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[無料]私が使っているモバイルバッテリーの紹介とランキング、買うべき最強モバイルバッテリー決定戦
モバイルバッテリーと言っても様々です。この記事では、私が使っているモバイルバッテリーについて、使い勝手や実際の容量について紹介し、重さや価格の観点から最強と思われるモバイルバッテリーを決定します。(と言っても、私が持ってるものの中で比べるので他の製品については分からないのですが…)
まず私が持っているモバイルバッテリーを一通り紹介し、次に性能を検証して比較検討します。
cheero製品
最近はAnkerに押され気味ですが、かつてはモバイルバッテリーと言えばcheeroでした。中身は、以前は日本製セルと言っていました。最近は知りませんが説明には「高品質セル」と書いてあります。2015年くらいに買ったものが多く、最近の製品については知りません。
cheero Power Plus 3 13400mAh
容量は13400mAhが気に入っているのですが、最近は品切れっぽいですね。cheeroはもうあんまりやる気ないのかな。
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↓品切れで買えませんがリンクだけ貼っておきます。
cheero Power Plus 3 20100mAh
同じシリーズで20,100mAhのものもありますが、こちらも品切れでしょうか?Amazonでは見当たりませんでした。380gあるので重く、登山に持っていくことは稀です。
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cheero Power Plus stick 3350mAh
同じくcheeroの3,350mAhタイプ。18650セルの形そのまんまですね。
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これも品切れっぽいので、似たエレコム製品のリンクを紹介しておきます。
Anker製品
最近はモバイルバッテリーと言えばAnkerって感じですね。
Anker PowerCore 5000 スティック型
下の写真は5,000mAhタイプ。実効容量3,000mAhなのでiPhone12や13なら1回フル充電出来ます。円筒形で、中にはおそらく18650セルみたいなものが入っているのだと思います。26650セルとか?
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Anker PowerCore Magnetic 5000
同じ5,000mAhですが、やや薄型でワイヤレス充電対応です。重さはスティックタイプ同じくらいですね。
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電源ボタンを押してワイヤレス充電対応のスマホを上に置くと充電出来ます。
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ただ、このモバイルバッテリーは設計が攻めすぎていて、電源の入出力が一つのType-Cに集約されています。
まだ出力はType-A(USBの大きめのやつ)が一般的なので、ケーブルが合わないことが多く、登山に持っていくには勇気が要ります(ケーブルの組み合わせで失敗しがち)。まぁ、ケーブルの組み合わせを間違えてもスマホがワイヤレス充電対応なら充電は出来ますが。
Anker PowerCore 10000
容量と重量、価格が優秀なのはコチラ、Anker PowerCore 10000。重さ182gで10,000mAh。価格も3500円程度で手頃です。出力はType-Aでワイヤレス充電の機能はありませんが、これで十分です。モバイルバッテリーを1個も持っていない人がいたらコレをおすすめします。
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シリコンパワー C10QC
※2025/01/09現在、Amazonから商品が無くなっています。後継機種のQP58はまだAmazonでは買えないようです。
定番以外も買ってみるかと思って、シリコンパワーという台湾メーカーのモバイルバッテリーを購入。10000mAhで2200円くらいでした。
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大きさはAnker PowerCore 10000と同じくらいで、重さは190g。
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Anker PowerCore 10000は入力がType-B、出力がType-A1つだけで複数台の同時充電が出来ないけど、こちらはType-Aが2個に、入出力可能なType-Cがあるので3台同時に充電できます。
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複数台のスマホを使う人には良いかも。ただ、穴が多いってことは水濡れには弱いことになるので、登山に持っていく際はジップロックなどに入れて防水してください。
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QCやPDなどの急速充電に対応しており、仕様では20Wまで出力出来るようです。USB電流チェッカーを噛ますと急速充電モードに入らないので実際に何W出ているのかは分かりませんが、急速充電モードになるとモバイルバッテリーもスマホもホカホカになるので、それなりに出ているのでしょう。
ただ、急速充電になるとロス率が上がるようなので、敢えて1アンペアで充電するのもいいのではないかと思います。
変わり種のTOPVISION
上の方でも載せましたが、超薄型で軽量なタイプです。最近のスマホをフル充電にするのは難しく、あくまで緊急用って感じですね。
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ハイスペック!mophie MOP-BY-000134
AUTODESKの方にいただきました。メーカーはmophie(モーフィー)です。
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容量は20,000mAhですが、電圧が他のものより高く3.8Vあるため、電力量としては76Whあります。cheeroの20,100mAhが3.6Vで72.36Whなので、電力量としてはコチラが上になります。
モバイルバッテリーを選ぶときは、容量だけでなく電力量もチェックするといいかも知れません。
実際の放電性能を調べてみた
各モバイルバッテリーの容量はmAh(放電容量)で表示されていますが、実際にはどれくらいの容量があるのか?電力量は何Wh(大雑把に言えばエネルギーの量)なのか?を調べてみました。
バッテリーが空になったスマホなどで充電容量を調べ、出力された容量や電力量は、USBケーブルに流れる量を計測できる機器を使いました。
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100%まで充電したモバイルバッテリーを空っぽのスマホに対して使用してどれくらい充電できたかを記録したところ、このテスターで表示された放電容量と、スマホに実際に充電された量は大体同じでした。
例えば空っぽのPixel6(4614mAh)を71%まで充電できた場合は、計算上3275.9mAhを充電できたことになります。この時、テスターに表示されたのは3271mAhでした(実測値です)。
スペック上の容量と実際の放電容量の差
私が持っているモバイルバッテリーについて、放電容量(mAh)を調べてみたところ、下記の表のようになりました。
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スペック上の容量より実際の放電容量が小さいのは、電圧を変えるために一部のエネルギーが熱に変換されてしまうためです。充電するとほんのり温かくなるでしょう、あれです。別にモバイルバッテリーメーカーが嘘をついているわけではありません(嘘をついているものもあるのでしょうけど)。
これまで「モバイルバッテリーで充電できる容量(実効容量)は、実際の60%くらい」と言ってきましたが、改めて計測してみると平均では確かに60%でした(60%という数字は10年くらい前にスマホに充電された量から自分で導き出しました)。
平均すると60%ですが、下は52%から上は72%まで差はありました。平均的に成績が良かったのはAnker製品ですね。65%程度です。シリコンパワーも優秀で67.5%を出しました。
モーフィーのモバイルバッテリーが出した72%というのはちょっと驚異的ですね。ロス率(充電で失われた分)28%はすごい。平均と10%も違います。
軽くて大容量のモバイルバッテリーはどれだ?
重さと容量の割合を比べるために、mAh/gという単位を作りました。1g辺りのバッテリー容量です。大きいほど、軽くて大容量、重さパフォーマンス(重パ)が良いことになります。
スペック上の容量ではなく、今回の調査で得られた実際容量(表記容量の6割程度になるアレ)についてランキングすると下記の表のとおりになりました。
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1位:Anker PowerCore 10000 実際35.9mAh/g
重さ182gで放電容量は6458mAh、33.13Whでした。gあたりで35.9mAh/g。上でも書きましたが、モバイルバッテリーを1個だけ買うならこれがおすすめです。重パの良さがすごい。
2位:シリコンパワー C10QC 実際35.5mAh/g
重さ190gで放電容量は6754mAh、34.42Whでした。gあたりで35.5mAh/g。出力量としてはAnker PowerCore 10000を凌駕しています。ただ、インターフェースが充実している分8g重いため、僅差で2位になりました。が、急速充電やインターフェースなどの付加価値や価格を考えると、1位と言っていいかも知れません。
3位:モーフィー MOP-BY-000134 実際34.4mAh/g
重さ418gで放電容量は14383mAh、71.25Whでした。gあたりで34.4mAh/g。重さは418gとかなり重いのですが、エネルギー密度が高いですね。iPhone12Pro(2815mAh)なら5回満充電出来ます。
ロス率28%もぶっちぎりの高効率です。ただ、残念ながら、どこにも売ってないんですが…。
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買うならシリコンパワーのC10QC
重パでは僅差でAnkerに負けましたが、非常な僅差ですし価格や仕様など総合的に判断するならシリコンパワーがトップに躍り出ます。
購入以来1年半ほど使ってきましたが不満は全く無く、今ではお出かけの必須アイテムとなっています。特に急速充電対応と、4つあるUSBの口が便利です。
充電するときは、Type-BかType-Cのどちらかを使えます。私は登山前に複数台のスマホやカメラを充電するので、場合によってはケーブルや充電器の空きが足らなくなります。そんな時に『選べる』と助かるんですね。Type-Cの急速充電対応ケーブルとアダプターを使えば短時間で充電できます。
放電(他の機器に出力)するときは、Type-Aが2つとType-Cが1つあるので3台同時に充電出来ます。これも複数の機器を使う時に便利です。ケーブルと相手(スマホなど)が対応していれば急速充電出来ます。
急速充電対応、充実のインターフェイス、セールでなくても2000円ちょっとの低価格、スペック通りの大容量など、非の打ち所がありません。
それでもシリコンパワーってよく知らないし、ブランド力があるAnker製品がいいというのなら、Anker PowerCore 10000です。大容量、軽い、シリコンパワーよりは高いけど手頃な価格です。
ただ、入力はType-B、出力はType-Aがそれぞれ1つというのは、シリコンパワーに慣れてしまうと不便ですし、1.5倍の価格差はブランド力を考えても、高いなぁと思ってしまいます。
軽くしたいなら?
Anker PowerCore 5000のスティックタイプは20.9mAh/gと成績が悪かったのでおすすめしませんが、薄型タイプのAnker PowerCore III 5000なら似たような性能を発揮するのではないかと思います(持ってないので実測はしていません)。買うべき?でも、もうモバイルバッテリーが多すぎて…。
5000mAhなのでロス率35%とすると3250mAh、113gで割ると28.8mAh/gとなります。容量が小さい分、重パは悪くなってしまいますが、絶対的な重さが113gで軽いですからね。
また、ワイヤレス充電の機構が入っているため重パは悪いのですが、Anker PowerCore Magnetic 5000も悪くないと思います。132gで重パは24.8mAh/gですが、ケーブル忘れや断線、コネクタ濡れ時でも充電できるため緊急時に役立ちそうです。
ワイヤレス充電対応ならケーブルを持っていかないという選択肢もあり得ます。ケーブルの分を軽量化出来ますね。先日は沢登りでコネクタが濡れたスマホを充電するのに、ワイヤレス充電機能が役立ちました。
まとめ
モバイルバッテリーからスマホに移る容量(実効容量)はやっぱり6割。
最強はシリコンパワーのC10QC。
日常使いならおすすめは5000mAhくらい。
価格と容量から考えると、コスパがいいのは10000mAhのタイプ。とりわけシリコンパワーのC10QCは安い。
ワイヤレス充電対応、特にMagsafe対応ならケーブルを持っていかないことでの軽量化も計れます。
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