モクバン(吃播)大食い動画の行方
モクバン(韓:먹방)とは、ホストが視聴者と交流しながら、大量の食べ物を食べるライブ形式のオンライン放送を指します。通常、インターネットストリームを介して行われるもので、2010年ごろから韓国で広がった。
※ウィキペディアより
韓国で絶大な人気を誇るモクバンは、日本と中国でも大人気で、ユーチューブやビリビリなどのストリームで支持者が多いコンテンツです。視聴者と交流しながら美味しそうに食事をし、大食いっぷりを見せ、奇抜な食べ物を食べるなど見どころ満載で視聴者を魅了しています。
しかし、近年モクバン動画の競争が激しくなり、色々な問題も見えてきました。ステマ、嘘編集、食材浪費などと低評価され続けているのがモクバンの現状です。
1.ステマ、嘘編集問題
「Eat with Boki」チャンネルを運営しているボキ(Boki)ちゃんは韓国で大人気なモクバン系ユーチューバーです。可愛いルックスと食べっぷりで動画再生回数も1000万を突破していてます。しかし、最近Bokiちゃんはステマ問題と食べ物を吐く問題で批判を浴びてます。
ステマとはステルスマーケティングの略。視聴者、消費者に広告宣伝している商品から収入を得ていることを隠すこと。ボキちゃんの配信動画では食べ物だけではなく、動画で着ているイヤリングや食器なども広告としてつけていることが疑われています。その収入をもらいつつ、視聴者に隠していたことが炎上した原因です。
また、ボキちゃんは動画内で大量の食べ物を食べています。
2日に1回は投稿しているボキちゃんは毎回大量の食べ物を食べても運動をしながら体型維持していると主張していましたが、ある動画内で食べ物を飲み込まずに吐き、編集でごまかしている事が疑われています。
以上の問題でボキちゃんは炎上し、視聴者の信頼を失いました。
2.食料浪費問題
中国も同じく、ストリーム(Tiktok、ビリビリ、快手など)でモクバンが人気急上昇中です。
その人気と共に食べものを吐き、編集でごまかす問題も増加しており注目されています。
中国政府がコロナ後の経済発展を考慮し、食料を浪費しないということを強調して2020年8月からミニ動画のモクバンアカウントを処理し始め1ヶ月で1.36万個違反アカウントを削除しました。現在、ビリビリでモクバンを検索すると、「食料を大事に」などの表示が出てきます。
3.今後モクバンの行方
モクバンは本来、美味しそうに食べ、またその幸せを視聴者に伝えることが目的です。浪費せず、コンテンツの面白さを重視することで自然にアクセスを獲得できるでしょう。
KOL自身の特性と信憑性を活かし、IPと商品を開発することで、単なる食べる動画のサークルから脱出する、ということも考えられます。
ライター:靳鴻雁(ジン・ホンヤェン)
お問い合わせ:info@kembo-net.com
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