【ルーム】 ★★★★☆ 4/5点。
5月5日鑑賞。2016年68本目。
#2016映画メモ
誘拐され、7年間密室に監禁された女性が、そこで生まれ、外の世界を知らない5歳の息子を命懸けで脱出させ、長い間世間から隔絶されていた社会に適応していく葛藤を描く。
おお、重い。
本作は監禁部屋が舞台の前半と
脱出後の外の世界の後半に分かれる。
前半はとにかく見ていて辛い。
部屋の中が世界の全てだと思い込んでいるジャック。
週に一度の差し入れで生きている親子。
想像以上にハードな内容。
差し入れとの引き換えの儀式の時はクローゼットから出てこないルール。
ちょっと見てられないシーンも。
その監禁生活から解放される後半は
物理的に自由になるものの、
社会への適合に苦悩し、心理的に制限される彼女らと
その両親達。
特に父親が容疑者と娘の間にできた
孫のジャックを直視できない姿は、
自分でも存在を許せるか自問自答してしまう。
これからの二人の生活を思うと
最後がハッピーエンドかバッドエンドかは
わからないが、
とりあえず号泣したことは確か。
「自由」
という意味を色々考えさせられた良作でした。
ある意味、
こどもの日に観るのにふさわしかった映画。