![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113445786/rectangle_large_type_2_22ea59d81f12b9d0df31aa5a17982434.jpeg?width=1200)
【旅行記】山陰を走って、歩いて、冒険した。【1日目】
京都一周トレイルや六甲縦走などの経験から、必死に登ってピークハントするよりも長い距離を歩きとおすことが今は好きだ。
少し調べてみると「日本トレイル協会」 なるHPを見つけた。
色々あったが、周辺に行きたいところも多かったので
「山陰海岸ジオパークトレイル」 に決定した。
なにより「コーストトレイル」(海岸線あり山道あり)という響きに魅力を感じた
山陰海岸ジオパークトレイルの大きな特徴は、奇岩、洞門、断崖絶壁の絶景など、多彩な海岸地形の山陰海岸ジオパークを楽しみながら歩けることです。 また、自然歩道を中心としたルートで構成されているため、豊かな自然はもちろん、日本海に育まれた漁村の風景、歴史文化といった日本海沿岸の原風景も存分に楽しめるコースとなっています。 複雑な地形を楽しむハイカーから、ファミリーハイカーまで楽しめる27コース230.9km。 西は青谷(鳥取県鳥取市)から東は経ヶ岬(京都府京丹後市)までと、国内外でも珍しい「コーストトレイル」(海岸線あり山道あり)です。
さあ、計画しよう。
一日目は移動日およびドライブ観光日として、二日目にトレイルすることにしよう。
その日に帰るのもしんどいのでもう一泊しちゃおう。
台風来ているけどギリギリ逃げ切れそう。
という感じで二泊三日の旅程を計画。いざ出発。
この記事は1日目に関して。
■経ヶ岬
さて、初めの目的地は経ヶ岬灯台。
高速道路は京丹後大宮ICで終点なので、そこからは下道ドライブ。
この日は暑すぎるくらいの快晴で、最高のドライブ日和だった。
不意に思い出したDEPAPEPEの「START」を流すと、ぴったりでさらに最高だった。
この曲を生み出したDEPAPEPEの功績はデカい。もっと尊敬されるべき。
![](https://assets.st-note.com/img/1692102576851-Y7okds1q1r.jpg?width=1200)
国道から少し入ったところに車を止めることができて、すでに見晴らしのいい場所になっている。空は青く、海はもっと碧い。
人は十数人いたけど、土曜日なのに駐車場はいっぱいにならないし、十分な広さのある場所なので、穴場スポットだと思う。(海水浴に夢中の人が多いのだろう)
今回の目当ては、駐車場から少し登ったところにある灯台。
カメラを携えて登ると、すぐに玉のような汗が噴き出す。
10分もかからずに灯台に到着。白亜の灯台に結構感動した。
![](https://assets.st-note.com/img/1692103129468-oBNUXdiBAw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692103638308-Gb0TAAg8Tj.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692103793452-vQMVcS1mtR.jpg?width=1200)
この灯台は1898年(120年以上前!)に完成し、現在も現役の灯台である。
2.5m以上の大きさを持つ第1等レンズを蔵しており、第1等灯台となっている。第1等灯台は日本に5つしかないらしい。
また、その大きさゆえの重量を持つレンズをスムーズに回転させるために、水銀槽に浮かべた状態にしているのだとか。
レンズのそのものの美しさや、灯台としての機能美にかなり心に響くものがあった。
![](https://assets.st-note.com/img/1692191357029-kDLIDxHW0g.jpg?width=1200)
ここからさらに、少し登ったところに展望台広場があり、開けた眺望ではないが、灯台から見える方角とは逆に、西側(鳥取側)の海岸線を見ることができた。これもなかなか良いものだった。
さて一通り満喫したので、少し戻りながらのんびり観光しよう。
■屏風岩、大成古墳群
少し下ると、屏風岩を望める場所がある。
小さな休憩所のような場所で見逃しやすく一度通り過ぎてしまった。
これも、海、岩、陸のコントラストが美しく見て損はない景観だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1692191720972-5NYEjA5eyy.jpg?width=1200)
次の大成古墳群も穴場スポット。
確かに古墳もあるが、眺望が抜群に良い!
標識などには、「大成古墳群」としか書いてないので、スルーされがちなのかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1692192115089-3vXp1GFqNW.jpg?width=1200)
■立岩(道の駅てんきてんき丹後)
大成古墳群のほとんど隣にある道の駅てんきてんき丹後に移動し、立岩を見る。
大きな岩の中に直線状に走る柱状玄武岩の組織が美しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1692192445513-sx8Rwsrki0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1692192780944-b37X6RNbqM.jpg?width=1200)
この岩には鬼退治の伝承があり、当時の親王が鬼を退治して、その中の1匹を立岩に封じ込めたのだとか。
(調べてみると、犬を連れて退治しているようで、桃太郎っぽい伝説、、)
浜に、幼き聖徳太子と、その生母である間人皇后(穴穂部間人皇女あなほべのはしひとのひめみこ)の石像があったので、これも調べてみると
この二人がこの地に居住していた時期があるとか。
その理由は、蘇我氏と物部氏の争いであって、戦乱から逃れるためにこの地に来たのである。
しかも、この地は「丹後町(たんごちょう)間人(たいざ)」という名称であるが、これも間人皇后にちなむ名称であるし、少しひねりもある。
間人皇后がこの地を去るときに、自らの「間人(はしひと、はしうど)」の名を贈ったが、住民は「皇后さまのお名前を呼ぶなど畏れ多い」ということで、字だけをいただき、皇后さまが「退座(たいざ)」(=町を去る)の際に名付けていただいたという事実に関連付け、読みを「たいざ」としたようである。
と、良い雑学も収集できたところで撤収。
![](https://assets.st-note.com/img/1692193246955-FodDaClvj9.jpg?width=1200)
この日の観光はこれで終了。宿を割と離れた場所でしか確保できなかったので移動時間が長かったのは残念だけど、その分Podcastを聞きながら最高のドライブを満喫できたのはよかったです。
補足的な情報としては
道中寄った道の駅くみはまSANKAIKANで飲んだフルーツジュースがとてもおいしかった!
桃のジュースをいただいたけどその味が染みわたるようでかなり良かった。
(店員さんも見目麗しい方だった)
宿について、適当な定食屋で瓶ビールと刺身定食を頼んだけどあまりおいしくなかった。けどあまり悪く言えないのが、店主のおじさんが優しい笑顔で終始接してくれたのと、大瓶が安かったから。
さあ、次の記事で2日目のトレイルについて書きます。