【第7回】企業の成長可能性に関する説明資料を読もう ~株式会社マクアケ~
こんにちは。株式会社ホロックスの鷲尾です。
今回は、「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げてクラウドファンディングなどを展開する企業、株式会社マクアケの成長可能性に関する説明資料について解説していきます。
株式会社マクアケは2013年に設立後、クラウドファンディングサービス『Makuake』を展開、その後爆速で成長し2019年には東証マザーズへのIPOを果たしています。
株式会社マクアケについて
株式会社マクアケは、クラウドファンディングのプラットフォーム『Makuake』の運営を中心に事業を展開している企業です。
画像出展:株式会社マクアケ 成長可能性に関する説明資料
クラウドファンディングとは、不特定多数の人々がインターネット経由で特定の組織やサービスに対して財源などの支援を行うことを指します。
『Makuake』の特徴として、製品やサービス、コンテンツを生産前のコンセプトの段階で販売する”物販型クラウドファンディング”が大多数を占めており、またそれらを展開する実行主体に対する支援が手厚い点があげられます。
『Makuake』の他にも既存企業の研究開発技術を生かし、新事業を創出することを手助けするインキュベーションサービス『Makuake Incubation Studio』やクラウドファンディング後の商品の展開を支援する『Makuake ストア』『Makuake SHOP』『販路紹介』、クラファン実行主体の広告宣伝をサポートする『広告配信代行』など、クラファンの実行主体をサポートするサービスを多く展開しています。
画像出展:株式会社マクアケ 成長可能性に関する説明資料
画像出展:株式会社マクアケ 成長可能性に関する説明資料
これらによってクラファン実施主体のPMFまでの一連の流れを0次流通の段階からトータルサポートし、多くの支持を多方面から集めることによって売上高のCAGRが121.6%と爆速で成長することを成し遂げています。
株式会社マクアケの強み
株式会社マクアケの一番強みとして、プラットフォームとしての強みが好循環する自律的な成長モデルを実現している点があげられます。
画像出展:株式会社マクアケ 成長可能性に関する説明資料
『Makuake』で展開されているプロジェクトは他のクラウドファンディングプラットフォームと比較してもかなり魅力的なもの、また話題性に富むものが多いです。
他のメディアに掲載されるプロジェクトも数多く存在するため、結果的にクラファンの実行主体が勝手に『Makuake』にユーザーを流入させる状況が発生しており、これが『Makuake』自体の更なるプラットフォームとしての価値の向上に多大なる貢献をしています。
つまり、魅力的なプロジェクトが多数『Makuake』で展開され、それらが自然的に広告宣伝され拡散されることで『Makuake』全体のユーザー数が増加、それに伴って『Makuake』内での決済が増加し売上が上昇、またプラットフォームとしての認知度が高まることでさらにプロジェクトの掲載件数が上昇するという、好循環のサイクルが確立されています。
株式会社マクアケの今後
株式会社マクアケは、今後の成長戦略の柱として「事業エリアの拡大」「ユーザー基盤の拡大」「アフターMakuakeの強化」の3つを掲げています。
画像出展:株式会社マクアケ 成長可能性に関する説明資料
これらに関しては上の画像以外の情報が公開されていないため、詳細が不明です。
まとめ
・株式会社マクアケは、クラウドファンディングのプラットフォーム『Makuake』の運営を中心に事業を展開している企業
・『Makuake』の特徴として、製品やサービス、コンテンツを生産前のコンセプトの段階で販売する”物販型クラウドファンディング”が大多数を占めており、またそれらを展開する実行主体に対する支援が手厚い点があげられる
・株式会社マクアケの一番強みとして、プラットフォームとしての強みが好循環する自律的な成長モデルを実現している点があげられる
・株式会社マクアケは、今後の成長戦略の柱として「事業エリアの拡大」「ユーザー基盤の拡大」「アフターMakuakeの強化」の3つを掲げている