズ履いてない
模擬戦:履いてる
終盤:履いてない
(ちなみに悲伝ではずっと履いていた、と思う)
いやいやいちばん動く殺陣でシューズ履かせるってどういうこと?
そしてそれであの悠々とした殺陣をやってのける前ちゃんもどういうこと???まあ悲伝ではもっとやってましたが。
仮面ライダーウィザードで知ったあと、何度も舞台観るたびに美しいなあって思わされてきたけど、
美しいだけでなく芸達者…って改めて思いましたよ。
本丸の二階で鶯丸と長義が話すシーン、二人が美しすぎて時空歪むかと思った。
あのときの鶯丸の、いつもの面白がるような不敵な笑顔→真顔→だんだん笑顔に戻る表情、この、この戻るときのグラデーションが!セリフは忘れちゃったけどものすごくセリフに乗っていて!とてもよかったです。
ちなみに鶯丸の前ちゃんと長義の梅津くんはこの直後の舞台でも共演しています!二人の美と、前ちゃんの殺陣と梅津くんの美声(見ればわかる)が炸裂しています!「GOZEN狂乱の剣」よろしくお願いします!
こっちの前ちゃんの殺陣は、刀ステでいうと小夜みたいな感じで、小柄さを生かした機動力で、アサシン!って感じです。
そして梅津くんはほんとに、めちゃくちゃ重要な役なんですけど、その美と圧で説得力が半端ないです。いやもう綺麗とか通り越して怖い。
・へし切長谷部
いつの間にか、まんばちゃんのよきライバルになっていたんですよね…あれです、戦友と書いてライバルと読む、あれ…。
てかどんぐりのこと黙っててくれたの尊い。
いや別に、秘密にしたいわけじゃないんだけど、なんだろう、みんなで共有する思いというよりかは、三日月とそれぞれ旅立つ刀剣たち、それぞれが個々に結び合う思いのような気がして。
そうしてみんなが三日月と、三日月に、つながる。
長谷部だけじゃなくてみんなに言えることですが、実戦ではないから、いつものあの殺気マシマシな殺陣とはちょっと違ってて。
長谷部はなんか、手合わせ中の笑顔が印象に残ってます。
長谷部やまんばちゃんの洋風勢は、刀をくるくる回すところがかっこよかった。
・同田貫
ジョ伝での印象は、戦闘狂だけど脳筋ではない、でしたが、今回それが証明されましたね。
決してアホの子ではないんですよ。本当のアホの子っていうのは大包平みたいな子のことでですね。
戦い以外のことはわかんねえ!とか言って、ずっと肩に力入りまくってるのに、ちゃんとまんばちゃんのこと考えてくれてたのね…。素直すぎて騙されやすいのもご愛敬。
・山伏国広
地毛の色があれだって知らなかったから、最初、ええええ知らない人いるううう!って思いました。ごめん。
いちばんまんばちゃんに長義を合わせたくないメンバーが、同田貫、山伏、長谷部っていう、ジョ伝を一緒に戦い抜いてくれたメンバーなのがまた、にくいですよね。この人たちが誰よりも危機感を抱く流れに、納得しかないです。
・鶴丸国永
えっあの、あの自由人鶴丸が、めちゃくちゃ五虎退の面倒みるじゃん…!めっちゃお兄ちゃんするじゃん…!
義伝で描かれたいわゆる伊達組が一人もいない中、自由きままに驚きを求めてるのかと思ったら、こんなにお兄ちゃんして…!
気づきました?あんな恵まれた体躯を、五虎退や前田と話すときには折ってるんですよ。
そして、五虎退がステージ上に上がるとき、2回とも、手を差し出してるんですよ…!
このお兄ちゃん鶴丸って健人くんならではな気がする。
染様から引き継いで3年、完全に健人鶴丸を確立してる。
いや3年経てば当たり前なんだけど、あまりにも染鶴では想像のつかない挙動をしていたことにすごく感動して…!
(なおこの後、染鶴再臨)
それでもいたずらは追及されない鶴丸なのでした。そういうとこだよ。
・大般若義光
今回なぜか印象に残った人。殺陣がうまいなあ、というのもあるんだけど、なによりそのキャラクターが、前作までの燭台切を思わせるんですよね…!みんなのバランサーというか、オカン気質がちょっとある感じで。なんだろう、長船派の特徴なのかしら?
厨の話で燭台切の名前が出てきたとき、ああ燭が今いてくれれば…!って思いましたけど、この人が似たような役回りをしてくれて、謎の安心感がありました。
・太郎太刀、次郎太刀
ビジュアルが好みすぎる。ステ進むにつれて宝剣の類が増えてきましたね。もっともこの二人では、実戦をガンガンやるお話には出にくいからここなのかも。
あと太郎太刀の、「人に扱える長さではないから奉納されていた、(次郎に平和は退屈か?また奉納されたいか?とか聞かれて)今はその平和を得るために戦っている」(うろ覚えすぎる…)みたいなセリフがなんか好きだった。戦うために戦うのではなく、あくまで平和のために。だぬだぬ、聞いてる?
室内戦では不利とか言っておきながら、互いに自分の近くにいる敵ではなく、自分からは遠い、兄弟の近くにいる相手を貫く戦法がかっこよかった。
いやでもこれ、分断作戦だからいいけど、うん、やっぱ、無数に沸いてくる遡行軍には相性悪そう…。
・ソハヤノツルキ
コピーでもいいじゃねえか!問題はそのあと。どう生きるかだ。生きた証が物語になる。
…だっけ。後半うろ覚えですが、めちゃくちゃ好きなこのセリフをまた聞けて嬉しかった。
いやマジでこの光属性の来歴を知りたい…維伝は幕末で次はガラシャが出るようですけど、古い刀も増えてきたし、いっちょ平安鎌倉編とかどうですか…!?古い刀たちにスポットが当たるの。見たい…!
・陸奥守吉行
カテコだっけ、懐に手を入れているのを見て、うわあ坂本龍馬だ!!ってなった。
しかしまあ、博多弁に加えて土佐弁まで飛び交うとカオスである。東北訛りは無理にしても、誰か江戸っ子口調の人とかいませんか?
そして維伝でもかっこよかった…!
・歌仙兼定
なんか完全に恋に落ちてしまったんだが。あれですかね、舞台刀剣乱舞って検索すると、真っ先に出てくるのが次回作のビジュアルで、それをこの1週間ちょい、見続けたからですかね。刷り込み効果。
前回、悲伝の感想では、斬りつけたあとの後ろ姿が好きとか言ってましたが、今回は、ただ立っているその立ち姿までも好きになってしまった…。
あの、刀の柄に手を添えて立っているお姿。
もっと言えば、その立ち姿になるときに、右手をさっと広げて回す、その羽織がはためく仕草。そうやって手を添えてから、すん、と半歩前に出るように背筋を伸ばす。わかります…?
でも、和田琢磨さん、それはたぶん、「一句」じゃなくて「一首」だ…!
俳句=575、季語アリ=「句」
短歌=57577、季語ナシ=「首」
で、たぶんあの大楽カテコのは、長かったので、短歌ではなく長歌ですね…5757777って続けられるもので、同じく「首」です。
次に挨拶した人(誰だっけ…)も「句はないのですが!」って言ってたので、この座組、いつかこれに気づいてほしい!
そしてこのnoteをまさに書いている途中に、新作の方針が発表…!
普段通りではないけれど、工夫して届けてくれることに感謝…!
・山姥切国広
みんなにこんなにも思われてるんだねえ。その気持ちが伝わっていたから、きっと、気づいていても、途中まではみんなの作戦に付き合ってくれていたんだねえ。
写しであることに病んでいたのは、前とは違う理由。
写しでなければ、三日月を救えたかも、と思うと。
病んではいても、その中身に成長を感じて、もうね、じーんと来ますよ…。
ひとりよがりに出自を思い悩むのではなく、三日月を助けたかったからこそ、自らの力不足を嘆いて、もしかしたら、って悪い方向に考えてしまって。
あんなに笑顔あふれるお話だったのに、まんばちゃんの笑顔、ってあんまり印象に残ってない。
手合わせ中の不敵な笑みはありましたが、心から楽しそうには笑っていなかった。
それはカテコのときの荒牧くんの笑顔を見て気づきました。ああ、そうだった、荒牧くんってこんなに眩しい人だった、って。でもまんばちゃんではそれを出せないんだ、って。
きっといつか、みんなが大ピンチのときにかっこよく戻ってきてくれるのでしょう…!
・どんぐり
あああああ……。
五虎退に託したのはきっと、大事にしてくれそうだし、いい意味で言いふらさないでいてくれるだろう、って信じてのことなのかな。
あるいは、いちばん幼いから、今本丸にいる中でも修行に最も行きづらいだろうと思って選んだのかも。顕現順では南泉が後のようだけど、性格がね。
いちばん年若い五虎退に、未来へつないでくれ、という思いを託したのかなあ…。
→ここでTwitterに流れている、維伝パンフの顕現順(と思わしきリスト)を見る。3番目…!?
そしてこれまでの長谷部と不動、小夜ちゃんもきっと、三日月から静かに受け取って胸に秘めていたんだね…。
あのどんぐりって、私たちがステで見ていた時間軸を採用するならば、あの遠足で拾ったんだよね。
もしかしたら、あの「初めての遠足」をきっかけに、このどんぐりを思いついたのかな。
別記事で考察も上げたのですが、三日月が回っている時間軸ってもう無限にあると思ってて。
そのうちのどこかがあの「初めての遠足」で、そのあとの周回では、遠足が発生してもしなくても、どんぐりを集め続けたのかな…って。
あるいは、三日月が円環の始点に戻ってしまうときに、持ち物を引き継げるのだとしたら、まさに「あのときの遠足」のどんぐりを、今もなお持っているのだろうか…?
いやあ…こんなに沼にはまるとは思ってなかったんですよ…。
まだまだ自主的に見た維伝の感想と、維伝までの考察も改めて書いてみたいと思います。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。