#23 ゆ党は中道?
主義主張のはっきりしない政党を
野党(や党)でもない、
与党(よ党)でもないとして、
ゆ党と呼んだのは、
竹下元総理だったそうです。
ゆ党は、どっちつかず
ともいえますが、
立ち位置によっては、
すごくいい働きが
できることもあります。
その昔、お釈迦様は、
出家した後、極端に厳しい
苦行に取り組みました。
しかし、体も心も衰弱し
悟りに至ることは
できませんでした。
その後、村娘スジャータの
施しを受け、体力を取り戻すと
菩提樹の下で穏やかに瞑想し
悟りを得ることが
できたのです。
お釈迦様の弟子に、
ソーナという方が
おられました。
大変厳しい修行を
していましたが、
悟りを開けずに
悩んでいるのを見て、
お釈迦様は、ソーナの得意な
琴に例えて、こう諭しました。
「ソーナよ、
もし琴の弦が張り過ぎたならば、
琴はよい音色を発するだろうか?」
「いいえ、そうではありません」
「ソーナよ、
もし琴の弦が緩すぎたならば、
琴はよい音色を発するだろうか?」
「いいえ、そうではありません」
「では、ソーナよ、
もしあなたの琴の弦が
張りすぎず、緩すぎず、
ちょうどよい度合いだったら、
琴はよい音色を発するだろうか?」
「そのとおりです、お釈迦様」
「同じように、あなたは
ちょうどよい努力を続けなさい」
極端に偏らず、
ちょうどよい選択をすることを
仏教では、
中道(ちゅうどう)といいます。
意志が弱く、
自分では決められない
いい加減な感じが
するかもしれませんが、
全体を見渡し、
自分の立ち位置を定めるのが
正しい生き方だと
仏教は
教えています。