VR同人誌即売会に行ってきた。(追記あり)
バーチャル空間で行われる、大規模な同人誌即売会『#ComicVket』に今年は初めて遊びに行ってきた。
準備しておいたアバターで会場の空間に入場すると、
こういう感じで出展企業一覧などが先ず見れるようになっている。
なんかこういう・・・
ワープできる門みたいなものがあり、そこから目指したい区画に一瞬で移動できるようになっている。
このスクショでは消えているけど実際には門の中央にアルファベットが表示されていて、それぞれのアルファベットが空間上の目印に飛べる仕様だ。
とりあえず飛んだらどうにかなるだろうの精神で目に入ったアルファベットが表示されている門をくぐって空間をワープした。
飛んだ先は現実世界の同人誌即売会のようにスペースが広がっているが、VR会場の場合はスペースの内側は基本的に無人だ。
その代わり購入する側は24時間好きな時にお邪魔できて本の中身もその場で開いて読む事もできるし自分の好きなタイミングで買い物もできる。
私は一人で夜中に行ってみたけど友達と一緒に待ち合わせしてVR会場に来ているっぽい人もいた。
最近はVR世界に特に興味があり、その流れで『あつ森』が欲しかったのだが、“両想いではない好きな人が『あつ森』で島をつくってインスタのストーリーズに島のアドレスを載せてたから大急ぎでメモって自分もすぐにスイッチ本体を買って『あつ森』を始めた(大分ぼかして要約)”という話を知り、出て来る単語が何から何まで今時すぎて10年後とかにそういう感じの創作がありそうだと思った程だ。ちなみにインスタのストーリーズに上げた動画は24時間で自動的に消える事は最近知った。
コロナの影響でアルベール・カミュの『ペスト』という小説が再び大ヒットしてTVや雑誌でもあらすじが紹介される機会が増えたが、あの小説の内容は架空のものであり、オラン市で実際にペストが発生したわけではなく、あくまでカミュという作家が全て想像で書いた作品だ。
それなのにまるで本当にオラン市がペストの脅威に陥った事があるかのような描写を読者が感じとれたのならカミュが執筆する前に入念に『ペスト』と『ペストが流行った時代や場所』を調べたからに他ならない。
当時の記録を材料に、自分の想像力を活かして「こんな事があっただろうな」と思いながら書き上げた。読者が感情移入しやすいように。凄い事だ。
だからきっとカミュが『ペスト』という小説を執筆したように、今の時代に起きている事が人々にとってすっかり遠い記憶になった未来で、当時の人を想像しながらペンを走らせる作家が存在するのかもしれない。
▼ 追記
以前にこの試作品はもう使わないと宣言していたけど、せっかく創ったので一枚だけ記念に撮った。