上田城

「真田丸」を見ながら過去を振り返る

大河ドラマ「真田丸」

真田丸は大阪冬の陣の際に、大阪方の真田幸村(ゆきむら)が築いた出城のことです。この出城に陣取った真田軍が徳川方を散々苦しめたことで脚光を浴びました。その後の大阪夏の陣では堀を埋められ裸同然となった大阪城は落城しますが、真田幸村は城から打って出て徳川家康の本陣に迫り、家康をあと一歩のところまで追い詰めます。しかし奮闘むなしく幸村は討たれます。
今年の大河ドラマはこの真田家を一艘の船「真田丸」に見立てて、真田の武将たちが戦国末期から大阪の陣までの激動の時代をどのように切り抜けて行ったかを描くドラマです。

真田幸村を初めて知ったのは…

かれこれ40年前にNHKでは夕方に人形時代劇を放送していました。僕がハマったのが滝沢馬琴作「南総里見八犬伝」を原作とした「新八犬伝」でした。その次作が猿飛佐助や霧隠才蔵などの活躍を描いた「真田十勇士」で、その時初めて真田幸村の存在を知りました。当時小学生だった僕は「真田」の読み方がわからず、「しんでん」と読んでいたことを思い出しました(汗)。「幸村」の読み方もわからず「さちむら」とか「こうそん」って読んでいたんじゃないかな?
その10年後にNHKで連続時代劇、池波正太郎原作の「真田太平記」が放送されました。この時真田幸村(信繁)を演じたのが、「真田丸」で幸村の父、真田昌幸を演じている草刈正雄でした。この頃には少し知識も増えて、真田家は小勢力ながらも徳川軍を2度も翻弄するなど、戦国大名としてしたたかな一面を持っていることに気づきました。関ヶ原の戦いの直前、徳川方の東軍につくか、あるいは石田三成の西軍につくか、真田家は決断を迫られます。しかし、昌幸・信繁親子は西軍につき、信繁の兄である信之は東軍につきます。大坂の陣の際も信之は徳川方として参加し、その結果、信之の真田家は幕末まで生き残ることになります。

小さな勢力だが生き残った智恵に注目したい

これから1年間真田家のドラマが始まるわけですが、真田昌幸親子が激動の時代をしたたかに生き抜いた智恵に注目しながら見ていきたいです。信繁を演じる堺雅人の演技にも注目です。
もしかしたら‥ですが、数十年後に再び真田家を扱うドラマがあった時、その時は堺雅人が真田昌幸役になったりして‥ と今から妄想をふくらませています。


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