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泉鏡花「天守物語」は、 セリフ回しの妖艶さにゾクゾクします・・・(;^_^A

今回は2幕目。
天井を貫きたる高き天守の棟に通ずるはしご。
つまり「天空」より降りたる梯子。
そこから天守夫人、富姫が登場します。
舞いすがる蝶々の三つ二つを、蓑を開いて片袖に受け
出迎えかい、御苦労だね
なんとも優美な登場の仕方ではないですか。
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さて、
目障りな鷹狩の一行を
雷雨で蹴散らした富姫。
その様子を侍女に伝えます。
粟粒を一つ二つと算えて拾う雀でも
俄雨には容子が可い。
五百石、三百石、千石
一人で食むものが、その笑止さと言ったらない。

千石の殿様と言ったって
雀と同じにうろたえていましたねぇといったところでしょうか。
そんなこんなを語っています。

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