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自動車購入における『残クレ』とは?
こんにちは、けいとです。
今回は自動車購入時によく聞く『残クレ(残価設定クレジット、残価設定ローン)』について説明します。
「自動車を安く購入するには残クレが良いんだという話を聞くが、果たしてそうなのか?」
「そもそも残クレとはなんだ?」
そのような疑問が解決出来る内容となっております!
残クレとは?
残クレは自動車購入のためのローンの1つです。
購入する自動車の数年後の価値(残価)をあらかじめ設定しておき、その金額を差し引いた金額をローン金額としてお金を支払っていきます。
なので実際の価格より安く車に乗れちゃうというわけです。
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例えば300万円の自動車があるとします。
60回払い(5年)のローンで購入する場合、
300万円 ÷ 60回 = 5万円
となり、ひと月5万円の支払いが発生します。
これを残クレにし残価を100万円で設定すると、
300万円 - 100万円 =200万円
200万円 ÷ 60回 = 約3.3万円
となり、ひと月約3.3万円の支払いで抑えられるのです!
契約終了後、以下の3つからどうするか選択できます。
・同じ車に乗り続ける(残価分も支払う)
・ディーラーに残価で売却する
・ディーラーに残価で売却し、別の車に乗り換える
リースとの違いは?
リースは契約満了時の買取保証額を残価として設定し、残価を除いた金額を月々のリース料金として支払います。
残クレと一緒のように見えますが、残クレがローンであるのに対しリースはあくまでレンタルです。
そのためリースは『使用料をディーラーに支払う』というイメージです。
残クレのメリットとは?
ざっくり残クレについて理解出来たところで、メリットについてご紹介します!
残クレのメリットは以下になります。
①月々の支払いを抑えられる
先ほど触れたように車両価格が抑えられるため、月々の支払いも抑えられます。
②様々な新車に乗ることが出来る
残クレ契約期間は数年であり、契約終了後に別の車両に乗り換えることが可能です。
そのため比較的短い期間で様々な新車に乗ることが出来ます。
③査定価額が保証されている
契約時に査定価格が決定しているため、契約終了後の下取り価格が変動することがないです。
残クレのデメリットとは?
①利息総額が大きくなりやすい
残クレはローンであるため、支払いに利息が発生します。
そのため月間支払い価格を少なくして支払期間が長くなると、元金支払いよりも利息を多く支払うことになってしまいます。
また、契約終了後に『同じ車を乗り続ける』を選択しローン支払いで契約すると、高金利が適用されることがあります。
一括払いが可能ならローンを組む必要はないですが、ローンを組むとなると注意が必要です。
そのため、結果として実際の支払総額が通常より膨らんでしまう場合があります。
②自分の好きなようにカスタマイズできない
残クレは将来的に残価で買い取ってもらうことを想定しています。
そのため、残価を担保しようとカスタマイズが制限されていることがほとんどです。
③月間走行距離が制限されている
車のカスタマイズが制限されているのと同じように、残価を担保するため走行距離が制限されています。
一般的には月間1,000km、1,500kmの制限と言われています。
④追加料金が取られることがある
キズ・凹み、走行距離の超過などの理由により、追加料金が取られる場合があります。
運転に自信がない方は注意が必要です。
⑤査定価格が残価より高くなっても売却額は変わらない
中古車市場で車の査定額は高くなる場合があります。
ディーラー売却時に契約時よりも査定額が高くなっていたとしても、売却額は変わらず、利益を得ることは出来ません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は車の残クレ支払いについてご説明させていただきました。
結果としてデメリットの数が多くなってしまいましたが、車好きの方にとっては様々な新車を安く乗ることの出来る魅力ある方法です。
制限は多いかもしれませんが、上手く活用することでお得に車に乗ることが可能です。
より良いカーライフをゲットしましょう!