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養老孟司さんの人気作品「バカの壁」を再度読んでみると、共感できる。
執筆者
#有度の里 #Ishikawa・Hironao
人気作品「バカの壁」が新書出たのが、2003年で450万部セラーとすごい記録を出していました。
当時はまだ学生で、このことがあまり本質的に良く分からなかったのですが、最近、youtubeの評論家でバカの壁の作品について話をしている人がいてその魅力を教えてもらいました。
時が過ぎてから、見直したことによって共感・理解することが多かったのでその内容について簡単に3つのことをまとめてみました。
分かった気になる
著者養老さんの事例で、大学で
妊娠から出産までのドキュメンタリーを見せたところ
女子学生と男子学生に見せたそうです。
女子学生と男子学生の反応に違いがあることに気づいたみたいです
女子学生は新しい発見、気づきが多く、色々と質問していました。
将来は自分が妊娠して出産することがあるかもしれないので、詳しく知りたいということで興味深かったのかもしれません。
それに対して、男子学生は保険の授業で習ったから知っていると反応もイマイチだったみたいです。妊娠などすることはないので、関心がなかったのかもしれません。
同じ大学で同じ授業を受けているので、おそらく学力は変わらないのですが、人間が知りたくない、知る必要がないと思えば脳が情報を遮断すると言っているのです。それをバカの壁と呼んでいます。
このバカの壁がそびえ立つ限りは、どんな人でも納得することもないし、学習もしなくなるのかもしれません。
そう考えると、目の前に起きている出来事に対して、なにかしらで自分と結びつけることって大事なのかもしれません。
「これは私と関係ない、やる必要がない」と常に考えていれば、どんなことでも学習意欲は少なくなっていくのも当然かと思います。
逆に自分にとってプラスになり、役に立つと考えれば、勉強するアンテナもしっかりと張っていき、年齢を重ねても思考を続けるかと思います。
これは受験勉強とか、学生だから勉強するというわけではなく。年齢を重ねてもどんなことでも勉強する人はこの考え方があるかと思います。
正解が一つだと思ってしまう
これも養老さんの事例になりますが、
2種類の頭蓋骨を準備して、この2つの違いはありますか?
と説いたところ、こっちの方が大きいと回答した学生がいたそうです。 考えずにすぐに決めつけてしまったことにバカの壁があると書いてありました。
学校だと、問題があってすぐに正しい回答を出すということがありますが、実際の社会現場では、色々な事情をもっていることがあり、その回答が一つとは限らない場合があります。
物事をかってに決めつけたり、これはこんなことは当たり前だという人がいます。
これは~絶対にこうであると決めつけるよりも、ものごとを多角的な視点・考えなほうが物事をより柔軟に対応できるかと思います。
社会は色々な事情を持っている方がいるので、福祉に応用できそうです。
個性は曖昧
著者の養老さんは医学者であり、解剖学者です。
個性を伸ばせば、成功したと世論ではあるが、そんなことはありえないと書かれてあります。
事例では、葬式で泣いているときに急に笑い出したり、楽しい時に悲しむみたいなことが個性だと言っており。
個性というのは、日々変化しており脳や意識によって変わったりして曖昧だとのことです。
たしかに、個性を伸ばせ、違うことをしろと無理やり変えようとすると、たしかに精神的にもだんだん嫌になるのも共感できます。
それよりも、人の共感を得るようなこと、気持ちを想像できる方の方が良いかもしれません。
この3つの考え方は、自分にとって参考になります。
バカの壁がなくなれば、常に勉強することが楽しくなりますし、好奇心が出てきます。
いろんな視点・考えで仕事、生活、遊びにも応用できるようになりたいと思っています。そのほうが楽しそうです。(笑)
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