未知の道に惹かれる話。
いきなり変な話をしますが、未成道とか廃道とか立入禁止の道とかを見ると、その先がどうなっているのか確かめに行きたくなりませんか?
こういう「未成道マニア」「廃道マニア」な人達が作っているwebサイトが色々ありますが、私もそういう「知らない所を見てみたい」という好奇心がありまして、ちょくちょく「山いが」なんぞを見ている次第です。
学生の頃、初めて原付を買ってからというもの、夜な夜な多摩地区や山梨県東部の林道などに入り込んで探検していたものでした。流石に廃墟探索はしませんでしたけど…(興味はあるけれども、流石に危険性とか不法侵入という違法性を考えるとそこまではできません)
この「山いが」の探検記録の中でも、特に心に残っているのが「山手東側隧道」でした。これは釜石市にある製鉄所から、残滓(静鉄に使った石炭などの残りかす)を2kmのトンネルで海沿いに運び、埋め立て用に投棄するという目的で作られたものなのですが、公開後にその筋からクレームが入ったようで、公開停止となって久しい探検記録なのでありました。
しかし昨今、掲示板にてこのページのアーカイブが話題に上り、その中でも暗黒のトンネルの中間点に設けられた立坑の場所が判明したという情報を見つけて、改めてレポートのアーカイブを読み直しております。
ストリートビューで現地を見ると、3.11の震災で被災したエリアなのですね。恐らく埋め立て地に開いていた出口は完全に津波で水没したはずですし、横坑もその目の前の一般家屋が津波で崩壊したから坑口が見えるようになった…というわけで経緯はアレですが、図らずしもレポートの中で不明とされていた部分が今になって明らかになった次第です。
それにしてもこのトンネル、私も入って探検してみたいなぁ…。
探検や探索のドキドキ感って何なんでしょうね。本能的な好奇心だと思うのですが、古来人間はこうやって好奇心を発揮し、ある者は無謀なことをやって命を落とし、またある者は大発見をして歴史に名を残してきた…それが人間の、いや、動物の?DNAなのかもしれません。
…トンネルの中から立坑を覗いてみてぇ~。