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フットボールで人と社会と繋がる。 世田谷ユナイテッドが社会にもたらすもの

2022年1月に産声をあげたローカル・イノベーション・フットボールクラブ「世田谷ユナイテッド(SETAGAYA UNITED)

世田谷ユナイテッドとは、どんなクラブなのか、なぜ私がこのクラブに携わるのかを書いておきたいと思います。

世田谷ユナイテッド(SETAGAYA UNITED)とはなにか

フットボールを媒介に、人と人、人と地域、人と社会を繋ぎ、地域と同じ目線に立つパートナーとして、フットボールクラブからサービスまで、フットボールの力で世田谷という地域を前に進めていく。そんなコンセプトのクラブです。
そして、これが我々のスローガンです↓↓↓
 #フットボールを拡張しろ

空気を読むな。同調するな。勝ちにこだわるな。自分の美学を貫き通せ。自分を貫き通せば、敵はできるが味方もできる。それは人生も一緒だ。楽な方じゃなく、楽しい方を選べ。もし迷ったら、美しい方を選べ。たった1人でも味方がいれば世界は変わる。大衆と迎合するな。フットボールは自由だ。ミスしたっていい。泣いたっていい。昔諦めた夢をまた追いかけたっていい。僕たちが思ってるより、ずっとずっとずっと、フットボールは自由だ。いつだって素晴らしいから。いつだって隣にあるから。フットボールを楽しもう。フットボールはもっとフットボールであるはずだ。

このクラブを立ち上げたゾノくん、コンセプトと世界観をつくったミネさんの感性に惹かれたことが私が携わることになったきっかけになります。私以外のスタッフもみんな、彼らの感性、そしてこの世界観のもとに集まっています。本当に素敵な仲間が集まりました。

フットボールは分断を繋げる力がある

20代の頃、もともと不器用で社会不適合な私は、苦労して就活して掴み取った内定を蹴って、一人旅に没頭し、海外を放浪しました。
言葉の通じない異国の地で、フットボールを通じて人と繋がり、社会と繋がりました。ゴールという共通の目的を達成するため、共にプレーする中で育まれる繋がり。言葉の代わりに交換するパス、プレーの中で生まれる感情の往来によって、誰かと繋がっていく。フットボールという世界共通言語は、私にとって最も優れたコミュニケーションツールです。
私と世界の接点は常にフットボールでした。
帰国後、サッカーとは全く関係のない仕事をしながらも、人との繋がりを大切にしながら生きてこれたのも、サッカーを通じて育まれた”繋がる力”があったからだと思います。

日本社会の見えない分断

私の訪れた中南米という地、帰国後に仲間に入れてもらった南米にルーツを持つ日系人のコミュニティ。彼らにはフットボールが私たち日本人よりも圧倒的に身近な存在で、フットボールを通じて仲間と家族と太く繋がることが当たり前なんです。
一方で、私はこの日本社会で、働き、生きていく中で、分断を感じることがあります。
他者との間に生まれる分断、他者と繋がりにくい空気感、同調圧力、あらゆるところで発生する人間不信。他者を助けようとする人が少なく、孤独を感じる人が多い。
物理的な分断ではなく、精神的な分断なんです。


生きにくいと思ってしまう側も、生きにくいと思わせてしまう側も、双方に問題があるけれど、それが文化的、構造的に醸成されている可能性が高いということに気がついたのは、日本の外に出て、複数の文化圏での生活を体感できたからだと思います。
生きにくさというのは、人との繋がり、社会との繋がりの希薄さにあります。
お金がないと不幸だと考える国と、お金がなくても家族と仲間がいれば幸せだと思える国の違いでもあるのかもしれません。
フットボールが文化になっている国の人たちは、お金はたくさんなくても家族と仲間、フットボールがあれば苦しくても幸せだという価値観です。

日本は自殺者の数、精神病患者の数が世界でもトップクラスです。
その原因は、見えない分断がもたらすものが大きいと思うのです。
本当に大切なことを相談できる相手、自分の本心を話せる相手がいない人が多い。そうでなければこんなに病んでしまう人が多いわけがない。人は一人では生きられません。繋がりの希薄さがもたらす問題は大きいと思います。

フットボールで繋がること

フットボールは、これらの分断を繋げていく力があります。
そして人と人、人と社会を繋げる力があります。我々はそれを体現していくために試行錯誤を重ねていきます。
ゆるく、やさしく、ときに熱く、フットボールを通じて日常の幸福度を高めていけるような取り組みをしていきたいと思っています。
世田谷ユナイテッドは、みなさんと一緒に作っていくクラブです。
ぜひ、力を貸してください。小さなことでも、大きなご提案でもいつでもウェルカムです。

 #フットボールを拡張しろ


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