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拝啓 糸井重里になりたかったすべての人へ

初めまして。

本格的な夏が終わり、僕の大好きな秋が始まった今日この頃。こんな気候になると、去年のある出来事を思い出します。


糸井重里さんが社長を務める株式会社ほぼ日のコンテンツ作りに参加した去年の秋のことです。


糸井重里さんといえば、コピーライターの中でトップスター。タレントとしてテレビでも活躍されています。広告業界っていう枠を突き抜けて活躍された方なので、憧れている人も多いと思います。

僕もその一人でした。元々同郷の人間として、コピーライターで活躍されていた糸井重里さんに憧れていました。僕の未来予想図では広告関係の会社に入り、コピーライターとして仕事したいなって思うくらい糸井重里さんに憧れていました。

憧れたというよりも、糸井重里になりたいとさえ思いました。

本も出しているし、何よりほぼ日に掲載されている「今日のダーリン」っていう糸井重里さんが書くエッセイのような文章が好きだったんです。やわらかーく心に浸透してくる文章で、将来こんな文章を書きたいと思って、ずっと憧れの存在でした。


そんなある日。

糸井さんが立ち上げたサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の中で「ほぼ日の塾」というコンテンツについて学べる塾の2期目が開かれると知りました。

僕はすぐに応募。その時、僕は群馬県に住んでいたけど、通塾にかかる時間・お金なんて関係ない。糸井重里さんの近くで何かを得たいという気持ちだけで応募しました。

ほぼ日の塾1期生の時は、1000人以上応募があったと聞いていたけど、なぜか受かる気満々でして。たまたま受かったのですが、今でもなんで受かったかわからないです。

だって、入塾したら、周りはプロの方ばかり。学生は1/4もいなかったと思います。そんな環境でほぼ日の塾はスタートしました。

そんな環境の中で、糸井重里さんに直接質問できるチャンスがあったので、そのチャンスを逃すまいと、僕は前々から聞きたかった質問をぶつけました。


「どうしたら糸井さんような文章が書けるようになりますか?」


今から考えると、不躾な質問をしてしまったなと思います。でも、糸井さんは嫌な顔一つせずに、質問に答えてくれました。


「とりあえず、毎日書きなよ。今日のダーリンだってもう19年以上毎日書いてる。あなたもとりあえず数こなせば、何か見えてくるよ。ブログでもなんでもいいから、どんなに忙しくても毎日書いてみなさい。」


憧れている方に直接言っていただいた貴重なアドバイスです。憧れの糸井さんから、直接アドバイスをもらって、書かない選択肢はありえないと思って、ブログを毎日書き始めたんですが、現実はそんなに甘くなかったです。

大学生だし、糸井さんよりも全然忙しくないから、続けられるだろうと思ってました。

しかし、毎日書き続けられたのは、3ヶ月ちょっと。100記事以上はほぼ毎日更新できました。ただ、ずっとは書き続けられなかったです。
就活が忙しかったとか、言い訳なんていくらでも作れます。でも、糸井さんの方が何倍も忙しい。そんな多忙な合間を縫って、どうやって書いているのだろうと、ずっと疑問でした。


そんな時に、糸井さんと飲み会をされていた誰かが、糸井さんが3時ごろまで飲んだ帰りに、そのまま寝ないで書くらしいとツイートされていました。

自分の甘さに気づいたと同時に糸井さんの凄さにも改めて気づいた瞬間でした。

憧れの糸井さんでも毎日コツコツと書いている。特別な努力でもなくて、毎日コツコツと圧倒的な量をこなしているだけだったんだと。


拝啓 糸井重里になりたかったすべての人へ。

糸井重里というとっても大きく見える人でも、実際はコツコツと努力を積み重ねた結果、あんなにすごい人になったんです。

圧倒的な量をこなすことで糸井重里という人が出来上がった、というありきたりな結論かもしれません。

もちろん才能もあると思います。でも、才能を言い訳にする前に、圧倒的な量をこなしてみませんか?


本気出せ。

本気出して本気出して本気出して。

それから諦めろ。

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ケイタ
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