見出し画像

サッカーで心を育む人

2年ぶりに八ヶ岳に行ってきました。
2人目が生まれて、仕事も忙しくなり、毎年のように行っていたパワースポットにここ2年行けてませんでした。
八ヶ岳といえば、DENがあり、グランデがあり、そこには大好きな田畑さんがいる。尊敬する人生の大先輩。
大学生の時、サッカーのコーチとして指導していたクラブの合宿でDENにお世話になって以来、田畑さんには可愛がってもらっている。

あれから約20年、田畑さんの背中を見てきた。
好奇心、挑戦、内省、そのプロセスの一部を見せてもらっている。
人を、心をなにより大切にする田畑さんにとって、これ以上ない地獄を経験されたことも知っている。自分ならどう向き合うのだろうと想像するだけで憂鬱になるほどの出来事だった。
それすらも乗り越えて、更に大きくなった田畑さんを知っている。
そんな田畑さんに僕は勇気をもらっている。
親子ほど年が離れている僕に、田畑さんは何かを学び取ろうとしてくる。
ご自身の挑戦や失敗、教訓を伝えてくれる。
そんな大人と出会えて、僕は幸せだなと思う。

小淵沢駅を降りて、DENまで歩く。
静かな商店街を抜けて、大自然の空気を味わいながら歩を進める。

神社で踊る女子高生たちの楽しそうで、真剣な表情が印象的だった。
雄大な緑の中で、人は、子どもたちはのびのびと育つのだろうか。

敷かれているように見える人生のレールは、いつしか見えなくなる。
見えなくなった先は、自分でレールを敷いていくことになる。
自分でレールを敷いていけるように、僕らは自分を、子どもたちを、育めているのだろうか。

八ヶ岳の森の中の線路

田畑さんに連れて行ってもらったハーベストテラス、空間も味も優しく、心地良かった。
食材本来の味わい、それを引きたてる料理。こんな本来的な味を楽しめる機会を日常の中に増やしていきたいと思った。
サッカーも人生も、いろんなスパイスを知り、楽しむことは大切だけれど、やっぱり最後は本質に立ち返る。
シンプルで素朴な味が、一番尊い。
テラスからの景色は最高だった。

ハーベストテラスの庭から

ドライブの道中。
とても写真では伝わらない雄大な景色を目の当たりにして、自分の小ささを、悩みの些細さを感じざるを得なかった。
共働きの家事育児、管理職として奔走する本業、複業のビジネスコーチング業、充実しているけれど、それぞれに様々な課題がある。どうしても心も頭も忙殺される。
余白は意図的につくらねばならないと理解しながらもそれすらも難しい日々を送っているけれど、このタイミングで八ヶ岳に来れて本当に良かった。

この道の先に見える雄大な山々。
どんな景色が待っているのか、想像するだけでワクワクする。
人生もそのように歩んでいきたい。
たくさん回り道をして、色んな人と出会いたい、自分の心が何を感じ、どう反応するか、たくさんの挑戦と失敗を経て成長していきたいなと改めて思う。こういうことを思い出すためにここに来たんだとも思う。

ステンドハウスDEN

DENに戻り、田畑さんが育んでいるというDENの森を歩く。
この森を子どもたちのために、人を育む場所にしたいという想い、そこにしっかりと遊び心があるのが田畑さんらしさだなと思う。
田畑さんの仕事は人をつくる。
田畑さんが綴った言葉が沁み入る。

何気ない日常。
誰も知らない八ヶ岳山麓での日常。
この時の心地よさ。
その日常はゆっくりと流れ続ける。
君たちが大人になったとき。
やがてとてつもない大きな豊かな日常であったことに気づく時がやってくる。
人生の本質も、サッカーの本質もそんな日常がこころの中に染みこんでいくのではないだろうか。
いや。
人生の本質も、サッカーの本質も人間の奥深い心の奥底に元々潜んでいるものなのかもしれない。

サッカーの本質はこころの中に潜むもの
DENの森の石のテーブルと椅子

サッカーで出会い、サッカーを、人生を語る。そんな時間はとても幸せで、豊かな時間だなと思う。

夕方、オマさんこと小俣さんが合流。

フットボールをこよなく愛する友人であり、人生の先輩。
純粋で、いつもありのままでいられる稀有な人。子どもとフットボールを愛するオマさんは、いつでもどこでも子どもたちの好奇心をくすぐってしまう。

合流してすぐ、DENフィールドでグランデの中学生2人とミニゲーム開始。

DENフィールド

テクニックと遊び心と探究心。
ご飯だよーの声がかかっても、なかなか勝負は終わらない。
宿の真横にこんなストリートサッカーが楽しめる場所がある。
フットボーラーにとってこれ以上ない贅沢空間。
オマさんがいると、子どもたちは魔法にかけられたように目が輝き出す。
サッカーを好きにさせる才能だと思う。

左がオマさん親子

翌朝、グランデの親子サッカーに飛び入り参加させてもらいました。

子どもたちと、親御さんたちと、コーチたちと一緒にグラウンドの草むしりをして、チーム分けをして、大人も子どももコーチもごちゃまぜの真剣勝負の親子サッカー大会。

田畑さんがリスタートさせたこのグランデというクラブに触れることができて、言葉にならない感動があった。
親御さんたちと子どもたちの表情を見れば、どんなに素敵なクラブかわかります。
子どもと、サッカーとの距離感、それらが本当に絶妙で、それはやはりコーチたちが純粋で、子どもたちに愛を持って、ありのあままの自分で、未熟さすら垣間見える一生懸命な姿を見せる。それを何も言わずに笑顔で見守る田畑さん。
これがコラソングランデ、グランデファミリーかと大げさではなく感動してしまった。

サッカーが好きなだけでは、上手いだけでは、頭が良いだけでは、こんなサッカークラブはつくれない。
情熱と心、挑戦と内省、この人生の本質は、サッカーで育むことができる。それを体現するクラブが八ヶ岳にありました。

100人のグランデファミリーの親子サッカー

サッカーの本質はこころの中に潜むもの。
自分にとって、とても意味のある旅になりました。
田畑さん、ありがとうございました!




いいなと思ったら応援しよう!