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少しだけホームシックになって親孝行した話

いよいよ、親元を離れる時が近づいてきた。
そんな実感が湧いてくるのは、卒論を提出し、物件の内見も終わり、もうそこまで迫りつつある東京での一人暮らしの準備をしているからだ。

今までも一人暮らししたことあるけど、実家から車で1時間くらいのところで暮らしていたから、あんまり親元を離れた感覚がなかった。
でも、今回は本当に離れる。
これから3ヶ月周期で3日間帰るとしても、年間12日しか会えなくて、会えない間にどんどん親も年老いていくのかなと少し寂しくなってしまった(少し気が早すぎる気もするけど)。
そんな早すぎるホームシックにかかりつつ、一人暮らしの準備を進めている。


少しホームシックになったので、一緒に生活する最後の間くらい親孝行しようと思った。

親孝行といっても、誰でもできる簡単なことだけどね。
それは親がやりたいけど、自分が恥ずかしくて拒否していたことを受け入れるだけ。

例えば、今まで写真が嫌いということもあって、成人式とかの記念日くらいしか撮ってこなかった。
写真撮ろうよと言われても、自分は撮る側に回ったりして、一緒に写ったことなかった。
だから、離れる前に自分も入った写真を撮ることにした。
ある写真が綺麗に撮れるスポットに行った時、親が一緒に撮ろうよと言ってきた。
親との自撮りなんて恥ずかしくて、普段は絶対しないけど、親孝行のつもりで親と一緒に自撮りした。
たったそれだけなのに、親はすごく喜んでいた。
あとで写真絶対送ってなんて言うくらい嬉しそう顔をしていた。

その嬉しそうな顔が印象的だった。
今まで自分が恥ずかしいというだけで、親に悲しい思いをさせていたのかもと気づいて、少し反省した。
将来的に、家族の写真が少ないって寂しいよね。
父親と母親が若いうちにたくさん写真撮っておこうって思った。


今まで23年間ずっと支えてくれた親から自立する。今まで一緒にいるのが当たり前だった家族と初めて離れる。
大学まで面倒見てもらって、本当に感謝しています。
夜中だからかな、すこし悲しい気持ちになりました。
でも、地元を離れてもやりたいことが東京にある。
それを叶えるために、離れる時期がきただけ。
東京で就職が決まったと言った時の親の悲しそう顔、悲しそうな顔をしながらもいつも応援してくれる家族を思い出して、少し泣いたかもしれない。
頑張ろう。

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ケイタ
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