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#25 おおきなかぶと百万遍

童話「おおきなかぶ」を
モチーフにした
テレビCMを見ました。

抜けてはいけない商品の
CMですが、もともとは、
力を合わせてかぶを抜く
お話です。

力を合わせるといえば、
お念仏にも
力を合わせて称える
お念仏がありますよ。

それが、百万遍。

ひとりでは、難しい
お念仏も、みんなで
称えれば、数を重ねる
ことができます。


百万遍とは、
大きな数珠を
車座になって
取り囲み、
隣へ隣へと
繰りながら称える
お念仏です。

京都にある大本山
百万遍知恩寺で行われる
念珠繰りをご覧ください。

お念仏は、
数多く称える方が
大きな功徳が得られます。

法然上人は、
毎日6万遍のお念仏を
称えていたそうです。

でも、誰でもできる
ことではありません。

百万遍念仏は、
一緒に称えた人
全員の念仏を合わせた
功徳があると
いわれています。

つまり、100人で
100回称えれば
100×100で
一万回称えたのと同じ。

千人で千回称えれば、
1000×1000で
百万遍となるのです。

距離を取りにくいので、
コロナ禍では、
実施するのが難しい
法要ですが、

実は、七百年ほど前、
京都にまん延した
疫病を平癒するために
行われたのが
百万遍の始まりです。

七日七晩行われた
大念珠繰りの功徳で、
疫病が治まり
当時の後醍醐天皇から
百万遍の名前を
いただきました。

それ以来、
百万遍念珠繰りは、
浄土宗寺院で
盛んにおこなわれています。

慶運寺でも、
百万遍の法要が、
以前のようにできる日が
一日も早く来てほしいと
願っています。

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