見出し画像

上海ロックダウンで流行ったもの

上海ロックダウンは5月で終わり、自由に外に出られるようになったものの、実際のところ完全な自由とまでは行かない日々を過ごしています。

先週末は上海市から、7月末までPCR検査を最低でも1週間に1回は受けること!というお達しがでました。

実際のところ、72時間以内のPCR検査陰性証明または24時間以内の検体採取記録がないと、どこにもいけないので3日に1回はPCR検査を受けています。

公園の公衆トイレに入る際にもPCR陰性証明が必要なほどです。
(ちゃんとチェックする係の人がいました(^_^;))

さて、本題に入りましょう。
今回は今となってはちょっと懐かしい!ロックダウンではやったものをご紹介していこうと思います。


ロックダウンで流行ったもの

劉畊宏(ウィル・リウ)ダンス

Bilibili動画より

台湾の芸能人で、 台湾の歌手である周杰倫(ジェイ・チョウ)と仲がよく、作詞提供したことでも知られている劉畊宏。
今は上海に移住しフィットネスジムやカフェなどの副業をしているようです。

上海のロックダウン時、周杰倫の本草綱目という曲に合わせたダンスフィットネスが流行りました。Bilibiliでの再生回数は現在1396万を超えています。

実際やってみた友人曰く、このダンスは本当に疲れるし、とても効くとのことです。

その人気ぶりはパロディー動画やネタ動画が出回るほどで、それらの再生回数も合わせて上がっていました。


ポケモンのコダック人形

Bilibili動画より

スイッチを入れると独特な音楽に乗せて、コダックが体を左右に振りながら、腕を交互に上げるという、KFCの子供セットのおもちゃ。
これがものすごく流行りました。

ロックダウン期間中は、早朝に拡声器の大きな音で起こされ、マンションの下に降りてPCR検査を行うのが常でしたが、コダックの左右の腕に「起床(起きろ!)」「做核酸(PCR検査だ!)」や、「领物资(物資を受け取るぞ)」「排队(ちゃんと並べ)」などと様々な言葉を腕に貼り付けた動画が流行りました。

ロックダウン開放の際は、大きなコダックが上海の街で開放を祝うCG動画も出回りました。

独特な音楽とコダックの軽妙な動きが癖になり、Wechatのオリジナルスタンプで使う人も多かったです。

この人形は一時期ネットで1300元で売られていたこともありました。


エアフライヤー

Amazon.co.jpより

ロックダウン中は営業しているお店が少なく、ほぼ毎日自炊しなければならない状況でした。

少しでも自炊の手間を省くべく、エアフライヤーが便利だ!と口コミで広がり、小红书(RED)などではエアフライヤーを使った配給物資料理の動画が色々と上がっていました。

共同購入でエアフライヤーを買う人もいました。

実際に筆者も買ってみましたが、焼くよりは時間がかかるものの、ひっくり返したり火加減を見たりする必要がなく、ほっておけば出来るので、他のことをしながら調理できるという点では良いかもしれません。


王心凌(シンディー・ワン)の歌「愛你」

人民网日文版より

王心凌は今年40歳を迎える台湾の歌手。

バラエティ番組「乗風破浪」の第3シーズンに出演した王心凌が、かつてのヒット曲「愛你」を歌った姿は、若いときと変わらず可愛い彼女のままでした。

その王心凌を見た40〜50代男性のトップファンたちは「王心凌男孩」と呼ばれ、株を買って王心凌の再ブレイクの道を用意しようと呼びかけたり、ショート動画で「王心凌とデュエットしてみた」や「王心凌と踊ってみた」などの動画を作成してシェアする現象が起き話題になりました。

実際に筆者の住むマンションではこの「愛你」に乗せてロックダウン開放の曲を作っている住民がいました。


宛平南路600号

上观新闻より

この住所はどこの住所かといいますと「上海市精神衛生センター」の住所。

昔は上海で600号と言ったら、あまり良くない意味に使われていましたが、コロナ禍で捉えられる意味が変わり、「心の健康なくして体の健康はない」「心も体どちらの健康の維持も必要だ」という意味に変わってきています。

上海博物館と上海市精神衛生センターのコラボで「宛平南路600号」のマスクが出たというニュースがありました。

「国潮」と言われる中国要素を入れたデザインがとても流行っているのですが、上海博物館に収蔵されている作品がモチーフとして使用されているものもあります。

過去にはコーヒーや月餅やTシャツもだしている「宛平南路600号」。

このマスクは、コロナ対策の最前線にいる人たちに寄付されるそうで、今の所は市場で買うことはできませんが、欲しい人が続出しています。


振り返ると様々なものが流行りました。

どれも口コミやショート動画などから流行ったものが多い気がします。
さて次はどんなものが流行るのでしょうかね?楽しみです。

ライター:タカハシヒロミ
2000年より上海在住、趣味は空手とダイビング。海水魚のブログも運営。

お問い合わせ:info@kembo-net.com
KEMBOでは中国におけるWEBプロモーション、WEBサイト制作、
デジタル広告運営、SNS運用まで幅広くサービス展開しております。
詳細は以下よりご覧ください!

■KEMBO 中国デジマ虎の巻
https://www.youtube.com/channel/UCwNOqpl7MUietNtmDPoXQYA
■KEMBO 成果をもたらすデジタルマーケティング
http://blog.kembo-jp.com/wp-content/KEMBO_DM.pdf
■KEMBOホームページ
https://kembo-net.com


いいなと思ったら応援しよう!