試験問題の解説を何故個人で作っているのか

前回の記事で救急医学会の専門医の試験問題を個人で作っている事を書きました。

何故そんなことになったのかというと、私は救急医学会に研修医の時に入会し(徳洲会では全員入りなさい位のことが言われていました)専門医(当時は認定医)を取ろうと申請したのですが、私が勤めていた病院が救急医学会の認定施設ではなかった(認定医や指導医が勤めていないとダメなのです)ため、受験は出来るのですが加点がされないとか、業績のうち救急専従歴が倍必要とかで書類審査で落ちてしまいました。今後も無理かなと思っていたのですが、ある時、救急認定医を持っている先生が来られて認定施設になりました。そうすると、私が勤めていた過去の勤務歴も認定施設での業績に格上げになりました。変な話ではありますが、私にはラッキーでした。

その後、再度書類審査にトライしたのですが、何度か落ちました。書類審査の結果は筆記試験の数週間前に来ますので(ひどくないですか?)、筆記試験の勉強はしなければなりません。まあ、救急医として勉強になりますから良いのですが、、、、、何度か書類審査には落ちて、筆記試験も一度落ちましたので、ずっと勉強して自分なりの解説とか作っていました。合格後にふと思ったのです。これを捨てるのはもったいないなあと。ちょうどホームページも作ってみたいと思っていましたので、解説をアップしてみようと思い立ちました。

取りあえず学会にメールをしてみたところ、どうぞという事でしたので、ラッキーでした。本なども勝手に引用してはいけないので、出版社に色々連絡してみましたが、どこも好意的なお返事でした。

今とは別のサーバー(Appleが昔サービスしていました)にアップしてみたのですが、検索して見つかるかというと見つかりません。当時はGoogleはまだあまり有名ではなく、Yahoo!に載せてもらわないといけません。その為にブログも始めました。ブログに記事を書くと容易に検索対象となるのです。今では考えられないことですが。

少したつと、それなりに使ってくださる方が増え、過去の問題を提供しますので解説を作ってくださいと言う連絡も戴きました。当時集められた最古の問題が平成10年度実施の平成9年度の問題でしたので、一番古いのは平成10年度実施の試験問題となっています。よく分かりませんが、学会の活動年度??の関係で平成10年に実施しているのに平成9年度の問題と書かれています。蘇生のガイドラインなどは、2000年のガイドラインに基づいていたりと、過去の問題を見るのも楽しいかも知れません。

約20年分の問題をアップしていますので、毎年100問あるいは100問弱あります。よって2000問程度の問題があります。全てを最新にするのは難しいので色々ご意見いただけると幸いです。定期的に少しずつ更新はしていますが。

分からない問題は当然たくさんあって、分からないものは分からないと書いておりますが、それが利用して頂いている人にも安心感を与えることがあるようで、書いていて良かったなと思います。

もちろんですが、公認の解説の公開が望ましいです。それまで頑張って続けたいと思います。今年実施された問題もそろそろ公開されるのかなあと思います。最近は年末ぎりぎりに公開されることが多いので、問題の解説作成は、毎年年末恒例となっています。

今はBiNDという会社のサーバー(ホームページ作成ソフト付き)を使っていますので、その会社が潰れないよう願っていてください(^^)。あとサーバー使用料として、年間1万円ぐらいお金がかかっています。そっか、ここで寄付してくれる人がいれば、、、、、、、なんて事は言いません。

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