#18 数珠(じゅず)の歴史
仏教に無くてはならない
数珠ですが、お釈迦様が
数珠を手にしている像を
見たことがありません。
数珠は一体
いつから仏教で
使われるように
なったのでしょうか?
数珠には、仏様を
敬う気持ちが
込められています。
いつも持ち歩けば、
お守りのように
護ってくださいます。
お念仏を称えるとき、
回数を数える
道具でもあります。
数多く称えれば、
それだけ功徳も積める
お念仏です。
浄土宗では、
数えやすいように
二連数珠を使います。
インドでは、3500年前の
バラモン教の経典に
連珠という言葉があり、
数珠の起源ではないかと
いわれています。
仏教が起こるより、
千年も前のことです。
日本には、
仏教の伝来とともに
数珠も、朝鮮半島から
伝わりました。
法隆寺の資材帳や
正倉院の御物にも
記録が残っています。
そのころの数珠は、
宝石などが使われた
大変高価なものでしたが、
仏教が庶民の間に
広がるにつれ、
安価なものも作られ
誰でも手にすることが
できるようになりました。
数珠は、仏様が
宿る、大切なものです。
床や畳にじかに置かず、
持ち歩くときも、
袱紗や数珠入れを
使うようにしましょう。