探偵・癸生川凌介事件譚『白鷺に紅の羽』vol.1
癸生川探偵シリーズもついに4作目。今回は今までと少し違った構成。
前後編に別れている
白鷺州伊綱さんにスポットを当てた作品
いつもの主人公である生王は出ない
そんな少し変わった話は電車の中から。時間軸は前回の死者の楽園から数ヶ月たった時期です。
伊綱さんは知床さんと一緒に電車に乗っています。知床さんは取材。伊綱さんは実家へと戻るところです。
伊綱さんの実家は百白村。知床さんも気になって一緒に行くことにしました。
そして話題は伊綱の彼氏の話題に。伊綱に彼氏がいないと知り、結婚に興味ないのか?と訪ねると
なんと、伊綱は結婚していることがわかります。
結婚指輪について確認すると、黒ずんだ結婚指輪を見せられるのでした。
その後、道中で知床さんは伊綱さんの過去を聞きますが、ここでは明かされません。
そして到着した百白村は紅葉がキレイなところでした。
村に向かって歩いていると1人の女性に会います。
彼女の名は藤沢珠恵。どうやら古くからの友人のようです。伊綱は彼女が生きていたことを喜びます。
彼女は伊綱に
名字は大鳳院かと訪ね、白鷺州だと伊綱は回答します。その答えに対し、1年間幸せだったか?と彼女は聞きます。
意味深ですね。
そして、珠恵は去年結婚して妊娠中であることを伝えます。旦那を待たせているようで伊綱と別れると、伊綱は珠恵が幸せであることに安堵します。
そして風景を見ながら
伊綱は色々と思うようでした。
そして次の章に入ると、全く別の人の視点になります。どうやら怪我をしているようです。
駆けつけた女性に助けられ、病院に運び込まれます。
病院に行ってわかったのは成人女性であることくらい。他の記憶がありません。医者の白鷺洲龍希からは怪我する前にすでに記憶喪失であった可能性が高いと言われます。どうやら、精神的なものらしいです。
先程の女性は大鳳院伊綱さんでした。
学生姿なので昔の話と言うことになりそうです。名前がわからないと困るので、楓と名付けられます。
そして、伊綱は自分と顔が似ていると言います。血縁関係の可能性もありそうです。
体が落ち着いたら彼女と共に記憶を思い出しに出かけることにきめ、まずは安静にするのでした。