#50 雨もよし晴れもよし
梅雨入りすると
雨の日が多くなり
外出するのも
億劫になります。
天気予報でも
「あいにくの天気」
などと表現される
こともありますが、
雨に濡れた紫陽花は
色鮮やかで
きれいですね。
枕草子にも
「雨など降るもをかし」
と、出てきます。
「をかし」とは
風情があるという意味。
平安時代の人たちは、
雨の日を楽しんで
います。
お釈迦様が生まれた時にも
甘露の雨が降りました。
天の竜が
お釈迦様の誕生を祝って
降らせたのです。
野菜や果物を育てる
恵みの雨。
花や木をはぐくむ雨は
日々の暮らしに
欠かすことが出来ません。
なのに、なぜ
晴れは「よい天気」で
雨は「あいにくの天気」
なのでしょう。
雨にも、晴れにも
良いところもあれば、
悪いところもある。
悪いところを見れば、
残念なことばかりなのに
良いところを見れば、
素晴らしく思える。
人間も同じ!
良いところも
悪いところも
あるのが人間。
長所を見れば
素晴らしい人に見え、
短所を見れば
嫌な人になる。
あなたは人の
どこを見ますか?