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デザインの理解を深めるために歴史から見てみると、これがまた面白い(No.3)

第三弾でございます。前回はガチの歴史だけで終わりましたので読むのがつらい。。。と思われる方が多かったかもしれません。


ちょっとだけ前回のおさらい

アメリカはヨーロッパから独立を果たし、未開の地である西側を全力で開拓した。めっちゃ頑張った。もっと西を開拓するぞ!とどんどん開拓する上で中継地点で合ったシカゴが都市として発展。でもシカゴですごい火事が起きた。建てやすくて、非常に実用的で機能的な鉄骨造の建物が建てられるようになりました。
おわり。

工場・分業

19世紀末(1890年くらい)にシカゴに爆発的発展をもたらした西部開拓ですが、実はシカゴ以外にも恩恵を受けた都市が存在します。

デトロイトです。

デトロイトって調べたらゲームがでてきた。面白いらしい。

調べると出てきますが、デトロイトは車産業が盛んです。非常に多くの大量生産を可能にしている土台がこの19世紀末ごろに誕生します。

話を少しだけ戻して産業革命あたりの話です。

物をつくるときは必ず工程・手順がありますよね。それを経て成果物、物が誕生します。

ハンバーグを作る時だってあります。

  1. 玉ねぎをきる

  2. 玉ねぎを炒める

  3. 玉ねぎとひき肉を合わせる

  4. 調味料を加える

  5. 形を整える

  6. 焼く

産業革命以前はあたりまえですが、一人の人間がやります。大人数で一つのコース料理であれば前菜はAさんという形はあったかもしれませんが、基本的にはそのもの自体は一人の人が作ることが当たり前でした。

1人で一つのモノを完全に作ること、これ効率悪そうと思った人がいます。それがアダムスミスです。

アダム・スミス 経済学の父と呼ばれる
正直この髪型みんなバッハに見える

「みんなで手分けしようや、そうすればたぶんはやいんでない?」と言いました。皆さんが思いつく通り、玉ねぎを切る人・玉ねぎを炒める人etc…と工程を分けて、その工程ごとに担当者を決めてやろうぜ。これを分業と言いますね。

ご存知の通り、分業の良いところはその作業だけに集中できることです。その作業、工程だけやれればいいので、他の工程のことは覚えなくてもいいわけです。ほかのことを覚えなくてもよいということは教育コストも大幅に削減されるし、何なら単純作業なので機械に置き換えることもできたわけです。

コストカットできた!

工程一つ一つは単純作業かもしれませんが、それを繰り返すことでみんなで一つの製品を高速に作ることが可能になったわけです。

ただこれには人手がかなり必要です。その人手を働かせるための場所も必要です。そこで工場という概念が登場したようです。職人が働く工房はもとからあったようですが、近代的な工場が出てきたのはこのあたりだと言われています。

19世紀の工場

後ほどもう少し説明しますが、この分業や工場のおかげでデトロイトでは都市が発展し、車の大量生産を可能にしました。

流れ作業

西部開拓のあたりに話を戻します。

みんな超がんばっていて、頑張るためなら何でもした時代でした。そんな時にめちゃくちゃ活用された機械があります。

ベルトコンベアです。

物を運ぶ機械ですが、最初はがれきや土砂を運ぶものとして活用されていました

このベルトコンベアに着目したのが、ヘンリーフォードという人です。

自動車の育ての親と呼ばれるヘンリーフォード
ちなみに生みの親はカールベンツ

このベルトコンベアにものを流して、工程ごとに分業した人が流れるものに対して作業したら効率よいのでは?と考えました。皆さんがご存知のライン生産方式です。

ライン生産方式のイメージ

産業革命以降効率性というのは重視され、さらに隣のシカゴで効率的で機能的な建物が流行っている。この効率的な作業はもう最高&最高でした。

フォーディズム

こうして最高の効率を手にしたフォードは、1908年に自動車の大量生産を始めます。元々エジソンが創業した会社でエンジニアとして働いており、そこで車を作っていました。そこから独立し自動車の生産を始めたわけですね。

そこで生産された車が「T型フォード」と呼ばれます。

T型フォード 大昔の映画に出てきてそう

このT型フォードは当時の馬車に形を似せており、実際の馬車より車のほうがよくない?というためにこのフォルムにしたという話もあります。馬車だとエサ代もかかるし、馬小屋もないとダメだし、、、と圧倒的に車がいいよと宣伝する意味もありました。

元々車は既に開発されて販売までされていましたが、信じられないくら高かったので一部の富裕層しか買えませんでした。

ただライン生産方式て作られたT型フォードは1/5もの低価格で販売することが出来ました。安いものは大好きですからね、それはもバズりにバズります。

フォードは効率の鬼で、ライン生産方式では飽き足らず、車が組み立てやすいように設計を見直しています。部品や工具の規格を統一したりしました。今までからすると信じられないほどの効率で作って安価で大量に売れたので、労働者に対して賃上げを実施し労働者の士気を爆上げさせたりしました。かなり今の感覚に近いですよね。

このフォードが行った生産システムをフォーディズムと呼びます。

このようにデザインというのは馬車のような見た目にしよう!ということだけでなく、どのように作るのかどのように社会に浸透させていくのかを考えるところまで必要なのでした。デザインは設計ですとはよく言いますが、見た目以外にも様々なことに配慮する必要がありました。

まとめ

  1. アダムスミスが「分業」という仕組みを唱える

  2. 分業と機械化によって「工場」が作られる

  3. ベルトコンベアによって「ライン生産方式」が誕生する

  4. ヘンリーフォードが「T型フォード」を大量生産する

  5. デザインは見た目だけじゃなくて、「どのようにつくるのか」「どのように社会に浸透させるのか」なども考えなければならない

今回はこんな感じで。。

四方山話

ここからは完全なる雑談です。見たい人だけ見て頂ければと思います。

この記事の着地点迷い中。。。

デザインの歴史について話していますが、結構着地点が不明になってきました(笑)最終的にデザインって見た目だけじゃないよね?考えること。って言えればいいかなと思っていますが、デザインってそもそも設計って意味だよで終わる話と言えば終わる話なんですよね。。。

歴史が好き

vol1でも言っている通り歴史自体がすごく好きなんですよね。なんで好きなのかと言われるとまだうまくしっくりくるものが言語化できていないです。

ただやっぱり戦いの歴史は特に面白いと感じます。将校たちがどんなことを考えてなんでそういった行動をとって結果勝った負けたを知るのも面白いです。その当時の人たちの気持ちに思いをはせて、こうだったのかなーって妄想するのも面白いです。物事の成り立ちも知れると面白いです。いろんな面白いが重なって歴史自体が大好きなんだと思います。

特に戦国時代は面白いですね

歴史好きになったきっかけ

こう思うときっかけとしてはゲームだったと思います。歴史が入ってくるゲームの最初は三国無双だったと思います。そこから戦国無双に行って、信長の野望に行って。。。という形だったと思います。

そのイメージもあって戦いが面白い、歴史が面白い、あの時代の人たちはかっこいいとなっているんでしょうね。

ここまでくると歴史を正しく知りたいと大人になって思ったりするわけで、歴史書などに手を出し始めて沼にはまっていってもう歴史に関する何を知ってもおもろい!になっていってます。パブロフですね。歴史=面白いになっているんでしょうね。

興味を持つことの重要性

改めて思います。好きこそ物の上手なれと。歴史のある程度詳しいのはそういうことですし、大谷翔平やイチローが大活躍できるのは野球が大好きだからなんですよね(多分)。

特にオチもないので、四方山話もこのあたりで終わります。

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