探偵・癸生川凌介事件譚『死者の楽園』vol.3
死者の楽園であると語った深森さん。彼女は詳細を語ってくれました。
事件は4年前。1999年の出来事です。設計されたアルマゲドンというコースターはこのシャングリラを救うアトラクションとしてデビューするはずでした。しかし、関係者を集めた試遊で150キロのまま脱線し落下。最悪の事態になりました。
設計ミスとされ、当時の社長は辞職。黄身島さんは関係者の釜石さん達を率いれる事で解決をはかったようです。
通常であれば、マスコミのエサになりそうな事故。
しかし、当時同時期に起こった新興団体の大量虐殺事件の影にうまく隠れたようです。
いやいや、そこまでマスコミは盲目ではない気がしますが…。
ちなみに新興団体の事件は生王さんと癸生川さんが出会った事件のようです。
兎に角、この内容は知床さんが探していた話と同じ可能性が高そうです。
その時、菊川さんが現れ、釜石さんが大変だと駆け寄ってきます。向かってみると、そこには首をつった釜石さんの姿が。
遺書と共に発見され、事件の幕引きが始まろうとしています。
彼の遺書には
み使いは自分
ボヤ騒ぎを起こしたのも自分
ボヤを東にみられ、脅されていたので殺すしかなかった
アマゾンクルーズに隠れていたら日野さんに見つかり、突き飛ばしたら事故になった
とんでもない事をしたので自殺する
といった内容が書かれていました。ひらがなが多い文章ですが、御使いをちゃんと読めるようになったのですね。
その後は事件現場の検証を警察が行います。外で待っていると知床さんに遭遇。
知床さんの情報から事件の被害者の1人に深森京太という男の子がいることがわかりました。
知床さんと別れて歩いていると変な男がいるという情報を入手。
聞く限り、なんとなく誰かわかるような行動。とりあえず聞かなかったことにします。ただ、彼が来たということは終盤ですね。
現場検証も終わり、鑑識の方々からお話を聞くと、最初の脅迫状と遺書は同一人物。しかし二通目の脅迫状は別の人物が作ったものであることがわかります。
共犯なのか模倣犯なのか。気になるところです。
そして殺害に使われていた着ぐるみが見つかります。近くで見て何か気がついた生王。伊綱に匂いを嗅いでほしいとお願いします。
いやいや実行した伊綱ですが、これが特定の香水であることを見抜きます。
そして、これまで会った人のなかで、この香水の匂いがしたのは二人。
黄味島さんと菊川さんです。
ここで真相をつかんだ伊綱。ついに犯人を突き止めるため、黄味島社に会いに行きます。
黄味島社長に会うと、伊綱は遺書を書いたのは黄味島さんだと詰め寄ります。
釜石さんは「御使い」を読むことが出来ませんでした。つまり、あの遺書は別人です。
黄味島さんは保険金目当てに火事を起こそうとしたものの、釜石さんが見つけてしまいボヤで終わってしまいました。そして、脅される事で邪魔になった釜石さんを追い出そうとしたところに今回の事件が重なったんですね。
ということは今回の事件で黄味島さんは直接関与していないことになります。真犯人は別にいます。それはいったい誰なのか。いよいよ決着です。
ついに真犯人があかされます!というか、香水の時点で分かってしまいますが…。癸生川さんがどのタイミングで出てくるか見物です。