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初めてClusterでVJをする際に知っておくと良いこと
こんにちは。MEMEMIYA(メメミヤ)です。2024年ももう終わりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか!
この記事は『Iwaken Lab. Advent Calendar 2024』参加記事となります。
25日目担当で、最終日です!
このアドベントカレンダーのお題は「今年がんばった技術・作品・活動」です。私はこの1年間VJとして、色々なイベントに呼んでいただきました。今回はVJについて振り返りつつ、今回はタイトルの通り『ClusterでVJをする際に知っておいた方が良いこと』についてまとめてみました。
※他なにか知っておくべきことがあれば追記します!有識者の方教えてくださると嬉しいです!
記事を書くに至った経緯
2024年12月14日(土)に、sakagutiさんにお誘いいただき、Clusterで行われる『CLUB INFINITY 2024 LAST フェスイベント』というDJVJイベントにVJとして出演しました。
【🎉VJ告知🎉】
— MEMEMIYA (@_MEMEMIYA) December 13, 2024
本日からClusterで開催される3日間の音楽イベント『CLUBINFINITY2024LASTフェスイベント』の𝐃𝐚𝐲2にVJとして出演します!
Day2:12/14(土) 21:00~
スマホからも参加できます📲
参加はこちらのイベントリンクをご覧くださいませ!→https://t.co/xLEPItw2aM #INFINITY #cluster pic.twitter.com/qPk2ZOrhSh
イベントページはこちらから↓
私はVJを2年ほど経験していますが、これまではリアルイベントやVRChatでの活動に限られていました。
以前からClusterには何度かインしていたのですが、ClusterでVJをしたことは一度も無かったので、最初はやり方が分からず戸惑いを感じました。
インターネット上にはClusterでのVJに関する情報が少なく、手探りの状態でしたが、今後の参考になればと思い、記録として残すことにしました。
なお、ClusterでのVJ方法については、同じIwaken Lab.というコミュニティに所属しているさきやまさんとDolphiiiinさんに色々と教えていただきました。この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました!
1.自己紹介
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改めましてMEMEMIYA(メメミヤ)と申します。大学3年生で、TouchDesignerを使用したリアルタイム演出に取り組んでいたり、CGを使用したMV制作をしています。
また、趣味としてVJ活動を行っており、VRChatやClusterなど、プラットフォームを問わず幅広く活動しています。関東在住のため、リアルイベントは主に関東圏での参加となりますが、現場でのVJ活動も行っています。
直近で出演したイベントの動画↓
#pjt_年の瀬に向け pic.twitter.com/HYRadCl5XZ
— MEMEMIYA (@_MEMEMIYA) December 23, 2024
現在は『トラウマによる脳内ノイズを掻き消す「映像と音楽」をVJから作る』ことを目標に活動しています!
2.想定読者層
本記事は、以下の方々を対象としています
リアルイベントやVRChatでVJをやったことがある方で、
既にClusterに登録済みの方
そのため、VJの基本的な表現技法やClusterのインストール手順については本記事では触れません(詳細は他の解説記事や公式ヘルプをご参照ください)
なお、VJは基本的にデスクトップモードで行うことが多いので、本記事ではPCでの操作方法を中心に解説いたします。
3.必要な準備物
VJソフトウェア、VJ+Clusterが同時に出来る程度のPC、MIDIコントローラーなどの基本機材に加えて、以下のものを用意することをおすすめします。
.vrm形式のアバター
初期アバターでも良いですが、フライヤー作成時に提出する場合もあるアーティスト写真(※プロフィールやフライヤーなどに使用する個人写真のこと)と同じようなアバターだと、演者やお客さんに認識されやすいと思います。
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Clusterにアバターをアップロードする際は、.vrm形式である必要があります。既にVRChatで活動している方は.vrm形式に変換しておくと良いと思いま!.vrmへの変更方法については、インターネット上に多数の解説記事や変換サービスが公開されていますので、ご活用ください!
セカンドモニター(と、繋ぐ用のHDMIケーブルやDPケーブル)
ClusterでVJ画面を出力するには大抵、画面の全画面共有が必要となるため、セカンドモニターがあると便利です。無ければ使ってないテレビや、PCに繋ぐタイプの液タブでも代用可能です。
4.映像の出力方法
VRChatだとTopazChatやVRCDNというサーバーサービスを使用しますが、Clusterは外部サービスを使う必要はありません。
Clusterでの映像の投影手順は大まかに
スクリーンの置いてあるワールドに入る
右上のメニューから、ファイルアイコンをクリック
『画面共有を開始』を選択
共有したい画面やウィンドウを選んで『共有』をクリック
の4つです。
1.スクリーンの置いてあるワールドに入る
どこでも良いのですが、ここでは一旦ホームワールドのスクリーンに映像を投影してみることにします。
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2.メニューボタンからファイルアイコンをクリック
右上にClusterのロゴマークがあります。これがメニューボタンです。クリックして開いてみましょう。
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メニュー画面が開きました!
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意外ですが、ここで上部のバーにあるファイルのマークをクリック。

するとこの画面になります。この画面の上部にある『画面を共有』ボタンをクリック。
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画面共有を開始のボタンが出てくるので、『画面共有を開始』をクリックしましょう。

クリックするとこの画面になります。『画面共有を開始』の青いボタンをクリックしましょう。

Chromeタブ、ウィンドウ、画面全体のどれを共有するかの選択画面が開きます。
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今回は画面全体を選択しました。
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Clusterに戻ると、このようにきちんと映像が出ていることが確認できます。
5.イベント会場で起きるトラブルあるある
話し声が混線する!
メニューからボイスを『近くの人のみ』にしましょう。デフォルトでは『全体』になっているようです。
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その他を選択し、音声カスタムを選択。
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ここで声の届く範囲が選択できます。
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近くの人にだけに選択すると、人が密集していても声が聞きやすくなります。
VJ映像を流したけれどガクガクする!
しばらく経つと安定する場合があります。特にワールドに最初入ったときは重くなりがちな気がします。
6.写真の撮り方
基本の撮り方
普通の写真は右上にカメラのロゴがあるのでそこから撮れます。
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俯瞰で撮りたいときは
イベント終了時の記念撮影の時など、会場を俯瞰で撮りたい時もあります。しかし、カメラのUIを色々といじってみても、ドローンのようにカメラを飛ばして操作することが出来ません。
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ですが、なんとキーボードでVを押すとモードが切り替わるそう。
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レンズモードであれば俯瞰で撮れます。
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後から知ったのですが、デスクトップ版ではイベントスタッフ限定で『カメラマンモード』というのがあるらしいです。
カメラマンモード機能
イベントのスタッフのみ利用可能な機能です
カメラマンモード機能はF2キーを押すことで開始します。
※デスクトップ版のみの機能となります。
なので、イベントスタッフであればこちらを使うのが良いと思います。
また、コントローラーを使う『プロカメラマンモード』というものもあるそうです。
プロカメラマンモード機能
プロカメラマンモードではコントローラを使用することで通常のカメラマンモードに比べより細かな操作が可能です。
起動方法
カメラマンモードにした上でコントローラの左右のスティックを同時に押し込みます。
解除方法
キーボードでShift+Escキーを押します。
7.画像はどこからダウンロードするのか?
VRChatはそのままローカルに保存してくれるのですが、Clusterは基本Webからダウンロードすることになります。
Webの左のバーの『撮影した写真』から閲覧&ダウンロードができます。
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別のPCから入ると同じアカウントでも写真がダウンロードできない問題
PC本体に依存するのか?なぜかできない。
他人が写真を撮ってくれて、『みんなの写真』に投稿したらしい!なのになぜかPCだと『みんなの写真』自体が見れない!
スタッフ権限を持っているので一般ユーザーとUIが違うのか?分かりませんでしたが、PCからはなぜか見れませんでした。
モバイル版のアプリだとあったのでそこから写真をダウンロード。
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スマホで、イベントページにアクセス。
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下にスクロールすると欄があります。
8.VRChatでのVJとの違い
配信ワークフロー
VRChatでは基本OBSを使用します。DJから音をもらってオーディオと一緒に送信するのでそこまで遅延を気にしなくていいです。
ただ、Clusterはそうではありません。DJはDJでサブ音声という別の機能を使用してアバターから音声を出すそうです。出力経路が違うので遅延が気になる場合もあるかも。リハ時にどれぐらい遅延するか要確認。
9.ClusterのDJVJイベント良いぞ!
エモート機能が気軽に使える
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画像右上のワイワイと、下段右から2段目のパチパチがイベント時、会場とのコミュニケーションが取れて特に便利でした!
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永遠に踊り続けてくれるエモートもあるので、VJ中棒立ちにならなくて非常に良かったです。お客さん側としても手軽に踊りやすくて良いです。
シンプルなUIで初心者でも扱いやすい
UIもごちゃごちゃしていないので初めてでもとっつきやすかった。
外部ツール不要でスムーズに始められる
TopazやVRCDNについて詳しくない方、OBSが分からない方も手軽に映像が出せるのでおススメです!
10.おわりに
Clusterでのイベント、本当に楽しかったです!みなさんも機会があれば是非ClusterでVJに挑戦してみてください!
11.参考文献
ヘルプセンター | cluster(クラスター)>操作説明>スタッフ・ゲスト機能の操作 "画面共有"