
マレー半島陸路縦断〜野良犬とタイマンはった話
パダンブサールの宿にて。オーナーさんから一通りの説明を受ける。1フロアにつき1部屋の小さな宿だった。最近は管理人のいないこういう宿が多いのかしら。でも内装はすごく清潔感があり、部屋もきれいにしてある。女性オーナーならではかも。


ってか個性的

個性的だな…
外はまだほんのり明るかったので、食料調達に行こうと、オーナーさんにスーパーとか近くにあるか尋ねた。スーパーマーケットが一つと、そのすぐそばにショッピングモールがあると教えてくれた。
宿の前は大通り、裏手は歩道だったので、裏手の歩道から向かった。裏手に出る時、建物と建物の間を通るのがちょっと不気味だったが、まあなんてこたない。
裏手には、ジュースやお菓子など日用品が売ってある売店や、オシャレなタイ料理屋さんもあった。ただし人通りはない。地図通りに進むと、オーナーさんが教えてくれたショッピングモールに着いた。

ちょっと想像していたのと違うショッピングモール(笑)。一応中を散策してみると、ローカルな化粧品店や、日用雑貨店、果物屋さんがあったが、ほぼ閉店作業をしていた。で、なんだかすごくジロジロ見られた。観光客は珍しいんだろうか。
さっさと退散し、すぐ近くにあると聞いたスーパーマーケットに行った。ああ、ここも想像していたスーパーじゃない。

果物や野菜、ナッツなどの乾き物など、飯になるようなものはなかった。いくつか屋台食堂があったので、そこで夕飯をすませようとするも、どこも閉店するからと断られた。閉店早いな。
仕方なく、行きしなに見た宿の裏手にあったタイ料理屋さんに向かうと、運良くまだ開いていた!ただ客は私1人だけ。今日はイポーでモヤシ定食を食べたけど、それ以来は水しか飲んでいない。お腹ぺこぺこ。ただ、なぜかコーヒーがめちゃくちゃ飲みたくて、先にホットコーヒーを注文。料理はちょっと高めだが、シーフードのパッタイを注文した🦐

コーヒーを飲むと緊張がやわらぐ


ぷりぷりエビがたっぷり入ったパッタイ。甘辛くて、ほんとに美味しかった!美味しい食事にありつけて良かった。満足して店を出た。
ここまではホクホクるんるんだった…。
タイ料理屋さんを出て、来た道の通り、そのまま裏手を歩いて、宿がある通りに出ようと建物と建物のあいだを進もうとしたその瞬間…
中型〜大型くらいの野良犬、2匹と目があった。黒い方は座ったままじっとこちらをみている。メスだろうか。もう1匹の白い方は、立ち上がって私の方に向かってきた。え、やば。
ゆっくり一歩下がると、二歩近づいてくる。二歩下がると三歩近づいてくる…。周りに助けを呼ぶ人もいない。ばあちゃん、どうしよ、助けて(ばあちゃんは天国でも気が気でないな)。
とりあえず、先程のタイ料理屋に戻ろうと、ゆっくりゆっくり後退りした。それでも相手は吠えながら、攻撃的な態度は崩さない。
そういやエチオピアにいた時、時々こういう場面に遭遇した。一緒にいたエチオピア人が、大声で怒鳴ったり、なんかシーッ‼️みたいなことしてたなー(適当 笑)と、思い出した。ついに野良犬と1メートルくらいの近距離で対面した時、一か八かシーッ‼️と大きく息を吐きながら、足をドンッ‼️と鳴らして脅してみた。
すると、犬はかなり後退りして、その隙に向きを変えないまま後退りして、タイ料理屋さんの入り口までたどり着いた。犬はまた向かってこようとしたが、周りに人がいると思ったのか、諦めて去っていった。
よっしゃあー!!勝った!ばあちゃん、ありがとう‼️👵と安心したが、手が小刻みに震えているのに気がついた。よく頑張った自分。
しばらく店の前でじっとしていたが、犬が見えなくなるのを見計らって、反対の道から宿に戻った。こっちは野良犬がいなくて良かった。
しかし宿の玄関まで行くと、ドアの周りに3匹のヤモリ達が…。もうほんと勘弁して。またしばらくドアの前で、ヤモリがどっか行くのを待っていた(笑)。なかなか帰れん。

無事に部屋に戻ってくると、すぐに母親に電話した(笑)。犬がなー、ヤモリがなーとか言って、よくわからないが小さい頃の私に思ったんだろうか。母に、爆笑しながら「夜は出歩いたらあかんやん」と怒られた。「もう寝るでー」と言われて電話をきった。
そうやね、よく知らない異国の街で、夜歩きは危険ですね。その夜、恐怖心がまだ残っていたのか、ガッツリ金縛りにあいました。
To be continued.....
※野良犬には絶対背を向けて走らないように。心配な場合は狂犬病の予防接種を受けて行かれることをおすすめします。