「好きな人のタイプ」を聞かれたらなんて答えます??
世の中でよく聞く「タイプの人は?」という質問。たいてい返ってくる答えは、見た目(有名人の例や濃い顔・薄い顔など)や性格(優しい、寛容など)に関する無難なものが多い。推し活やライトな話題としては、これくらいの粒度で十分だと思う。
ただ、本当に人生の終わりに「この人と一緒にいられて幸せだった」と思える相手を想像するなら、もっと深く踏み込んで考えてみてもいいのでは?といつも思う。
自分の「好きな人のタイプ」を言語化してみる
自分の好きな人のタイプを言語化すると、「利他性」と「自分の判断軸ベースに行動できる」という2つだと思う。
利他性
イメージで言うと、他者の喜びを自分の喜びに変えられる人であり、利他的な行動を自然とできる人。例えば、今のパートナー(僕のセクシャリティはゲイ。パートナーは男性)の家に泊まった翌朝、一生懸命に朝ご飯を作ってくれたことがあった。普段、自分は朝食をあまり食べないので、食べ物そのものにはあまり関心がなかったけど、その彼の行為自体がすごい嬉しかった。お皿に盛ってテーブルに持ってきてくれた姿は今でも鮮明に覚えてる。
不意に利他的な行動をされると、こちらも何かをしてあげたいという動機が生まれる。それが人間関係を良好にしていく原動力になると感じる。
自分の判断軸ベースに行動できる
一言で言えば、権威やルールに過度に頼らず、自分の判断軸で行動できる勇気を持つ人。たとえば、コロナ禍で周囲に流されるのではなく、自分や周囲の環境を冷静に判断し、行動に移していた人。政府がマスク義務を解除しても、多くの人が周りの目を気にして外ではマスクをし続け、飲食店で着席した途端に外す(トイレに行くときにまた付ける)ような矛盾した行動を取っている人が多かったけど、そうではなく、自分なりに周囲に配慮し、感染リスクがないと思えば付けない行動を取れるような人に惹かれる。ちょっとアナーキーだけどロック過ぎない人がいい笑
周りに流されやすい人は環境変化(相手の社会的ステータス、親や友人からどう思われるかなど)の影響を受けやすいので、目の前の人と深い人間関係を築くのは難しい可能性がある気がする。自分軸で行動できる人の方が強い信頼関係を築きやすいんじゃないかな。
参考になった本
自分自身が「好きな人のタイプ」を言語化するヒントになった本が2冊ある。
ひとつめは、『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム
この本には次のような言葉がある。
愛するってどういう状態かというと、何かを好むことじゃない、自分が「肯定」したいものをその対象に投影し、幸福を追求する内発的な欲求であると。
これを読んで、自分がどういう人に惹かれるかを言語化することは愛するための第一歩となると思った。
もうひとつは、『恋とセックスで幸せになる秘密』二村ヒトシ
ここからも、自分を深く知ることが、愛する対象に出会うために必要な条件であることが分かる。
自分の好きなタイプを言語化することの意味
「好きな人のタイプ」を単なる見た目や性格のレベルで終わらせず、自分の内面と向き合いながら言語化することで、良いアンテナを張ることができるんじゃないかな。余計なノイズに惑わされない、強靭なアンテナを。
大事なのは「自分が理想と思う愛の対象になる可能性があるか」だと思う。現時点で理想通りである必要はない。
見た目とか社会的地位とかは視覚情報として入ってしまうのでもちろんバイアスを排除しきれないと思うけど、所詮参考情報で、以上のものではないはず。
自分にとって大切にしたい人を
特にゲイの世界では孤独になりやすいと言われる。家族や社会から孤立することで、ルッキズム(外見至上主義)が蔓延しているのも一因だと思う。でもだからこそ、見た目に囚われすぎず、自分の内面を見つめて、素直に愛したい人を見つけてほしい。それによって、孤独と感じる人が少しでも減ればいいなと思って書きました。