息苦しい人間の世界をLights onするヒューマノイドONF
社会人2年目(現在ニート)人権なしKPOPオタクがようやく辿り着きました。ONFに。
元々約4年間MONSTA Xというグループを箱で推し続けて来たのですが、ONF、恐ろしいグループ....
なんだこれは!?私の生きている世界が....あ、明るくみえるだとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?
元々ロトゥキン視聴者だったので、2020年にロードトゥキングダムに出演し準優勝、2021年にBeautiful Beautifulで初一位獲得←ここまでは知っていたのですが、なんせMONSTA Xに魂捧げてるオタクなので(※現在進行形)あまりグループ自体を深く知る機会もなく、ロトゥキン出てたグループやな〜ミニョクと仲良しの子いるんや〜お、ミンギュン〜くらいの認識でした。
そんな私が最初にONFに興味を持ったのが、춤춰 (Ugly Dance)のカムバックステージ。メンバー全員が学ランを身に纏ってのステージです。生粋の学ランLOVERとして地元で名を馳せている私なのですが(嘘です)、なんの運命かたまたま関連動画の欄に何とも強そうな顔をした学ランを着た3人組のサムネが。0.2秒。本能で再生。
かっこいい‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
はいもうめちゃくちゃかっこいいです。元々高校生の頃映画「クローズ」に狂わされてから学ラン、不良などのコンセプトにめっぽう弱い私にはもう大ハマりでした。全員喧嘩強そう。ONFってあのロトゥキンで面白くて実力あったグループか。そりゃかっこいいわけだ。
個人的なMY BEST KPOP 2021プレイリストにもこの曲は8位にランクインしてました。
でもまだ、ここでは完全にハマりません。だって私にはMONSTA Xがいるから。
MONSTA Xというグループに沼って以降、正直どのグループを見ても完全にハマるということが出来ずにいました。少し興味を持ってみても、私の中でMONSTA Xのハードルは高く、いつのまにか現ジャンル:MONSTA Xのみに戻り数週間で離脱。ここまで全てが好きになれるアイドルはいないと勝手に感じていたので他のアイドルにハマることがないと鷹を括っていたのです。なのでこの曲とコンセプトめちゃくちゃ好きでここでは立ち止まります。
それでもKPOPが広く浅く好き、好きなステージは何年経っても、何度でも見るオタクなので何度もこのカムバックステージは見たくなる度に見ていました。そして12月にKPOP初の一斉入隊を知り、嫉妬に狂います。(あくまで私の意見ですが、箱推しにとって1番望んでいる形はこれだと思うので本気で羨ましかったです。MONSTA Xも一斉入隊して欲しかった。少しでも早く完全体見たかった泣)
なんか今年、ONFって文字結構見たな〜。
という感想を抱きながら2021年が去り、2022年が訪れ、私は脱正社員をしてニートになり、4月、ロードトゥキングダムを全編見返します。これぞ暇を極めしオタク。
そしてロトゥキンを見返していて、(これは本当に両者のオタクに解釈違いで刺されても何の文句も言えないのですがあくまで私の感想として)MONSTA XとONF、グループの雰囲気がとても似てるように感じまして....。一見強そうだけど、すごい暖かくて画面越しにも温度が伝わるような空気感やカメラがあっても着飾ることのない男子校のノリがなんとなく似てるかも....となった私は(シンプルに実力もすごかったので)、もともと춤춰にもハマっていたというのもありようやくここでONFの曲を本格的に聴き始めます。
お、そ、す、ぎ、る!!!!!!!
まず最初に聞いたのが、ONFが初1位を獲得した、
Beautiful Beautiful
通称ビュビュです!
な、何てインパクトがあって強いイントロなんだ!?イントロが耳を素手で鷲掴みしてくる〜!?!??
きっとKPOPに詳しい人ならONFといえばサデルか、これと言う感じなのでしょうか。2021年のプレイリストとしてこの曲を挙げている方も多く見かけました。ポップで力強いメロディーに乗せられた圧倒的な人間賛歌。
私は美しい!人生の全ての叫びが芸術なんだ!今日も頑張った私に祝杯を!
聞いてすぐ思ったのは、人生で初めての社会人、本当に辛くて辛くて毎日ストレスと向き合いながら自分を殺して体も壊して心も壊れていっていた去年の私にタイムスリップしてイヤホンを無理やり耳にブッ刺して聞かせてあげたい、と。
私が音楽を好きな理由として、"誰のどんな言葉も響かない時が自分にはあって、そんな時唯一音楽だけはスッと心に入ってくるから"というのがあります。きっと当時の私がこれを聞いたら、本当に心の支えとなる一曲になっていたと思います。
この曲で1番好きなポイントは、曲自体は前しか向いていないのに、後ろを向いているかもしれない私(聞き手)に無理やり明るさや前向きな気持ちを押し付けてこないところです。その理由の一つに歌詞のほとんどの一人称が「僕」で成り立ってます。
このような感性の歌詞で、君のために、君はできる、君が、君は、という私に語りかけてくれる曲はたくさんあるのですが、ビュビュは僕は(僕たちは)こう!とただONFたちの生き様を見せてくれるのです。僕に着いてきてとも君も美しいとも言いません。ただ"僕は(僕達は)、美しく輝いて咲き誇っている"んです。ここまでの私の文章から、なんだ自分達のことばかりじゃないか、聞き手の存在はないのか、と薄情に感じられてしまうかもしれませんが、ONFは絶対に違います。私にはまるで、「僕たちが君の代わりに先頭に立って君の分まで輝いて咲き誇るから君は好きにしたらいいよ。君のペースでいいよ。君の心にも天の川はあるんだから。」という隠れた意志を感じます。それは、最後の歌詞に、
このような歌詞が出てくるというのが理由の一つとしてあげられます。僕たちはここにいるというメッセージを最後に残してこの曲は終わるんです.......。ここで私は聞き手の存在をぐっと感じました。当たり前のようで当たり前じゃない、でも私がアイドルに1番求めているもの。存在自体。こんなに優しくて暖かい励ましがありますか。こんなにも絶対的な味方を感じられる歌詞がありますか。曲で存在を約束してくれるアイドル、それがONFです。歌詞の"僕"に自分を重ねて私も美しいと思うことができる反面、どうしたって自分がそう思えない時、私たちと同様に悲しいことや辛いこと、暗闇もあるはずのONFが美しく輝いていつでもそこにいてくれるんです。どこにも行かず、ただそばにいてくれるんですよ。えっとちょっと涙拭いてきます。
そして、ビュビュの歌詞に隠された私(聞き手)への意志を感じる理由としてもう一つ挙げられるのがONFの歌詞に一貫して見られる自己犠牲しても構わないという漢気です。
ONFもう一つの代表曲としてよく挙げられる
We Must Love(사랑하게 될 거야)
通称サデルです!
ONFを知らなくてもこの曲を知っているというKPOPのオタクも多いと思います。
題名が사랑하게 될 거야(愛するようになる)からしてなかなか強気な曲です。サビの歌詞も以下の通り、
絶対に君は僕を愛することになると、これは決まった運命なんだと言い切るような歌詞になってます。
一見俺様のような少し強引な歌詞のような気がしますが、曲が進むと2番の出だしにこのような歌詞が出てきます。
キュン‥‥‥‥‥‥‥‥
"君は僕を愛するようになるよ"というサビのパワーワードとのギャップ。そして、自分が全ての現実という怪物を請け負うという漢気。めっっっっっっちゃかっこいい〜!泣 #ONFに守られ隊(←衝撃的なダサさ)でカムバでもしたろか!?
でも、よくサビの歌詞を考えてみると、君が僕を愛するようになる理由は「僕が君の全てになってしまうから」なんですよね....。僕が先に君の全てになってしまうから結果的に君が僕を愛するしかなくなるって話であって、君にはなんの見返りも求めてないんですよ....。
これは個人的な解釈ですが、君が僕のことを愛するようになる運命だったのではなく、僕が君と出会って僕が君の全てになる運命の先に君が僕のことを愛するようになるという結果が待っているという曲だと私は解釈しています。しかもその結果も結局あいまいのまま、僕の視点だけでこの曲は終わります。
このヒョジンのブリッジの部分。曲のテンポが少し上がるからか、ユトからミンギュンにかけて段々君が僕を愛するようになるという確信が揺らいできてまるで言い聞かせるような焦りを感じるんですよね。そして最後のヒョジンの「君は僕じゃなきゃいけないんだ」.....。最初の余裕はどこへやら....。ヒョジンの意志の強そうな歌声が似合いすぎているこの歌詞に。
そして最後のラスサビ....。はあ、なんなんだこの圧倒的な主人公の2人は。今まで「僕が君の全部になってしまう」と歌ってきたのが、曲が進むと「君が僕の全部になってしまった」と、変わっていくんですよ。2人の関係は何も変わってないんですけど、この曲の僕の気持ちの表現の変わり方が一層この曲を深めていってる気がします。最初から君が僕の全部だったんですよね、本当は。一生KPOPに語り継がれて行ってほしい名曲だ....。
サデルはロトゥキンverもマジで最高です。(語彙力を放棄)(とりあえず全人類聞いてくれ)
そしてONFのロトゥキンといえばこの曲は絶対に欠かせない、
신세계(New World)
シンセゲ、日本語にすると「新世界」ですね!
ロトゥキンを見ていた当時は分かりやすくてインパクトのある曲に気を取られて正直いうとあまりピンときていなかった曲なのですが、聞けば聞くほどヤバい。
不穏な音から始まったと思えば急な緊張感と疾走感に変わるイントロ。何!?何!?何が始まんの!?とまたイントロから素手で耳を掴まれます。
そして曲の始まり一発目にONFの漢気歌詞が。
この曲はONFと一緒に逃走しているところから始まります。走り続けろ、疲れたら言って、僕の息を君に分けてあげるから....。えっじゃあONFは!?!?!泣
私の恐れを食べて生きる暗闇(この表現がまず好き)から一緒に逃げてくれて、疲れたら自分の分の息を分けてくれるんですよ!?うわ〜んかっこいい一緒にどこまでも逃げよう....絶対に何があっても守ってくれる漢たち....好きだ。
そしてこの歌詞のもう一つ好きなポイントが、私の怖れを食べて生きる暗闇は私の恐れがなければ存在できないものなのに、その暗闇という存在が当たり前に確立されているところです。暗闇は絶対的に存在するもので、私の怖れを無くすことより一緒に逃げることを選んでくれるのがよりリアルでより安心感を感じるんですよね。
これがサビの歌詞になるんですけど、ただ逃げるのではなく新世界へ行こうという発想が本当にONFだ〜!と。状況的には不利でマイナスの描写から始まるのに、そこからマイナスを0に戻すのではなく、一緒に新たに0を作りだそうとする、僕たちならできる、というのがまだ見えない希望を示唆するという新しい希望の形で好きです。
そして"悲しい話はないはずだよ Never(絶対に)"の歌詞の説得力。ONFと一緒なら悲しい話はないんですよ。本当に。この曲だけじゃない、曲全体に見られるメッセージ性や普段の言動、ONFという存在自体がONFの曲のメッセージを裏付けているんですよね。これに気づいてしまった私はもう終わりです。完全にONFの沼にどっぷり浸かってしまいました。
個人的にですけどシンセゲはやはりパフォーマンス込みで、見て聴く音楽だなと思います。
そして曲が進むと曲のストーリーはメロディと共に転調します。
Dive into new world〜〜〜〜〜!!
ついに新世界に飛び込むんです!!!本当にここのメロディラインがエグい!!!目を合わせて〜のところから始まる、まるでワルツのような軽やかなメロディからワイアットがBOXを地面に叩きつけながら新世界にDiveするとと鳴り響くエレキギターとヒョジンのシャウト。メロディが新世界に行ってます。つまり私たちも新世界に行ってます!!!これを聞けば、新世界へ行けます!!!私たちも!!!みんなで行きましょう新世界へ!!!〜fin〜
とまあ、ONFといえばこれ!と勝手に私が思ってる3曲と共に私の沼落ちブログを書いてきましたが、好きな曲、もっと語りたい曲はまだまだ本当にまだまだありますのでいつかまたブログにしたいと思います。
ここからは雑談です。
ここ1〜2ヶ月ONF沼に浸かってみて思うのは、本当に暖かいなと言うことです。とにかく空気が、人があったかいグループですね。決して誰かを傷つけることもないし、誰かが傷つくなら自分がという人たちの集まりな気がします。(ちなみにMONSTA Xもそうです。急な推しグル自慢。)ONFの挨拶「Lights on!」ってあるじゃないですか。本当にその通りだなって。私自身が光らなくてもONFが照らしてくれるんですよ。
このMy name isの歌詞、初めて聞いた時泣きました。(My name is自体はとてもポップでかわいくてONFの自己紹介の曲です)人並みの平凡な毎日の中で、誰かがすごく光って見えて、私はこんな綺麗な光にはなれないなって思うことが人生で増えて諦めることが自分の中で簡単になっていってそれとなくこなして、そんな中でONFの曲を聴いてこの歌詞をみて、別に私が光になる必要もないのか、と気づいたんですよね。私は光にはなれない存在だからこそ光って見えるアイドルが好きなんですよ。だから君は光だと言うのではなく、そんな私を照らしてくれる、私の光になってくれると謳うONFとONFの曲がすごく刺さったんですよね。
年を重ねる度に自分自身への可能性だったり世界に対する信頼感がだんだんと無くなっていって、君ならできる!君の可能性は無限大!君を信じて!みたいな純度100%の希望でいっぱいのキラキラした歌詞や曲が響かなくなって来ているんですけど、だからこそ現実を加味したONFの慰めや励ましが安心感と信頼感をすごく私にくれるんですよね。
現実の中で非現実を歌うアイドルは沢山いても、ヒューマノイドという非現実な世界感の中でリアルを歌うアイドルは唯一無二!ONFです!
あ〜早くONF帰ってこないかな〜!!!
活動休止期間に沼ってしまったせいでリアルタイムのONFを何も追えてないんですよ私は!!!可哀想!!!(自分のせい)なので過去のコンテンツやvliveを見ることしか出来ず....泣
それでも兵役前最後のアルバム「Goosebumps」の最後の収録曲であり、次のチャプターに進むONFのオープニングソングとされてるShow Must Go Onおかげでどうにか息してます。というか第一章の終わりではなく、第二章の始まりを残して行くONF、未来の自分達の存在までちゃんと約束してれる、どこまでもどこまでもピュズの味方だ。
ONFの第二章は絶対に共にしてやるんだから私も〜!!
全人類、ONFを聞け!ONFがあなたの世界をLights on!してくれるぞ〜!!
以上、数年ぶりに本気でアイドルに沼った女でした。ちなみに今のところ箱推しです。
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