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【ライブレポート】w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 〜20XX”Over Again”〜

2022年4月22日TOKYO DOME CITY HALLからスタートした、w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 〜20XX”Over Again”〜が5月21日Zepp Osaka Baysideで最終日を迎えた。
(以前投稿した初日の様子はこちら。)

この記事では、Zepp Osaka Bayside公演のライブレポートをセットリストも含めてお届けする。

名前の通りファンクラブ会員限定のこのライブツアー は、クールなライブパフォーマンスとアットホームなMCのギャップが楽しめるw-inds.らしい公演となっている。

開演時間になると客席が暗転、青色のペンライトが揺れる中、
ステージに涼平と慶太のシルエットが浮かびあがる。

1曲目は「Strip」涼平の歌い出しから始まり、ツインボーカルでメッセージ性の強い歌詞を力強く歌い上げていく姿は、新しいw-inds.を印象づける。
そして、品の良さが際立つジャケットを使った振りや、涼平が得意とするフロアーの振りなど、ダンスパフォーマンスも余すことなく披露。
まさに、w-inds.という圧巻のライブパフォーマンスだ。

2曲目は「Get Down」サイレンが響き渡るライブアレンジの音と、それにマッチした赤と黄色の照明が、会場を曲の雰囲気に作り変える。この曲で改めて感じたのは、慶太のパフォーマンス力の高さだ。激しい振りをしながら、ハンドマイクでブレることなく歌い続け、涼平とダンサーとの一体感を崩さない。

続いて「Time Has Gone」
これは他の曲にも共通していることだが、身長差と2人体制を活かしたフォーメーションが多くなっていた。前後に並び同じ振りをすることで生まれる立体感。歌唱パートで入れ替わることによってツインボーカルという構成がより際立って見えた。

ダンスナンバー3曲を披露すると最初のMCへ。クールなダンスナンバーを披露していた時とは一変して、アットホームな空気が流れる。
「お元気でしたかー?」
涼平は有観客ライブができない間、みんな元気かなとファンのことを思い浮かべていたとインタビューで話していた。この一言が言える日を、待ちわびていたことが伝わってくる。

その後も、台本の無いゆったりとしたw-inds.のMCが続き、話題は20年前レギュラー番組出演のため大阪に通っていたという懐かしい話題へ。
そこからライブの楽曲も懐かしいナンバーへと進んでいく。

まずは、2002年に発売された「try your emotion」2人が両サイドに分かれ、より近い距離でファンと目を合わせるように歌い上げていく。発売当時、w-inds.と言えば慶太のハイトーンボイスが話題になっていたが、涼平もそのキーのまま透明感のある歌声で歌いこなしていく。その姿からは、ツインボーカルへのプレッシャーや緊張感よりも歌うことを楽しんでいる様子が伝わってくる。
最後は、2人ともステージの中央に戻り、当時と同じロックダンスを披露。更に懐かしさが込み上げてくる演出だった。

その後、2004年発売の「キレイだ」、2005年発売の「四季」が続く。思い出が蘇るような懐かしい曲たちを、当時のような爽やかな歌声で歌い上げていく。
時折2人が目を合わせ、気持ち良さそうに声を重ねる姿が印象的だった。
そして、四季の最後には、2人の声だけが会場に響き渡り、感動と懐かしさを残していったのだった。

ここで2度目のMCへ。前回の羽田公演では、売れ行きがあまり良くないグッズを紹介をしたところ終演後売り切れたという経緯から、今回はこれが置いてありましたと、うちわとトートバックを持って登場。「もうみんな長年やってるから(何を買って欲しいか)空気読めるよね?」と慶太らしい冗談を混じえたグッズの宣伝コーナーが始まる。

話の切れ目で、そろそろ曲に行くかと思われた時、
「これで最後のMCなんだよね。今日は最後だしちょっと長く話そうか。」
と慶太が言いMCを延長。そんなゆるさもファンクラブイベントならではだ。

それでも終わりはきてしまう。

EDM色の強い「Let's get it on」でラストスパートに突入。照明によって会場が近未来的な雰囲気に包まれる。間奏では、メンバーとダンサーが縦1列のフォーメーションで行う、特徴的なダンスパフォーマンスで、更にこの曲の世界観へ引き込んでいく。そして、間奏あけ「3.2.1、GO!」と慶太が会場を煽ると、それに続く涼平のラップが会場のテンションをこれでもかと引き上げ、曲の最後まで駆け抜けていった。

そのテンションのまま「DoU」のパフォーマンスへ。涼平が歌い出しのパートで圧倒的な存在感を残していく。その後、慶太がメインパート・ラップとオールラウンダーに歌唱しながらダンスパフォーマンスも途切れない。手の振りが特徴的なサビ部分も、ハンドマイクを持ちかえ、振りをしっかりと合わせながら歌い上げていた。

続いて、ボーカルドロップが印象的な「We Don't Need To Talk Anymore」
1番では涼平と慶太が前後のフォーメーション、2番では左右に開いたフォーメーションと1曲のなかでも構成を変え魅せてくれる。サビのボーカルドロップでは、その部分だけでもダンスのショーになりそうな、細かいステップが続く高難易度なダンスでファンを魅了、そこからまた歌へと戻っていく。歌とダンスの両方で魅せる事はもちろんだが、歌かダンスどちらか単体でも魅せる事ができる、w-inds.のすごさを改めて体感した瞬間だった。

そして最後の曲は、2人体制となって初めてリリースされた
「Beautiful Now」

イントロが流れた瞬間、会場の空気が変わる。

この曲は、メンバーの脱退、コロナウイルスの流行という光が見つからないような状況の中でも、「光となる曲を届けたい」という想いで作られた作品である。
2人が書いた歌詞には、w-inds.として続けていく決意やメッセージにも聞こえる言葉が綴られており、w-inds.とファンにとって、とても大切な曲となっている。

この曲のテーマ「もがいている今も美しい」に沿った歌詞と、w-inds.のこれまでの道のりが重なり涙が込み上げてくる。

「w-inds.を続けてくれてありがとう」
この曲が終わった後の拍手には、そんなファンの想いが込められているように感じた。

その余韻に包まれたまま本編は終了。

アンコールへと移っていく。
今回、声を出せないためファンは拍手でアンコールの気持ちを届ける。

それに応え、「New World」のイントロと共に、涼平と慶太が登場。
クールなダンスナンバーだが、「アンコールありがとう」と嬉しそうな表情で登場した2人。曲中には、慶太が涼平に向かってファンの様にペンライトを振る仕草をするなど穏やかな空気が流れていた。
しかし、ダンサーが登場した2番からは一転してクールなダンスパフォーマンスへ。間奏では、ダンサーとメンバーが円になりフロアーを使った振りから、音にあわせ逆立ちをするようなポーズでフリーズを決める。何度見ても曲中とは思えないダンスパフォーマンスである。

ラストは、「IT'S IN THE STARS」
慶太の突き刺さるよう高声と涼平の伸びやかな声。それぞれの良さを活かした歌の割り振りが、聴いていてとても気持ちいい。昔から変わらない手の振り付けは、ファンも一緒に踊り会場が一体となった。

最後まで歌とダンスの両方で会場を盛り上げたw-inds.
鳴り止まない拍手と共に全てのライブパフォーマンスが終了した。

最後は、ダンサーの方々をステージに呼び込みながら紹介すると、温かい拍手が贈られる。最終公演だからと、長年ダンサーをしているshow-heyさんにマイクを振ったり、show-heyさんのYoutubeチャンネルを紹介したりと和気藹々な雰囲気のままダンサー紹介を終え、再びステージにはw-inds.だけが残った。

「こうやってステージに立っていますけど、僕たち2人だけでは立つことができませんでした。姿は見えないけれどたくさんのスタッフの皆さんがいるおかげです。ありがとうございます。」という言葉に続き会場が拍手で包まれた。

そして、最後にw-inds.からの挨拶。
慶太「初日にも言いましたが、2人体制で初めてのパフォーマンスはファンクラブライブと決めていました。お待たせしてしまいましたが、待たせた事を後悔していません。やっとスタートラインに立てました。」
(2人になってからも様々なオファーはきていたが、単独ライブをするまでは断っていたそう)

涼平「毎回寝る時に、朝起きて体調が悪かったらどうしようと考えながら眠っていました。だから、全公演できたという事だけで、今回は本当によかったと思っています。」

2年3ヶ月の間、メンバーもファンも待ち望んでいた有観客でのライブパフォーマンス。だからこそ、ファンクラブライブをスタート地点に選び、最後までやりきれた事に関して、嬉しい気持ちと安心した様子がw-inds.から伝わってきた。

「次はみんな声出せると良いよね。声出せるようになったら、涼平くんがエビバディセイ!ホーオ!ってやりたいんだって。涼平くんのそれ今まで聞いた事ないんだけど。」
そう慶太が言うと、実際にやってみせる涼平。
最後まで和やかな空気感のまま本公演は終了した。

w-inds.はBeautiful Nowの歌詞にある
「Somewhere 一瞬で I've lost your smile
"But someday 会える この空の下で"」 
という言葉を、このファンクラブライブツアーで叶え、

「止めない music and dance」を体現するライブパフォーマンスで
2年3ヶ月ぶりとなる有観客ライブを最後まで駆け抜けたのだった。

今後w-inds.は、MTV LIVE MATCH、Da-iCE TWO MAN LIVE TOUR 2022 -REVERSi-(札幌公演)への出演が予定されている。

そして、夏には約3年ぶりとなる単独のLive Tourが開催されることも発表された。
今からどんな姿が見られるのか、楽しみでならない。

【終演後メンバーのTwitterより】



【w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 〜20XX”Over Again”〜セットリスト】
(Live映像を中心にYoutubeのリンクを貼っております)

1.Strip
2.Get Down
3.Time Has Gone
4.try your emotion
5.キレイだ
6.四季
7.Let's get it on
8.DoU
9.We Don't Need To Talk Anymore
10.Beautiful Now
EN1.New World
EN2.IT'S IN THE STARS

【w-inds.】
涼平、慶太、龍一の3人組ダンスボーカルグループとして、2001年Forever Memoriesでメジャーデビュー。ハイトーンボイスと高いレベルのダンスパフォーマンスで女性を中心に人気が爆発。その後、台湾や香港などアジアまで人気は広がる。2020年龍一が心身症により脱退、涼平と慶太の2人体制でw-inds.を続けていくと発表。近年は慶太のセルフプロデュースやツインボーカルとなって新たに魅力を発揮している涼平のボーカルなど21周年を迎えてもなお進化を止めず、w-inds.の音楽を届け続けている。

【w-inds. LIVE SCHEDULE】

「MTV LIVE MATCH」
6/5(日)@幕張メッセ 国際展示場9〜11ホール
https://mtv-live-match.com/202206/

「Da-iCE TWO MAN LIVE TOUR 2022 -REVERSi-」
7/3(日)@札幌文化芸術劇場hitaru
https://da-ice.jp/schedule/tour.php?id=1002105

「w-inds. LIVE TOUR 2022」
8/5(金)〜10/26(水) <全9公演>
https://www.w-inds.tv/information/live/contents.php?id=VFdJQwIVmR


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