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マレー半島陸路縦断〜クアラルンプールの夜

18時半だがまだ明るい。到着したクアラルンプールの主軸駅、KLセントラル駅は、まるで大都会、東京駅のよう。

KLセントラル駅。日本語表記まである!

ローカル線、長距離線、たくさんの路線が交わる中心地。モノレールまで通っているのにびっくり。ショッピングモールと繋がっていて、オシャレなお店もある。

予約したホテルは駅からすぐのはずだが、googleマップを見てもわかんない。とりあえず外に出てみよう。

駅周辺の道。帰省ラッシュか、大渋滞の様子
面白そうなレストランやバーもあるねー

外に出て、だいたいホテルの位置がわかった。あとは住所をみながら、番地を辿っていくと、見つけた。「City Central Hotel」という、普通のシティーホテルって雰囲気。インド系の人達が経営していて、見たところ宿泊者もほぼインド系の人だった。なかなかいい感じ。

宿泊したホテル。ジムとプールつき。
隣には朝食も食べられるレストランが隣接している。
部屋は可もなく不可もなし 
フロントでも注意を受けた、
ノータバコ、ノー酒、ノー薬。ラジャ。
すんごいユニットバス 
シャワーでか!どれか分かりますか?笑

夜も更けてくるので、荷物をおいてまたすぐに出かけた。夕飯を求めて、チャイナタウンまで。飯だけなので、カバンも持たずに、スマホと現金だけ握りしめて街にくりだす。あー楽ちん。

早速モノレールに乗る
皆さん仕事帰りかな

路線図をみると、チャイナタウンはKLセントラルの隣りの駅、パサールスニ駅にあるので、ちょっとそこまでのつもりだったが、乗る路線を間違えてモノレールに乗ってしまった。よく言うじゃない、御堂筋線は赤色に沿って行ったら着くよと。

この大阪育ちがとんだ初歩的ミス。ピンク色なのに黄緑色に乗っちゃったよ。途中で気がつき、結局何個も乗り換えてパサールスニ駅に戻ってきた。

でも路線を間違えたおかげで、乗り換えの駅から息を呑むほど美しい景色を見ることができたのは事実。青に光るモスク。本当に綺麗だった。

駅から見えた景色
こんな景色を日常的に見られる地元の人達、
誰も見向きもしていなかった

チャイナタウンに来たところで、突然のスコール。日本からわざわざ折り畳み傘持ってきたのに、こんな時に持っていないんだ。。お目当てのレストランはセントラルマーケットというショッピングモールにあったので、とにかくそこまで走った。ずぶ濡れになったけど、まあすぐ乾くだろう。

チャイナタウン、派手
チャイナタウン、急にスコール
チャイナタウンにあるセントラルマーケット内

お目当てのレストランは、「Precious Old China」という、マレーと中国が融合されたニョニャ料理が食べられるというオシャレなカフェ。

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ここでマレーシアの食事についてざっくり説明。多民族で構成されるマレーシアでは、大きく分けて4つの伝統食がある。

◼️マレー系:ナシゴレン、ラクサ、サテー
◼️中国系:(華南地方の文化) 海南チキンライス、バクテー
◼️インド系:(南インド・イスラム教徒タミル人の文化) バナナリーフカリー
◼️ニョニャ料理:マレーと中国の融合料理。ナシルマッ、ニョニャ・ラクサ

この中で、一番気になっていたのがニョニャ料理。15世紀後半、中国から渡ってきた中国人男性と、地元のマレー系女性が結婚して生まれた子孫のうち、男性が「ババ」、女性は「ニョニャ」と呼ばれる。両者ババとニョニャを総称して「プラナカン」と呼ぶ。ニョニャ料理というのは、つまりプラナカン文化の「母の味」という意味だそう。

プラナカンとは、「マレー系イスラム教徒ではなく、マレー文化を取り入れた中国人」と理解したら良いみたい。男性寄りってことなのか。どちらかと言うと中国料理に、マレー系のスパイスやココナッツミルクを加えるという感じかな。
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はい。で、こちらのオーナーさんも、もちろんプラナカン。注文したのはまずビール。ニョニャ・ラクサと、バタフライピーという青いご飯。

ニョニャ・ラクサ。練り物、チキン、エビ、卵など、具沢山のココナッツミルクベースのピリ辛ラーメン。めーっちゃ美味かった‼️バタフライピーのご飯もココナッツミルクで炊いている。美味しいが、お腹いっぱい。

店内もこだわりのインテリアで飾られている。なるほど、中国っぽい。

店内
店内
店内

お腹いっぱいになり、ご飯を少し残してしまった。これ、ラクサのスープに入れて食べたら絶対美味いよな、と惜しみながら。

メニュー表

満足して帰途に。
スコールもおさまっていた。

パサールスニ駅のホームから見える景色
KLセントラル駅の歩道橋
KLセントラル駅の歩道橋から道路を眺める

クアラルンプールの、夜の街並みがいちいち美しい。目の保養になる。心が満たされる。感情的に訴えられるとどうも無感情になりがちだが、無感情の対象が放つ光には、どうやら感情を動かされるみたいだ。

To be continued........


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