幕末に憧れる


尊王攘夷とか幕末の志士とか、日本のことを真剣に考えるアツい日本人がいた時代に憧れる。

彼らはどんな風に話し、どんな風に生きていたのだろう。

小説やドラマで身近に感じて想像することはできても、実際には本当にその通りかはわからない。武士に混じって刀を差して江戸や京都を駆けまわりたい。いまこのままタイムスリップして、その時代で生き直したい。

そうやって150年ほど前の日本人と酒を酌み交わして語りあったら、私の惰弱な精神も 血気盛んな彼らに感化されて、もっと良いものになるんじゃないか。

でもなあ。

まずこんな腑抜けた人間は、タイムスリップしたら 真っ先に憂国の士に斬られるんじゃないか、と想像してみてちょっと悲しくなった。


逆に、幕末の志士が今の日本を見たらどう思うのかしら。

猛スピードで世界が変わっていく今であっても、私はそんなことばかり想像してしまう。そんなわけなので、タイムスリップしてきた武士は時代を超えても、やっぱり真っ先に私に斬りかかってくることだろう。

というか、斬られたいのか、ワレ。




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