出血に対応するための特集
しばらく記事を書いていませんでした。今回は雑誌の紹介です。
この雑誌はFacebookで友達にさせていただいている坂本先生が編集された特集です。通常考えるこの特集では怪我をして出血したとか、消化管出血とかの対応についての文献が載っていますが、抗血栓薬の中止についてだけでなく、何と出血の予防(特に高齢者の転倒予防に対する文献まで!)についても書かれています。とても勉強になる一冊だと思います。
一番楽しく読めたのは、下部消化管出血に対する項目で、直腸診を必ずしましょうという事が書かれているのですが、直腸診の禁忌という表があり、その一番は「肛門がない」でした。同僚の内科医の先生が、失神患者さんには消化管出血を疑うために必ず直腸診をしましょうと若い先生に伝えていて、「直腸診をしなくていいのは、患者さんに肛門がないか、先生に指がないかの二つしかない」と言われているのを思い出しました(つまり直腸診をしなくていい場合はないと言うことです)。もちろん患者さんの同意が得られない場合などは行いませんが。
それから、私が一番嬉しかったのは、特集とは関係ないところでした。以下の本の書評が載っていて、私も一文を書かせていただいたのですが、、、、、、
その書評に、この本には色々な疑問が載っているとして3つ挙げられていたのですが、その一つに私の書いたものがあったのでした。たいしたことではありませんし、たまたまそれを選んだだけなのかも知れませんが、ベスト3の文章だったのだと勝手に思うことにします。思うのは自由ですので。
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