選択のコツ
今朝、何を食べましたか?
何を着て出かけましたか?
電車は前から何両目に乗りましたか?
些細なことも含めて生活は選択の連続です。
後になって「やっぱりあっちにしておけばよかった」と思うことも毎日。
しかし時々、選択に迷うことはありませんか?
選択のコツは、結果に対してコミットすること、です。
1.選択の大敵は「迷い」
選択が難しくなる時は、何を考えているでしょうか。
それは、『間違えたらどうしよう』という思考です。
自分の選択によって起きる事態を想定して、決断に二の足を踏んでしまう。
例えば朝何を食べるか、は、大きな影響は及ぼさないでしょう。
しかし気候やその日の行動予定によっては、何を来て出掛けるか、は、日中の作業や体調に大きく影響します。
決断結果によって起きる未来を想定し、迷いが生じてしまうと、選ぶことが出来なくなってしまいます。
2.選択肢の数が適度ではない
選択肢の数が、その状況に合ってない、という場合も悩んでしまいます。
「朝ご飯、パンとご飯どっちがいい?」
なら選べるけれど、
「何でも作るよ、何がいい?」
と聞かれると、無数にあるものの中から最適解を見つけなければいけないような気がして迷ってしまいます。
選択肢が無数にある、ということは、選んだものによって未来も無数に枝分かれしているように見えることでもあります。
選ぶにしても時間がかかってしまいます。
朝ご飯のメニューで、そんなにじっくり時間をかけることは現実的ではないですよね(笑)
逆に、選択肢が少なすぎて悩んでしまう場合もあります。
例えば就職先を探す時に
「A社とB社、どっちにする?」
という状況も適当ではありません。
既に最終面接まできて、A・B両方から内定をもらえる段階なら別ですが、さてこれから応募先を探そう、という段階で、選択肢が2つ、というのは現実的ではありません。
それこそじっくりたっぷり時間をかけて検討すべきものですから、対象を広げて検討するべきでしょう。
3.迷いへ対抗できるのは「コミット」
コミットとは、英語の「commitment』のことで、献身、(深い)関与、責任、約束、と言った意味があります。
ここで一番近いのは「責任」と「約束」だと思います。
自分が決めた選択肢から繋がって訪れる未来に対して、自分自身で責任を取ること、未来の自分に対して「どうにか出来るから大丈夫」と約束することです。
選べない時は迷っている時。
なぜなら自分の決断によって起きる未来に不安を抱いてしまうから。
起きた未来も含めて、自分が丸抱えするつもりで決断しましょう。
……というと、何かすごいことを求められているような気がしますが、
「まあなんとかなるんじゃない?」
という、いい意味での軽さが必要かもしれません。
4.未来に対してコミットするために必要な3要素
一つは、実績。
これも何か大袈裟な言葉に聞こえるかもしれませんが、毎日している選択⇒決断⇒結果、を思い出してみることです。
「なんだ、あの時すごい迷ったけど、結果大丈夫じゃん」
ということに気がつけるはずです。
二つ目は、自信。
日常的な選択は、それほど大きな決断を必要としないので、無意識のうちに行えているかもしれません。
しかし時には、迷いが生じるレベルの選択を迫られることがあります。
その時、
「Aを選んだ時、もしかしたら~という事態になる可能性も無くはないけど、自分ならなんとかできる」
と思えることで、迷いの度合いは下がります。
三つ目は、代案。
選択によって訪れる未来が、万が一気に入らないものだった場合。
その時に、再度違う道を選べるようになっていれば、迷いも後悔も低減します。
「保険」のようなものですね。
誰かに相談したり、頼ったり、協力してもらったり、道を引き返してやり直したり、などが考えられるかもしれません。
「実績」と「自信」は『にわとりとたまご』のようなものです。
実績を積めば自信がつき、自信がついたことで行動が変わり、実績が積まれていく。
どっちがスタートでもいいと思います。
その結果として、自分の選択にコミット出来るレベルも上がっていきます。
最終的に手に入れるものは「自己肯定感」です。