現役エンジニアが選ぶおすすめ書籍!-エンジニア初心者と1年目に読んでほしい-
これからエンジニアとしてキャリアをスタートする人や、エンジニア1年目の人にとって、最初にどの本を読むかは重要です。僕自身、いろいろな本を読みましたが、特に役立った本や「これを最初に知っておけばよかった」と感じた知識がたくさんあります。今回は、ジャンルごとに「なぜその知識が大切なのか」を説明しながら、僕がおすすめする書籍を紹介します。これらの本はきっとあなたの成長をサポートしてくれるはず!
Web・ネットワークの基礎
エンジニアとしてWebやネットワークの基礎知識は必須です。なぜなら、ほとんどのアプリケーションやサービスはWebを介して動作しており、ネットワークの仕組みが分かっていないと、通信エラーのトラブルシューティングや、APIの動作確認などで苦労することが多いです。例えば、「なぜパケットが遅延するのか?」とか、「DNSの仕組みってどうなっているんだろう?」という疑問が出てきた時に、この基礎が理解できていると解決がスムーズになります。
おすすめ書籍
プログラムの仕組み
プログラムがどのようにコンピュータで動作しているかを知ることは、効率的なコードを書いたり、パフォーマンスチューニングを行ったりする上で非常に重要です。特にエンジニア1年目は、アルゴリズムやメモリ管理の基礎を理解することで、何気なく書いているコードがどうして動くのかを深く理解できるようになります。これができると、「プログラムが単に動けばOK」から、「どうしたらもっと効率よく動くか」に意識が変わります。
おすすめ書籍
コードの書き方
コードを書くときには「可読性」が非常に大切です。他のエンジニアと協力してプロジェクトを進める中で、誰が見ても分かりやすいコードを書くことが、結果的に自分の負担を減らします。特に、きれいなコードを書くことでバグを減らすことができ、後からコードを見直す際のトラブルも少なくなります。コードレビューでも指摘されることが多い部分なので、早めに良い習慣を身に付けておくと安心です。
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セキュリティ
セキュリティは、エンジニアとしてのキャリアを積む上で最も重要なスキルの一つです。なぜなら、現代のシステムやアプリケーションは、インターネットに接続されることで常に悪意ある攻撃のリスクにさらされているからです。セキュリティの基礎が身についていないと、自分が作ったアプリケーションが攻撃され、個人情報の漏洩や大規模なデータ損失などの致命的なトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
たとえば、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など、一般的な攻撃手法を理解していないと、非常に簡単にアプリケーションのセキュリティが破られてしまいます。これらの脆弱性は、攻撃者にシステムの中核部分へのアクセスを許し、重大な損害をもたらすことが多いです。セキュリティの知識があることで、これらの攻撃を防ぐコードを書き、アプリケーション全体の安全性を確保することができ、結果としてバグや脆弱性によるトラブルを未然に防ぐことが可能です。
さらに、セキュリティ対策がしっかりしていると、顧客やユーザーからの信頼感が高まり、ビジネスの成功にも大きく貢献します。セキュリティを軽視したままシステムを公開すると、万が一のセキュリティ侵害が企業やプロジェクトの命取りになることも少なくありません。エンジニアとして、セキュリティの知識をしっかりと身につけることは、プロフェッショナルとしての必須条件であり、キャリアの成長にも直結するスキルです。
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AWS
クラウド技術は、今やエンジニアとして働く上で必須のスキルとなっています。なぜなら、企業の多くがオンプレミス(自社でのサーバー運用)からクラウドへ移行しており、効率的な開発や運用を支える基盤としてクラウドが欠かせない存在だからです。その中でも、AWS(Amazon Web Services)はクラウドサービスの中で圧倒的なシェアを持ち、エンジニアが学ぶべき最も強力なツールの一つです。
AWSの強み
AWSは、膨大な数のクラウドサービスを提供しており、インフラストラクチャをコードで管理する**IaC(Infrastructure as Code)**の考え方をサポートするツールが充実しています。これにより、スケーラブルなシステムを迅速に構築・管理することが可能で、特にスタートアップから大企業まで、幅広い規模のプロジェクトで利用されています。
グローバルな利用率と信頼性: AWSは、全世界で圧倒的に使われているクラウドサービスプロバイダーです。グローバルに展開している企業でもAWSの使用率は高く、高度な信頼性を持っています。そのため、AWSの知識を持つエンジニアは世界中どこでも通用するスキルを持っていると言えます。
スケーラビリティとコスト効率: AWSはシステムを簡単にスケールアップ・ダウンできる機能を提供しており、必要に応じてインフラリソースを増減させることができます。これにより、サービスの成長に合わせてインフラを調整することができ、コストの無駄を最小限に抑えながら運用が可能です。
セキュリティ対策が整っている: AWSは、セキュリティに関しても非常に強力なサービスを提供しており、システムの安全性を確保するためのツールやフレームワークが豊富に用意されています。これにより、セキュリティの脅威に対しても迅速に対応できる環境を整えることが可能です。
AWSを学ぶメリット
AWSを習得すると、クラウドインフラを迅速に構築・運用するスキルが身に付き、プロジェクトの開発スピードを劇的に向上させることができます。また、AWSを理解していると、バグやシステムのダウンタイムを大幅に減らすことができ、信頼性の高いシステムを提供できるようになります。AWSは、エンジニアとして働く上で、今後もますます重要性が増していくスキルです。
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Docker
アプリケーション開発において、Dockerの存在は革命的と言っても過言ではありません。特にエンジニア初心者や1年目の方にとって、Dockerは理解しておくべき重要な技術の一つです。なぜなら、Dockerを使うことで「動かない問題」を劇的に減らすことができるからです。
従来、開発環境と本番環境で異なる設定が原因で「ローカルでは動いたのに本番ではエラーが出る」といったトラブルが頻発していました。しかし、Dockerを活用することで、どんな環境でも同じコンテナ上でアプリケーションを動作させることができるため、この種の問題を根本的に解決できます。これにより、バグの発生率が大幅に減少し、エンジニア同士のコミュニケーションが円滑になり、チーム全体の生産性も向上します。
さらに、Dockerはアプリケーションのデプロイを簡素化し、複数のサービスを統合したり、スケーラブルなアーキテクチャを構築することにも寄与します。クラウド環境と組み合わせることで、リソースの効率的な管理が可能になり、コスト削減にもつながるため、実務での即戦力として評価されるスキルになります。
これからのエンジニアは、コンテナ技術を習得しておくことで、急速に進化する技術環境に柔軟に対応できるようになり、長期的なキャリア形成においても非常に大きな武器となるでしょう。
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API
APIは、現代のソフトウェア開発において欠かせない技術です。異なるシステム間でデータをやり取りし、サービスを統合するための最も重要な手段であり、特にクラウドやモバイルアプリ、マイクロサービスアーキテクチャではAPIの知識がなければ開発が進みません。APIの設計がしっかりしていないと、システムの連携がスムーズにいかず、バグが頻発したり、他の開発者との協力が困難になってしまいます。
また、APIの設計やエラー処理を学ぶことによって、システムが直面する様々な問題に対処できるようになります。特にRESTfulなAPIのような技術は、データのやり取りを効率化し、ユーザー体験を向上させるために欠かせない知識です。APIがしっかり設計されていると、コードのメンテナンスがしやすくなり、結果的にバグの発生も大幅に減少します。プロジェクト全体の品質と信頼性を向上させるために、APIの理解は必須です。
おすすめ書籍
Linux
多くのサーバーはLinux上で動作しており、Linuxの基本的なコマンドやシステム操作を理解することは必須です。シェルスクリプトの書き方や、ファイルの操作方法を知っておくと、サーバー管理やデプロイ作業で大いに役立ちます。最初は難しいかもしれませんが、慣れておくと本当に便利です。
おすすめ書籍
世界一流エンジニアの思考法
エンジニアとして成長していく上で、技術だけでなく「考え方」や「マインドセット」を学ぶことも非常に重要です。特にこの本は、今やエンジニアの必読書と言っても過言ではないでしょう。なぜなら、世界の一流エンジニアが何を考え、どう行動しているのかを深く知ることができるからです。
この本では、単なる技術スキル以上に、効率的な情報整理術や記憶術、チームを効果的に導くためのチームビルディング、そして仕事と生活のバランスを取るための生活習慣術など、エンジニアとしてだけでなく、人としての成長をサポートしてくれる内容が詰まっています。こうしたマインドセットを身に付けることで、エンジニアとしての仕事の進め方が根本から変わり、生産性も大きく向上するでしょう。
エンジニアでなくとも読むべき価値がある一冊なので、キャリアを始める前でも、すでにエンジニアとして働いている方にも大いに役立つはずです。
おすすめ書籍
まとめ
エンジニアとしての道のりは長く、覚えることもたくさんありますが、最初にしっかりと基礎を固めることが重要です。今回紹介したジャンルごとの書籍を参考に、自分に必要な知識を効率よく吸収して、エンジニアとしての成長を加速させましょう!