「色」ってセンスじゃなかった
無事合格でした~~~(12/7追記)
先日色彩検定2級を受験しました。まだ合否は出ていませんが、回答ミスがなければ8割は取れていたので合格に近いかなと思っています。
そこで色彩検定を受けて、特に印象に残っているものだったり、試験に出ていたものについて紹介して、今後色彩検定を受ける方の一助になればと思います。
色ってセンスじゃなかった(と言い切るにはさすがに嘘)
色の組み合わせの良い悪いについては、受験した感覚として色の組み合わせはほとんど体系化されているように感じました。そのため、色彩理論を完全に把握して扱えればセンス良く見せられます。訓練さえすればですが(笑)。そもそもなにでどうやって訓練するのかまではわかりません。いろんな色を見てみることですかね。理論として体系化されているのでセンス無くても扱えるなと感じました。
ただ本当にセンスが良い人もいます。本当に感覚的に組み合わせや色味を決められる方です。理論的にやったとしても最終的に目指している感覚にたどり着けるかが重要だったりするので、「この色味いいね~」「この組み合わせ違和感あるよね」と感じられるセンスある方のほうがやはり強いなと感じたりはしますが、「センスがなくても扱えるんだぞ!あきらめんなよ!」と修造が言っていました。
kekke式勉強法
3つほどご紹介しますが、特別に何したってことはないです。
公式テキスト
よめ。
試験対策アプリ
色彩検定2級 試験対策アプリをずっとやっていました。課金するコンテンツがあり、課金しないと初級問題と中級問題少ししか受けられません。1000円くらいだったかな?課金すると中級~上級問題を出してくれます。初球は〇✕問題ですが、中級以上は実際の試験と同じく4択で出してくれるので課金をおすすめします。
電車の中、寝る前、風呂入りながら、時にはトイレに籠りながらやっていました。ただ1,2週間くらい集中してって感じです。ほんとにその1,2週間はずーっとやっていました。
youtube_irodori大学
アプリ触れない時はyoutubeを聞き流ししていました。ご飯食べているときとか聞きながら食べていることもありました。3級でもお世話になりました。
特に意識した範囲
テキスト範囲は全体的に出ますが、試験用ですが特に覚えておこうと思った部分です。
分光反射率
こちら3級でも出てくる内容ですが、逆に2級受けていて3級と似た問題でて解けないほうがヤベェ!って思いまして、テキストに載っている分光反射率は出来るだけ覚えるようにしました。実際に結構出てきています。
蛍光ランプ&LED
照明系のカテゴリからは複数出題されています。その中でも私は蛍光ランプとLEDがでるかなーと思って特に覚えました。蛍光ランプは3種類ありますので3種類どういうものかということと、色味4色覚えていきました。LEDに関しては分光反射率の形出そうな気がしたので覚えました。実際に全部出ました。
マンセル色表
これは絶対でるってわかっているものなので覚えました。色相環なんかより全然少ないので覚えやすかったですね。10色覚えることはそこまで大したことなかったので、「5R 4/14」といったように書き方みたいなもののほうがでそうかなと思ったので色相 明度/彩度の書き方とか、色相はHUEっていうんだなーとかそっちを覚えました。
色彩調和
これ勉強していて一番苦戦していたところでした。一番テキスト見直したり問題解き直しが多かったところです。
特に、トーンオントーン、トーンイントーン、ドミナントトーン、この三つが分かるようにテキストを読み直したりしました。個人的にトーン周りがぱっと見で判断できないことが多かったので苦戦しました。
慣用色名
3級でも出てきた問題です。黄色!とか青色!とかではなく、山吹色!とかそういう色名の問題です。3級の時は1問しか正解できなかったので、今回はヤマを貼って覚えました。和名については特に名前から色が想像できないものを覚えました。鼠色や藤色って何となく色の想像できると思いますが、「甕覗き」って言われて何色か想像つきますか?水色っぽい色なのですが、慣用色名を言われて「?」ってなる名前を中心に覚えました。洋名?についてはグリーンとか同じ色でも複数ある色を覚えました。グリーンって付いてるのいっぱいあるんすよ…。
このあたりを特に意識しておぼえてました。出そうだなーで覚えたものはもちろんありますが、苦手だからこのへん頑張って覚えとこってなったところ中心に覚えたので、皆さん自分が苦手そうだなってとこを覚えるとよいです。なんだかんだテキストの範囲は全体的に出るので。
モチベーションの上げ方
ブルーピリオドというアートに関する漫画がありますが、あれを読むと色彩検定へのモチベ上がるので受験する方は読んで、どうぞ。
ただブルーピリオドは色をめっちゃ詳しく話しているものではないです。
試験当日
当日は試験始まるまでもうずーーーっと慣用色名みてました。会場についてもずーっとみてました。電車に乗ってる人や、会場にいる人の服を見て、「グラスグリーンじゃないか!どこにいってたんだ!探したぞ!」と再開を喜ぶ冒険者になったつもりで、もはや遊んでました。
ちなみにみんなの服みてたので、「これはカマイユ配色!」「こいつはたぶんドミナントカラー!」とかもやってました。ひとり本当にカラフル過ぎて何配色か分からない人がいました。あれは多分流石に色彩理論ではカバー出来ない。
いざ試験始まったときには、最初に慣用色名からやりました。ずっと見てたので。ただ2級では選択だけでなく記述もあって一瞬フリーズしました。そのせいで試験中5分くらい寝た気がします。問題が悪いね。問題のせい、問題のせい。
慣用色名さえ終わればあとはアプリで何回もやった問題をやるようなものです。勉強どおりといておわりでした。
色彩検定を受けての感想
3級のときよりも知識としては残っている感じがします。たぶん覚えるのに苦戦したからですかね。
実際の生活でも玄関の照明はこの色味にしようとか役立ってる部分もあります。意識できれば思ってるより実用的な資格だなと思いました。
来年は1級うけるかな?どうかな?もしうけたらまた記事としてアウトプットします。
最後に―四方山話―
ブルーピリオド読んでから、美術館行きてぇなぁ!ってなっております。とんでもないミーハーです。
ブルーピリオドいいですよね。わくわくします。なんかわかるなーって思うときが多々あります。読んでいると自分が感じていることを、そのまま表現したり大事にしていいのかなって思えます。
主人公が早朝の渋谷って青いよなって話をするシーンがあったのですが、「わかる!」ってなりました。ただ渋谷の青さに共感したというより、ふとした時に、今までと違う世界の見え方がする瞬間があるということに共感しました。
私、函館に住んでいたことがあるのですが、そこでスポーツ系サークルにいたのです。そのサークルでしこたま飲みまして、みんなに介抱されつつタクシーで帰り、なんとか部屋に戻り爆睡しました。べろべろに酔っぱらって寝たのに朝5時半ごろにすっきり目が覚めました。2日酔いもなくてラッキーくらいに思っていました。
しかし、居酒屋には自転車で行っており、居酒屋に自転車置きっぱなしのまま帰ってきたため取りに行かないといけません。せっかく早起きして時間もあるし散歩がてら自転車取りに行こうと思いました。
シャワー浴びて出かける準備をし、家を出ると世界がいつもと違った見え方をしていました。今まで見ていた世界よりめちゃくちゃ明るかったんです。まぶしいとかそういうものとは違うんです。
その日は雲一つない晴天で真っ青な空でした。通っている車もすごく少なくて、道路が太陽を反射して明るめの灰色でした。スズメが数匹鳴いているくらいであと音はほぼ無かったです。どの要素が明るかったと思わせたのか、全部の要素がそろったから明るかったと思ったのかはわかりません。ただいつもより見え方が違いました。なんか世界が祝福してくれている感覚です。
ただ帰りにはもうその感覚はありませんでしたが、あの感覚がずっとどこかに持ち続けています。どことなくブルーピリオドの主人公がふと感じた、いつもと違う世界の見え方すごく「わかるなぁ…」ってなりました。ほんといい漫画だ。
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