【ライブレポート】w-inds. 2年2ヶ月ぶりの有観客ライブ開催! ”Over Again”やっと立てた新たなスタートライン
※曲名は伏せていますが、〇〇なナンバー、〇〇な曲などの表現はありますのでご注意ください。
最終公演が終わってから
曲名や演出を含めたライブレポートは書く予定です。
Special Special Special Thanx!
記憶を補完してくださった w-inds.crewの皆様♡
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4月22日(金)
ダンスボーカルグループw-inds.(ウィンズ)が、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて、w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 2022~20XX ”Over Again”~をスタートさせた。実に2年2ヶ月ぶりの有観客ライブである。
w-inds.は、デビュー翌年の2002年から2019年まで毎年夏のLive Tourを開催。春にはFAN CLUB LIVE TOURも開催してきた。(年により時期が前後する場合あり)
しかし、新型コロナウイルスの流行により状況は一変。
2020年2月、開催中だったFAN CLUB LIVE TOURは札幌と東京公演を残して中止に。
2021年には、デビュー20周年を迎え有観客でのライブが望まれながらも、オンライン開催のみとなっていた。
今年に入ってからも影響は続く。2月から開催が予定されていたこのFAN CLUB LIVE TOURも延期が発表され、振替日程での開催に。本公演は、本来最終公演としてデビュー21周年を迎える3月14日に開催される予定が、延期により思いがけず初日公演となった。
そして、この間にもう1つ大きな変化があった。心身症による龍一の脱退である。2020年6月から、w-inds.は涼平と慶太の2人体制に。それ以降も、デジタルシングルのリリース、オリジナルアルバムの発売、オンラインライブ開催と精力的に活動を続けてきたが、本公演が初めての有観客ライブとなった。
LIVE TOURのタイトルとなっている”Over Again”(もう一度)
まさにファン、メンバー、スタッフ全員が待ち望んでいた瞬間だったのだ。
開演時間となり客席の電気が落ちると、今までと変わらない、青いペンライトが会場を包み込む。
そしてついに、w-inds.がステージに登場。ファンは声を出せない状況ではあったが、マスクをしていてもわかるくらいの笑顔でメンバーを迎えた。涙を流すファンも多く、いかにこの日を待ち望んでいたのかが伝わってくる瞬間だった。
それはメンバーも同じようで、クールなダンスナンバーが続く中も、喜びを抑えきれないように思わず笑顔がこぼれていた。
以前は、慶太がメインボーカルを務めていたが、2人体制となり、ツインボーカルへ。涼平の歌唱力はオンラインライブ時からファンを驚かせ、生の歌声でもそれは変わらず更に磨きがかかったようにさえ感じた。そして、涼平の歌唱パートが増えたこともあり、慶太がダンサーを引き連れダンスで魅せる姿が今まで以上に強く印象に残っている。ダンスボーカルグループとしてデビューから21年が経ってもなお、進化(深化)が止まらないことを見せつけたのだった。
一変して最初のMCでは
「皆さんお元気でしたか?」という、まるで親しい友人との再会を喜ぶような、距離の近さを感じさせる涼平の挨拶からスタート。
そして、ダンスナンバーでスタートするも、久しぶりの再会に涙が止まらないファンが続出するなか、慶太は「泣いちゃうよね。1回みんなで大泣きしておこうか。1曲目全然泣く曲じゃないのにウルっときちゃった」自身も泣きそうだったことを告白。
会えない間もメンバーとファンがお互いに想い合い、この日を同じ熱量で待ち望んでいたことが伝わってくるMCであった。
その後、パフォーマンスは、懐かしいナンバーへ。
メンバーが減ったことを実感して、寂しい想いをするファンがいるだろうことも受け止めるように、そして、今のw-inds.だからこそできる最高の形を全力で届けるよ、と言うように一曲一曲を大切に歌いあげていった。
再びMCになると、自他共に認めるゆるいトークで会場を和ませる。「そうだ声出せないんだった」いつもファンと会話をするようにMCをしてきた慶太は笑いながら度々口にしていた。「これ、声出せないから反応無いの?面白くないのかなって心配になるんだけど」珍しく不安そうな姿を見せるも、ファンの気持ちを理解しようと、目線を合わせるように会場を優しい表情で見渡す。いつも以上に2人のMCをする位置が、前にきているように感じたのは、そんな彼らの気持ちからかもしれない。
MC中にこんな話があった。実は、2人体制になってからもパフォーマンスの依頼がきていたと。しかし、「2人体制になって初めてのパフォーマンスは、単独ライブで。」慶太がそこは頑なだったと涼平が言う。「やっとスタートラインに立てました」
いつも自分たちを支え、応援してくれているファンへ最初に見せたい。まずは、ファンに認めてもらわないと。そんな想いがあったのかもしれない。彼らの義理堅さ、ファンへの信頼と愛情が伝わってくるエピソードだ。
そして、本編はラストスパートへ。終わりを惜しみながらも、w-inds.とファンは久しぶりのライブを全力で駆け抜けた。来れなかったファンの想いも一緒に。
そこには、あの頃とは違う意味での、霞む空が広がっていたような気がした。
メンバーがステージを降りた直後から、アンコールの拍手が響く。
それに応えるように登場したメンバーは、「アンコール呼んでくれてました?あってましたか?」と、アンコールを声に出して言えない状況をネタに、冗談を交わす。その後「大丈夫です、わかってますよ。伝わってますよ。」長年一緒なんだから大丈夫というように、言葉を返す姿には、MC中に垣間見えた不安げな様子は無くなっていた。
アンコールもあっという間に過ぎていくなか「なんか、切ないね」涼平がそう本音をこぼす。「あっという間過ぎない?」同じことを感じていたファンも頷きペンライトを振り応える。最後まで気持ちを伝えあいながら、本公演の全パフォーマンスが終了した。
その後、ダンサーとスタッフ紹介が行われ、温かい拍手が送られる。
再びステージには2人だけが残った。
「そして、僕たちw-inds.でした。ありがとうございました。」
深々とおじきをして挨拶をする2人にファンの拍手は鳴り止まない。その間もおじきを続けていた2人だったが、一向に鳴り止まない拍手に顔を上げる。その表情は、涙を堪えているかのように見えた。
すると、慶太が突然後方に姿を消す。涼平があれ?と後を追うように後ろに下がろうとすると、すぐに姿を表したが、慶太が涙を堪えるために一瞬ステージを降りたことはみんな感じとっていた。
「本当は、怖かった。」そう慶太が呟いた。
「でも、今日のライブが自信になりました」
素直に気持ちを表す慶太のまっすぐさ。そして、隣に立つ涼平の強さと安心感が際立つ瞬間だった。
2人は笑顔でありがとうと伝え続けながら、拍手に見送られてステージから降りていく。こうして、温かい空気に包まれたまま、2年2ヶ月ぶりの有観客ライブは終了した。
慶太「僕たち、何かあった時に率先してやるぞ!というタイプではありません。先頭にいるのではなく、ファンのみんなに囲まれて真ん中にいる感じ。いつも背中をそっと押してくれてありがたい。失敗もするかもしれないけれど、みんながいるから挑戦しようと思える。ありがとう。」
15周年の頃「これからも安心してついてきてください!」そう話していた時とはまた違う、1つ深まった信頼関係がw-inds.とファンには生まれているのかもしれない。
ここからそれぞれの日常へと戻っていく。しかし、この日がメンバーとファンにとって糧となり、次に会うときには、また一緒に最高の時間を作り上げるのだろう。
この21年をそうやって過ごしてきたように。
[終演後メンバーのTwitterより抜粋]
涼平「20XX ”Over Again” 東京公演有難うございました!約2年2ヶ月振りの有観客ライブ無事に終えました!久々過ぎて緊張だったり反省点だったり色々あったりはしますが、何より久々に皆様に直接お会いできた事、直接声を届けられた事が一番だなと思うので今日はそれだけで充分です。」
慶太「久しぶりのライブ楽しかった!色んな感情が交差して 最後泣きそうだった。いや、ちょっと泣いてたね。歳を重ねると涙腺が緩いね。笑 2人の初ステージは単独公演と決めていたのでようやくスタートラインに立ちました!皆様、本当にありがとうございました!」
【w-inds.】2001年Forever Memoriesでメジャーデビュー。ハイトーンボイスと高いレベルのダンスパフォーマンスで女性を中心に人気が爆発。その後、台湾や香港などアジアまで人気は広がる。近年は、慶太が作詞、作曲、編曲、レコーディングと自らプロデュースを行うスタイルに。21周年を迎えてもなお、進化を止めずw-inds.の音楽を届け続けている。
本公演からスタートしたFAN CLUB LIVE TOUR 2022~20XX ”Over Again”~は、Zepp Nagoya、Zepp Haneda、Zepp Osaka Bayside と残り3公演が予定されている。
また、”Da-iCE TWO MAN LIVE TOUR 2022 -REVERSi-”への出演が発表された。w-inds.は7月3日(日)北海道・札幌文化芸術劇場hitaru での公演に出演予定となっている。
【関連リンク】
w-inds.公式Youtube
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w-inds.公式サイト
w-inds.公式Twitter
涼平Twitter
慶太Twitter
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