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専門医試験は何のためにあるのか?

専門医という資格があります。私も外科専門医、救急科専門医、超音波専門医を持っています。以前は消化器外科学会専門医も持っていましたが、更新できなかったので資格喪失しています。

これは一体何のためにあるのか?と言う議論は色々なので書きませんが、一言だけ書くと、現時点では、専門医があってもなくてもそんなに影響はありません。あるやろ!とか意見はあると思いますが、今回はこの件はスルーです。

専門医をとるためには、ほとんどの学会が規定の業績の提出と試験を必須としています。業績とは、論文や学会発表(これがいるのか?と言うのも議論がありますが)、患者さんをみた記録(個人が特定されない範囲で病名が分かれば良いとか、詳細な記載が必要とか色々です)、外科なら手術をどれだけやったかと言うものです。あっ、AirPods Maxが買えるぐらいのお金も必要でした。

試験は筆記試験があるところがほとんどだと思います。筆記試験は一体何なのかを考えるのが今回のテーマです。先に宣伝ですが、救急医学会の専門医の試験問題の解説を個人的に行っています。特にパスワードなどは不要ですので、医学に関係ない方でも見ることが出来ます。

さて、何故私がこのようなページを作っているのか?については又別に書くこととして、学会によって試験問題を公表するか?答えを公開するか?解説などを公開するか?が異なっています。内科学会のように学会が問題集を出しているところもあります。しかし、救急医学会は問題のみを公開しており、平成25年に実施された試験からは答えも公開していますが、解説は出していません。どんな試験でもそうですが、答えが絞れないとか、えええ!これ答えなの??と言うのがあります。是非出題者の方の解説が聞きたいですが、救急医学会は出していないのです。なので私が作って公開しているのですが、それについては別に記事を書きます。

こちらのページを見てください。

救急科専門医の試験は毎年100題出題されます。しかし、公開された問題が99問とか97問ということがあります。正解率が低かったなどの理由で公開していないのです。

しかし、出題した先生は、専門医となるのであれば、これは知っているべきだと思って出しているわけです。試験問題は、事前に委員会でも検討しているはずですから、やはり学会として救急科専門医はこれだけのことを知っているべきだというメッセージでもあります。採点から外すのは全然良いとして、問題は公開して欲しいです。救急医学会の会員でない人も、救急科専門医をすでに持っている人も、試験問題を見る人がいるでしょうから、その人達が勉強すればより良い救急医療が提供できると思います。

学会という公的な団体が行っている試験なのですから、問題は公開されるべきだと思います。いや学会は私的団体でしょと言う意見もあるとは思いますが。1つの問題の解説を複数の先生がされて、それぞれ答えが違っているとか、そんなのまで公開している学会もあります。なるほど、こちらの先生の解説は答えは違うと思うけれど、こう考えるんだ〜などと勉強になるのではないかと思います。

救急医学会もそうであって欲しいと願っています。

最後に、こんな所でつぶやいても意味ないやろ!と言う方へ。はい、もちろん救急医学会には以下をメールしてあります。

解説を公開して欲しいこと
全ての問題を公開して欲しいこと

担当の事務の方から試験の委員会に渡しましたとお返事は戴いていますが、その後の返事はありません。まあ、私のような者に返事をするほど暇ではないと思いますが、、、、、、知らんけど。

お前が試験委員になれば良いじゃないか!と言う方へ。はい、是非なりたいですが、学会のそう言う役職になるには、論文を一杯書いて評議員というのにならないといけません(たぶん)。私にはその努力が足りないのと、なりたい人が沢山いるので、私の様な学術的でない医師がなるのはどうかと思います。

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