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中国 変わるオンラインショッピング入り口

最近は中国でもコロナウイルスの全国的な再拡大があり、上海でも多くの施設やマンションが封鎖となっている。ちなみにnoteで何回か紹介したララポートも既に営業停止となっている。そんな状況もあり、最近ではすっかり外には出なくなっている今日この頃。そんな時にはネットで買い物をする機会も多くなりがちであるが中国における買い物の入り口は現在大きな変化が現れている。

ちなみに中国でオンラインショッピングをする際、これまでの王道プラットフォームといえば当然皆さんご存知の淘宝や天猫、そして京东、拼多多等のECである。
そもそもの話だが中国の百度は日本でのグーグルの様にtoC商品の検索における使用頻度はそこまで高くないし、検索における信頼度もイマイチ。
その為、ユーザーは欲しいものがある場合、SNSで検索し、ECで購入、もしくは直接EC内で検索しそのまま購入するという様な人がほとんどであった。
しかし中国で10億人以上のユーザーを持つ抖音(TIKTOK)にEC機能を搭載されたことによりオンラインショッピングの入り口に大きな変化が訪れている。

抖音(TIKTOK)はありとあらゆるショートムービーがあり、もはや何かを調べる時には抖音(TIKTOK)という様な地位を確立している。その為、消費者は何か者が欲しくなった時には抖音(TIKTOK)で検索し、あの有名な淘宝や天猫、京東を経由することなく、そのまま購入をする、という直通型が増えてきているのである。

更に最近ではあらゆるSNSプラットフォームがEC機能を付加するようになっており、SNSやECの垣根もどんどん無くなっているという様な状況なのである。
今まで抖音(TIKTOK)の商業利用はどちらかといえば「映える商品を持つ、大手メーカーの舞台」となっており、ショートムービーを制作しなければいけないというハードルもあることから距離を置いている企業も多かった。
しかし現在ではオンラインショッピングの入り口としての役割が大きくなったことから中国で販売をおこなう上で絶対に無視できないプラットフォームへと更に進化しているのだ。
今後、中国市場での販売においては必須のプラットフォームとなり得るかもしれない。


話は少しそれるが、「抖音(TIKTOK)てどれぐらい生活に浸透してるの?」ということがよく理解できるエピソードをご紹介しよう。

ある日、筆者は家の台所でコンロに火をつけていた。ふと別の用事を思い出し台所の扉を閉めたところ何故か内鍵がかかりキッチンの扉がロックされるという事態が発生。
キッチンの中には火がついたコンロ。中に入れない。という状況である・・・。
筆者はと言えばアタフタしながらロックされてしまった扉を無理やり開けようとするのみ( ゚д゚)当然ビクともしない。
そんな中、中国人の奥さんは抖音(TIKTOK)を開き、「扉が自動ロックされた場合の開け方」を検索しショート動画を閲覧。
そして冷静に必要な道具を揃え開けたのである・・・・。
筆者としては非常に興味深い瞬間だった。
台所にはコンロに火が付いている、そんな緊急自体に抖音(TIKTOK)を開くという選択肢。
暇つぶしも抖音(TIKTOK)、そして何か知りたい時も抖音(TIKTOK)、緊急な時も抖音(TIKTOK)Kということである・・・。
それぐらい生活に根付いているのである・・・・。

中国での抖音(TIKTOK)の存在感は更に拡大を続けるだろう。

ライター:Taro Nozawa
お問い合わせ:nozawa@kembo-net.com

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