太宰治「人間失格」は、太宰自身の人生を振り返る自伝的な作品なのです。
「人間失格」は、1948年(昭和23年)雑誌「展望」6月号から8月号まで掲載された長編作品。
幼少期から青年期に至るまでの太宰自身の人生を振り返る自伝的な内容です。
が、実際の出来事のように見せかけてはいますが、読者を楽しませるために随所にフィクションを織り交ぜ、緻密に創作された凝りに凝った作品なのです。
「人間失格」は、「はしがき」「第一の手記」「第二の手記」「第三の手記」そして「あとがき」の4部で構成されています。
順を追ってみていきましょう。