炎と安らぎの関係
蝋燭や焚き火等の"オレンジ色"の癒し効果と人類と火の関係
時々焚きを楽しみにデイキャンプに行くのであります。
焚き火の炎をじっと眺めながら過ごす充実した時間、何故あんなにも充実するのだろう?
【人類と炎】
人類が火を使い始めたのは、約170万年から20万年前の間とされています。初期の火の利用は、自然発火による山火事などの残り火を利用していたと考えられていますが、約12万5千年前には日常的に火を使う証拠が見つかっています。
人類が誕生の地、アフリカを離れたのが6万年前。グレートジャーニー始まった当時、すでに火の扱いに手慣れていた人類学は世界各地に散っていったのであります。
火は猛獣から身を守り、調理や暖を取るために使われてきました。火の使用は、人類の生活に大きな影響を与え、栄養価の高い食事を可能にし、寒冷地での生活を支えました。
火は人類の守護神として生活すべてにかかわって来た。その灯りはオレンジ光。夜の世界を支えて来たのであります。
炎の色が私たちに安らぎを与える理由の一つとして、「1/fゆらぎ」という特性が語られています。これは、規則的でも不規則でもないリズムで、自然界に多く見られる現象です。このゆらぎが、人間の心をリラックスさせる効果があるとされています。
それは焚き火の炎の揺らぎであり、人類がもっと長くかかわって来たのでゆらぐ光であり赤外線は身体を芯から温めてくれるのです。命を支える力を持っているので火は神聖なものと成りました。
オレンジ色の灯りに安心するのは遺伝子刻まれいるのだと思うのです。
一方、蛍光灯やLEDの昼光色は、日中の太陽光を模倣しており、夜間には適していません。
昼光色の光は、脳を覚醒させる効果があり、夜間に使用すると睡眠の質を低下させる可能性があります。
夜には、暖かいオレンジ色の光がリラックス効果を高め、安らぎを与えるのは、火と関わって来た人類の歴史が関係しているのであります。