《お念仏だより#57》浄土宗の作法
お盆が近づき
仏壇に手を合わせる
機会が増える方も
多いことでしょう。
知り合いのお宅に
伺ったときに、
仏壇の前で
戸惑わないよう
浄土宗の作法を
確認しておきましょう。
それでは、ここで問題です。
1)線香やロウソクは誰がつけるの?
線香やロウソクは
訪問先の方に
つけていただきましょう。
自分でつけるときは、
一言、断ってからに
しましょう。
2)鳴り物はならさないの?
仏壇の前には、
リン・木魚・鉦
などの、鳴り物が
あります。
これらは、
お経を読むための
道具です。
手を合わすだけなら、
鳴らす必要は
ありません。
3)数珠はどう掛ければいいの?
浄土宗の数珠は、
二連数珠です。
二つの輪が
組み合わさっています。
手を合わす時は、
両手の親指に
二つの輪を
重ねて掛けます。
手を合わさないときは、
左手の手首に掛けます。
4)念仏の称え方は?
念仏とは、
「なむあみだぶ」と
声に出すことです。
木魚に合わせて
繰り返し、称えます。
数に決まりはありません。
「なむあみだぶ」を
10回称える
十念という
称え方もあります。
9回目だけ
「なむあみだぶつ」と
「つ」をつけます。
5)経本などは、どう扱えばいい?
経本、数珠、お袈裟は
下に置いては
いけません。
下とは、
足の裏が
着くところ。
床や畳、座布団の上も
直接置かずに
机の上などに
置きましょう。
机が無ければ
手に持つか、
何かを敷けば
よいでしょう。
作法というのは、
細かいことを言い出すと
切りがありません。
他人に強制するものでも
ありません。
場合によっては、
守りたくても
守れないことも
あります。
宗派や地域により
作法も様々です。
どうしていいか
わからないときの
参考にしてください。