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米国企業の決算速報:3Qの動向をチェック!

今週も米国企業の決算発表が相次いで行われました。ロッキード・マーチン、フィリップモリス、ベライゾン、スリーエム、フリーポート・マクモランといった大企業の業績は、ビジネスや投資家にとって重要なヒントを与えてくれます。それでは、各企業の第3四半期の結果を見ていきましょう。



ロッキード・マーチン(LMT):堅調な増収増益

ロッキード・マーチンは、第3四半期において売上高1%増の171億ドル、営業利益5%増の21.4億ドルを達成しました。売上は前年同期に比べ微増ですが、営業利益の増加とともに、利益率も12.5%に改善。1株あたり利益(EPS)は6.80ドルで、配当も3.30ドルに増額されています。

注目ポイント

ロッキード・マーチンは、防衛関連産業の大手で、堅実な業績を維持しています。配当の増加もあり、株主にとって魅力的なニュースと言えるでしょう。


フィリップ・モリス(PM):好調な業績

フィリップ・モリスの3Qは売上高8%増の99.1億ドル、営業利益8%増の36.5億ドルという結果でした。EPSは1.98ドルで、四半期配当も1.35ドルへと増配されています。高い営業利益率36.9%をキープしつつ、堅調な成長を見せています。

注目ポイント

フィリップ・モリスの収益力は非常に強固で、高い利益率を維持しています。投資家にとっては、持続可能な配当成長の可能性を探る場面かもしれません。


ベライゾン(VZ):減益が響く

通信大手ベライゾンは、売上高が前年同期比で横ばいの333億ドルとなりましたが、営業利益は21%減の59.2億ドルと厳しい結果に。EPSも0.78ドルと下がり、利益率の低下が見られました。配当は増配されて0.6775ドルとなりましたが、業績全体としては厳しい状況が続いています。

注目ポイント

通信業界全体が厳しい状況に直面しており、ベライゾンもその例外ではありません。収益性の低下が続く中、今後の成長戦略が焦点となるでしょう。


スリーエム(MMM):黒字転換

スリーエムは、第3四半期に微増収ながらも黒字転換を果たしました。売上高は0.4%増の62.9億ドルで、営業損益は前年同期の赤字から13.1億ドルの黒字へと大幅改善。EPSも2.48ドルを記録し、好調な結果を示しました。

注目ポイント

スリーエムは、営業損益が大幅に改善し、今後のさらなる回復に期待が持てます。長期的な成長に向けた戦略が重要となるでしょう。


フリーポート・マクモラン(FCX):大幅な増収増益

銅などの資源開発を手掛けるフリーポート・マクモランは、売上高17%増の67.9億ドル、営業利益30%増の19.3億ドルという力強い成長を見せました。EPSは0.36ドルと前年を上回る結果となり、営業利益率も向上しています。

注目ポイント

資源価格の上昇とともに、フリーポート・マクモランの業績も大幅に改善しています。資源市場の動向に注目しながら、さらなる成長機会を探るタイミングかもしれません。


投資家視点で捉えるポイント

今回の決算発表から読み取れるポイントとしては、各企業の業績改善や増配が目立つ一方で、ベライゾンのように厳しい経営環境に直面している企業も存在します。防衛産業の安定性や、資源価格上昇に支えられた企業の業績改善は注目すべき点です。こうした業界別の動向を把握し、投資戦略を調整することが重要です。


まとめ

今回の決算発表から、ロッキード・マーチンやフィリップ・モリスといった企業は堅実な業績を維持し、増配を実施している点が印象的でした。一方、ベライゾンの減益や通信業界の厳しさは、今後の市場動向を見守る必要があります。投資家としては、各企業の成長戦略や市場の変化に目を光らせることが求められます。

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