『みんなでつくる党』代表・大津綾香氏のブロック事例集 ~SNS運用ガイドラインとの相克~
はじめに
国政政党『みんなでつくる党』(略称:みんつく党)の代表・大津綾香氏は、2024年4月27日に𝕏(旧:Twitter)のスペースで自身の支持者を集め、党のSNS運用ガイドラインを作成するための会議を行いました。
現在大津氏は、自身が活用しているSNSでブロックを多用しているため、多くの有権者が大津氏に対して意見を届けることが出来ないばかりか、大津氏の発信すら確認出来ない状態となっています。そのため党には、「党や公職にある者はブロックをすべきではない」という意見が寄せられており、この会議の中でもそのことが議題として取り上げられることとなりました。その中で、大津氏は自身のブロック基準について以下のように語っています。
このとおり大津氏は、「公序良俗に反する内容」「汚い物」「変な人」「気持ち悪いリプ」「悪意を持った反復的なコメント」をブロックしているとして、自身のブロックが正当な行為であると主張しています。この大津氏の主張を皮切りに、支持者達からも「ブロックをしても構わない」「ブロックはバンバンしていい」といった意見が集まり、最終的にまとまったSNS運用ガイドラインにも「アカウントのブロックなどを行うことがあります」という記載が盛り込まれました。
そこで本記事では、大津氏がこれまでにブロックをしてきた投稿を集め、それらが本当にガイドラインに違反するような内容であったのかを確認していきたいと思います。
※ 𝕏上で「大津 ブロック」と検索をすると大量に引っ掛かりますが、ここではおおよそのブロック理由が判明している方のみを取り上げています。
大津綾香氏のブロック事例集
大津氏に対する思いについてアンケートを取るとブロック
(推定ブロック日:2023年5月3日)
「業務を止めないで欲しい」と切望する債権者をブロック
(推定ブロック日:2023年5月7日)
「お金の不透明さの追及を求めていない」と伝えるとブロック
(推定ブロック日:2023年5月10日)
党首の座に拘る理由を質問するとブロック
(推定ブロック日:2023年5月12日)
組織内のガバナンスが取れていないことを指摘するとブロック
(推定ブロック日:2023年5月31日)
大津氏のことを気遣いつつも立花氏との和解を勧めるとブロック
(推定ブロック日:2023年5月31日)
立花氏が帳簿を見せる意思を示したことを伝えるとブロック
(推定ブロック日:2023年6月19日)
リプ欄の批判コメントに「いいね」を押すとブロック
(ブロック日:2023年7月21日)※筆者
大津氏の考えに対して別の予想を被せるとブロック
(推定ブロック日:2023年9月10日)
借金ではなく寄付金だと主張する理由を質問するとブロック
(推定ブロック日:2023年10月20日)
「立花さんに党を返してあげて」とお願いするとブロック
(推定ブロック日:2023年10月24日)
債権者であることをカミングアウトするとブロック
(推定ブロック日:2023年12月29日)
所属国会議員との話し合いが物別れに終わるとブロック
(推定ブロック日:2024年1月18日)
アカウント名に「NHK党応援」が入っているとブロック
(推定ブロック日:2024年2月4日)
債権者として大津氏を批判するとブロック
(推定ブロック日:2024年2月26日)
本名で大津氏をフォローするとブロック
(推定ブロック日:2024年3月26日)
党のガイドラインの問題点を指摘するとブロック
(推定ブロック日:2024年4月30日)
まとめ
悪質な誹謗中傷であればブロックされても然るべきですが、ここまでに挙げた内容を見ても分かる通り、大津氏がブロックをしているのはどれも真っ当な批判・意見・質問ばかりです。中には債権者を名乗っただけでブロックされたり、大津氏のことを気遣ったアドバイスを送ってブロックされた方までいます。このことからも、大津氏がブロックをしているのは、「公序良俗に反する内容」「汚い物」「変な人」「気持ち悪いリプ」「悪意を持った反復的なコメント」だけに留まらず、聞きたくない批判・意に沿わないアドバイス・都合の悪い質問など、自身が少しでも不快に感じたら即座にブロックをしているものと思われます。
その結果、ネット上での大津氏への批判意見の多さとは裏腹に、大津氏の活用するSNSのリプ欄では大津氏への批判をほとんど見かけることはなく、大津氏のことを持ち上げるユーザーばかりが残る状態となっています。前述の会議で発言をした支持者達も、大津氏が行っているブロックに賛同するばかりで、大津氏に苦言を呈する声は挙がりませんでした。
現在、みんつく党は債権者から破産を申し立てられており、破産手続きの真っ只中ですが、その原因の一つとして、このような大津氏の排除体質により大津氏へ意見を言える人物が周囲にいなくなってしまったことが挙げられます。仮に「職員への給与は支払うべきだ」「債権者には少しずつでも返金をしていくべきだ」という至極真っ当な意見を言える人物が党内に多く残っていれば、大津氏もそれに従わざるを得なくなるため、債権者からの信頼も今ほど失うことにはならず、破産に至ることもなかったのではないでしょうか。
以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。