うちの猫になっちゃって
好きになった思いを綴る
小学生の頃に
セキセイインコは飼っていたが
犬が怖くて触りもできなかったわたし
毛のものが家にいるなんてことは
想像もつかなかった
犬が怖い人って
めちゃくちゃ遠くにいる犬を
わざわざ見つけてギョッとして
遠回りとかする
小さい頃吠えられたり
追いかけられたりしたのだろう
忘れたけど
滑稽なほど苦手だった
娘も小さかった頃
これまた足の短いダックスフンドに
追いかけられて帰ってきたことがあった
どうしたの(゜o゜;
ちょっと
驚いた
人の顔が真っ青なのを
その日始めて見た
一緒だったはずのお兄ちゃんは
自転車で逃げたつもりが
妹と犬に追い抜かされた、
すっごいスピードだった、と
報告してくれた
妹が餌食になるってときに
逃げようとしたんだな
必死の二人と一匹だったんだな
私と同じで怖がりだった
猫だってそう
こちらもずっと未知の毛ものだった
あの日まで
娘が大学生になり
猫を飼いたいと言い出し
その話に乗った夫が
保護猫をもらい受けに行った
私の留守中だ
なんでニャ!
そのタイミングは!おかしいやろ
苦手だったはずが
💓cute
キュン💗でいっぱいになるのに時間はかからなかった
ベッドまでどうしてもと
おっかなびっくり私の後をついてきて
子猫が寝起きにまっすぐわたしを見ていた朝、
この子はうちの子になったんだなと
鼻で挨拶することにした
小さかった茶トラは
朝からずっと私の周りを走り
仕事から帰るとニヤーーとお出迎え
夜には先回りで
お風呂のフタにのっていた
5年たった今
いちばん居心地の良さげな場所から
家族の帰宅のたびに
お帰りを言う
あくびと一緒に
猫が来てから
若返ったように思う
にゃんにゃん言葉は
年齢を忘れさせる
気ままな猫は
本来あるべき「素直さ」を教えてくれた
芯がしっかりしてる
ブレるなよ、と
目線を送ってくる
そして
ニンゲンってやたらと
押し付けがましいなと思う
トイレのお世話を
したよ、ほらっ、て
言うことだ
気に入られるためじゃないし
クサイ、からじゃない
快適に健康で少しでも元気でいてほしいから
べつに感謝されたいわけではないはずなのに
「やったった」感出してる
やらせてもらっているのに
何様
ニンゲン様か
時々外を見て
鳥になにかを言っているがなんだろう
あっちいけよ
友達になろうね
狩ってやるぜ
ここは居心地いいぜ?
カラスにはちょっと引いてるところが
可愛げがある
「吾輩は、たぶんネコでなく
ニンゲンである」と思っている
うちの子たちの長女だと思っている節がある
余裕な感じで
爪で攻撃しているのをなんども見た
お小言を言っているのも聞いた
もっと言ってくれていい
なにか気に入らない音がすると
絶対ココなら安心っていう場所に
隠れている
しばらく出てこないけど
ちゃーんと
癒やされた頃に
出てくる
探し回らなくとも
鈴の音がして
おなかすいた~!
と言う
ニンゲンだって
無理やりに
嫌なことを我慢したり
立ち向かったりしなくても良い
存分に体力があれば別だけど
耳が良くて
耳だけでいろんなことを知るのだと思う
大きな音や長い音
響きに敏感で
人の気分とかを知るのだ
ちょっとうるさい?ときは知らぬ顔をする
聞こえないふりがうまい
好きなときに
好きなことをする
新しい新聞に乗っている
届いた荷物にスリスリしている
クッションにちょんと頭を乗せて寝る
走りたいとき走り
誰もいない部屋を視察する
堂々たる顔でいる
ニンゲンは?
誰の期待に応えて
どんな顔してる?
ひとの評価で自分を確認するのは
不自由じゃないですかニャ
お世話かけてますけどもニャ
そんな顔で見ている
上を向いて
笑顔になれること
ニンゲンはそれができるはず
命ある限り
互いに幸せでありたい
不思議にも
犬のことも
撫でられるようになっていた
ねぇ大好きだよ
ねえ遊んでよ
ねえ、
一緒にいるのが嬉しいんだ
わかるようになったのかもしれない
動物のことばが
私的なことを綴っています
動物に対する表現に
気分を害されませんように☺️